トップメッセージ

ウエストアップ写真

「健康創造企業」として、
「心身の健康」「社会の健康」
「地球環境の健康」の価値創造を進め、
「世界のティーカンパニー」を目指します

株式会社伊藤園
代表取締役社長 執行役員
本庄大介

「健康創造企業」として、
価値創造を進める

伊藤園グループは、「健康創造企業」をミッションとして掲げています。お茶で培ってきたユニークなバリューチェーンと素材由来の製品と誠実な事業活動を通じて、「健康」に資する価値を創造していきたいと考えています。「健康創造企業」の健康の定義を広くとらえて、「心身の健康」「社会の健康」「地球環境の健康」の3つの健康価値を創造し、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現していきます。

また伊藤園グループは、長期ビジョン「世界のティーカンパニー」を目指す中で、「ユニーク・価値創造・グローバル」という3つの取組みの柱を設定しています。伊藤園グループ独自の「ユニーク」な取組みが、おいしさや社会・環境課題解決への貢献といった「価値創造」につながり、世界中の人々の心身ともに健やかな生活を支える「グローバル」の起点につながります。中長期経営計画の2年目となる2023年度(2024年4月期)は、「世界のティーカンパニー」に向けて3つあると考えているステージのうち、「お~いお茶」のグローバルブランド化を進める第2ステージに入り始めた段階にあたります。これらの3つの取組みを加速度的に推進し、世界各地の茶文化とつながり新たな茶市場を創造する、第3ステージの先にある「世界のティーカンパニー」の実現を目指します。

サステナビリティ経営の
推進

伊藤園グループは、中長期経営計画の重点戦略の1つに「サステナビリティ経営の推進」を掲げています。長期ビジョン「世界のティーカンパニー」へ向けて、サステナビリティ重要課題として特定した7つのマテリアリティ(「食生活と健康への貢献」「持続可能な国内農業への貢献」「環境」「地域社会・コミュニティとのつながりの深化」「持続可能なサプライチェーンへの貢献」「多様な人財と全員活躍の推進」「コーポレート・ガバナンス」)を経営戦略に据え、中長期経営計画と相互に連動させた取組みを推進しています。

ガバナンス強化の取組み

当社は2023年度より監査等委員会設置会社へ移行しました。取締役会の監督機能を強化し、経営の健全性・効率性・透明性を確保することでガバナンス強化を図るとともに、重要な業務執行の決定を業務執行取締役に委任できる体制とすることで、より迅速な意思決定と業務執行のスピードアップを図ります。

近年、エネルギー問題や気候変動をはじめとするサステナビリティ課題と経済成長の両立など、対処すべき新たな課題は増えており、従来の組織の枠組みや既存の考え方に捉われていては、個人も企業も成長できません。私は、こうした課題に対して、組織の壁を超えて仕事をするチーム「伊藤園グループ」という考え方をグループ内に打ち出すと共に、2023年度よりグループ経営推進部を設置し、DX推進委員会やサステナビリティ推進委員会にグループ会社の経営層が参加する体制としました。さらにCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)、CHRO(チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー)を設置し、テーマ別の組織横断的なサステナビリティ経営をより一層進めてまいります。

株主・投資家の皆様には、ぜひとも長く当社の株主として、新たな成長に向けてともに歩んでいきたいと願っています。そのために、持続的に成長するための事業・経営基盤を整え、より一層強化していきます。その覚悟を改めて胸に刻み、前進する所存です。

チーム「伊藤園グループ」
の持続的な成長に向けて

伊藤園のイメージカラーといえば緑色、「お〜いお茶」のグリーンのパッケージを連想する方は多いと思いますが、この「お~いお茶」のパッケージと緑茶の鮮やかで爽やかなグリーンは、環境などのサステナブルなイメージも想起できます。社会・環境のサステナビリティが世界中で重視されている中、「お〜いお茶」を世界中に広げ、その先にある長期ビジョン「世界のティーカンパニー」を目指していきます。

伊藤園グループは、現在国内・海外で43社あります。コロナ禍という難局を抜け出したものの、外部環境は厳しい状況が続いています。しかしグループの全社員が「働いて良かった」と思える企業、お客様に信頼していただける企業であり続け、チーム「伊藤園グループ」として、持続的な成長に向けて着実に歩んでまいります。