伊藤園の「茶殻リサイクルシステム」がグリーン購入大賞「審査員特別賞」受賞

異業種他社とコミュニケーションの輪を形成し、茶殻配合製品をさまざまな分野で展開していることを評価

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、茶殻を有効活用する「茶殻リサイクルシステム」で第12回グリーン購入大賞(主催:グリーン購入ネットワーク(GPN))の審査員特別賞を受賞いたしました。

「グリーン購入大賞」は、環境に配慮した製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」の普及拡大に取り組む団体を表彰することにより、一層の取り組みを奨励するとともに、活動事例の紹介を通じてグリーン購入を普及することを目的とした表彰制度です。当社の茶殻リサイクルシステムは、茶殻を配合した製品開発を積極的に行い、種類を着実に増やしていることや、その取り組みを拡大するために異業種の各社と連携した活動を実施している点が評価されての受賞となりました。

「茶殻リサイクルシステム」
(URL: https://www.itoen.co.jp/csr/recycle/index.html

※ 緑茶飲料をはじめとする茶系飲料の需要増にともない、生産工程で排出される茶殻は増加しています(2009年度の年間排出量:約41,800トン)。茶殻には有用成分が残存していますが、水分含有率が高く、そのままでは腐敗しやすいという問題点があります。リサイクル素材として活用するには乾燥などが必要でしたが、膨大な設備費用や燃料資源の消費がともない、製品コストや環境に悪影響を及ぼします。
当社は、水分を含んだままの茶殻の腐敗を抑え、輸送・常温保存できる技術、さらに、その茶殻を原料の一部として配合する技術を開発しました。それらをもとに各社と茶殻配合製品の開発に取り組み、身近な製品として展開しています。 

【茶殻配合製品の一例】
お茶入り畳「さらり畳」、お茶入りせっこうボード、茶殻入りデザインウォール「エコアートプラス」、茶配合樹脂(成型品として、お茶入りボールペン、お茶入りインソール「カテキン快足」、お茶入りベンチ、お茶入りフィルムなど)、茶配合紙(製品例として、お茶入りダンボール、茶殻入り紙ナプキン、お茶殻入り封筒、茶殻入りあぶらとり紙、茶殻入りマイクロフルートなど)

当社は今後も社会において「茶殻=廃棄物」ではなく、身近な有用資源であるという考えを定着させ、「茶殻=有用資源」として茶殻リサイクルを持続可能なビジネスとして展開していきます。