コーヒー豆の皮“シルバースキン”を配合した リサイクル紙ナプキン「シルバースキン配合紙ナプキン」を開発

~グループ会社が運営する「タリーズコーヒー」全店に順次導入~

株式会社伊藤園(社長:本庄大介、本社:東京都渋谷区)は、溝端紙工印刷株式会社(社長:溝端繁樹、本社:和歌山県伊都郡)と共同で、コーヒー豆の皮“シルバースキン”を配合した紙ナプキン「シルバースキン配合紙ナプキン」を開発しました。当社連結子会社のタリーズコーヒージャパン株式会社が運営するスペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」全店に、7月下旬から順次導入をするとともに、9月上旬からは、溝端紙工印刷㈱より全国販売する予定です。

シルバースキンとは、コーヒー生豆を焙煎する工程で取り除かれる薄い種皮のことです。「シルバースキン配合紙ナプキン」は、当社の販売する「TULLY’S COFFEE」シリーズなどのコーヒー飲料製品の原料豆を焙煎した時に発生するシルバースキンを配合したリサイクル紙ナプキンです。シルバースキンの有効利用により、紙パルプ原料の削減を図ることができます(※)。また、紙パルプに比べて油を吸着する性質のあるシルバースキンを配合することで、通常の紙ナプキンに比べて肌触りが良く、吸水性はそのままに、吸油性が向上しています。

(※)日本国内の「タリーズコーヒー」全店に「シルバースキン配合紙ナプキン」を導入した際、年間約11.7トンの原料紙パルプの削減が見込まれます。

 

シルバースキン配合紙ナプキン

シルバースキン配合紙ナプキン

【参考】
<吸油性データ>

吸油率 吸水率(参考)

通常紙(シルバースキン無配合紙)

52.9% 76.6%

シルバースキン配合紙

54.9% 76.4%

測定方法: 紙ナプキンに使用する「通常紙」、「シルバースキン配合紙」を3cm角の紙片に裁断し、食用菜種油に1時間浸漬した後、油を切り、浸漬前後の重量変化から吸油率を求めました(吸水率は食用菜種油を水に変えて測定しました)。

当社は2001年より茶殻を地球環境配慮型の工業製品などに有効活用する独自の“茶殻リサイクルシステム”を確立し、様々な環境に配慮したリサイクル製品を世に送り出してまいりました。溝端紙工印刷㈱とは、2009年6月にお茶の抗菌・消臭効果、香りがある「お茶殻入り紙ナプキン」を共同開発し、全国の飲食店などに展開しています。
タリーズコーヒージャパン㈱が運営するスペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」では、今回の「シルバースキン配合紙ナプキン」の導入以前より、“茶殻リサイクルシステム”によって誕生した「お茶入りせっこうボード」を店舗に使用するなど、環境に配慮した取り組みを進めています。
これからも当社は、“茶殻リサイクルシステム”を推進すると同時に、今回開発に至った「シルバースキン配合紙ナプキン」など、植物の機能性を利用した製品作りや、身近な製品に未利用資源を有効活用するなど、様々なリサイクル活動を行ってまいります。