直近の業績
連結売上高 2023年4月期
4,316億円
- 伊藤園(単独)
- 68%
- 国内グループ会社
- 21%
- 海外グループ会社
- 11%
伊藤園(単独)売上高 2023年4月期
3,150億円
飲料販売数量構成比
- 茶系飲料
- 70%
- 野菜飲料
- 12%
- コーヒー飲料
- 8%
- その他飲料
- 10%
緑茶飲料市場(国内)
2022年1-12月
シェア NO.1
概況(2023年4月期)
昨今の日本経済は、ウィズコロナの下で、各種政策により景気の持ち直しが期待される一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めに伴う景気下押しリスクと原料・エネルギーコストの高騰等の影響により引き続き厳しい状況となりました。このような状況の中、伊藤園グループは経営理念である「お客様第一主義」のもと、伊藤園グループを取り巻く全てのお客様に対し「今でもなお、お客様は何を不満に思っているか」を常に考え、一丸となって積極的な事業活動を行ってまいりました。
「お~いお茶」ブランドは、1989年の発売以来、累計販売本数が400億本を突破しました。また、当連結会計年度においては過去最高の販売数量を達成しました。おいしい“お茶”を、「いつでも、どこでも」お飲みいただきたいという強い想いから積み重ねてきた技術や経験に基づいた製品開発、またお茶の価値向上につながる取組みを通じたブランド強化が、ご愛顧いただいている要因であると考えています。今後も時代の変化に対応しながら、お客様に育てていただいたことへの感謝を忘れずに、「お~いお茶」がもっと身近に親しまれるブランドとなるよう取組んでまいります。
2023年3月、パウダータイプの「さらさらとける お〜いお茶 抹茶入り緑茶」、「同 ほうじ茶」、「さらさらとける 健康ミネラルむぎ茶」を発売しました。「さらさらとける」シリーズは、緑茶とほうじ茶は急須でいれた味わいを、むぎ茶はやかんで煮出した味わいを目指し、お湯はもちろん冷水でもすぐ溶けるよう、溶けやすさも追求したインスタントシリーズです。インスタント製品の品質が向上したことに加えて、時間のない中でも簡単においしいお茶を飲用したいニーズの高まりからインスタント市場は拡大傾向です。伊藤園は、お茶のリーディングカンパニーとして市場拡大に貢献してまいります。
同じく3月、全国農業協同組合連合会(JA全農)が推進する国内農業支援の取組み「ニッポンエールプロジェクト」共同開発飲料製品として、「ニッポンエール 国産かんきつ三種ブレンド」「同 和歌山県産みかんゼリー」を新発売しました。JA全農との共同開発製品の販売を通じて、国産農畜産物の認知と消費拡大に貢献してまいります。
2023年4月、チチヤス(株)が展開する「毎朝快調」ブランドから、初めての機能性表示食品「毎朝快調ヨーグルト 腸内環境改善」、「同低糖質」(ヨーグルト製品)、「毎朝快調 腸内環境改善」(飲料製品)を新発売しました。「毎朝快調ヨーグルト」ブランドは、1997年の発売以来26年間、お客様にご愛顧いただいている健康志向が強いチチヤスのブランドです。新たに機能性表示食品のヨーグルト製品と、伊藤園から飲料製品という製品カテゴリを横断した新製品を同時にラインアップし、お客様の健康で豊かな生活をサポートしてまいります。
タリーズコーヒージャパン(株)においては、スプリングシーズンを彩る季節限定ビバレッジとして、初の「オーツミルク」を使用した「メープル&ピーカンナッツのオーツラテ」「&TEA ハニー&オーツロイヤルミルクティー」などを販売し、健康志向のお客様を中心にご好評をいただきました。また、ファッションブランドであるマンハッタンポーテージとのコラボレーションを展開し、限定ロゴを用いたアイテムが話題となりました。4月にはノンフロン冷蔵庫や、店舗で発生したコーヒーの豆かすを原料にしたペンダントライトなどのエコ素材を多く導入した店舗として「タリーズコーヒー トーブ イコート店」をオープンするなど、新規出店も順調に進み、2023年4月末の総店舗数は766店舗となりました。
伊藤園グループは、今後も中長期経営計画に基づいた事業活動を通じて新たな価値の創造に努め、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現し、唯一無二の永続企業を目指してまいります。