伊藤園グループ
責任あるマーケティングに関する方針

制定:2022年5月

伊藤園グループは経営理念「お客様第一主義」をもとに、「健康創造企業」としてすべてのお客様に人生100年時代の豊かな生活の実現を目的として、さまざまなステークホルダーの皆様と連携し、お客様の健康をサポートしていきます。

私たちは人生100年をどう過ごすかが重要な社会課題と認識しています。心身ともに健康であることはもちろん、人生の終点まで元気で活躍できることが豊かさでもあり、毎日の生活の質を向上することでその実現に近づけます。私たちはお客様がウェルビーイングな状態で過ごせるよう、いつもそばに寄り添う存在になることを目指します。

私たちが掲げる5つの製品開発コンセプト「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」は、自然のままの素材や、古くから伝承され先人の知恵が生きる伝統素材などを使い、さらには農業に従事する方々と協創しながら、お客様の健康に寄り添い、安全でおいしいものを作ることを目的としており、常に努力しています。

マーケティングコミュニケーションおよび製品表示については、世界標準に即して以下の通り徹底し、科学的根拠に基づいた誰もがわかりやすい表現で伝えることに努めます。

1.マーケティングコミュニケーション

デジタルツールが急激に発達する中、伊藤園では世界標準であるICC(国際商業会議所)*1制定の"ICC Framework for Responsible Food and Beverage Marketing Communication"を踏まえ、本方針をすべてのメディアに対するマーケティングコミュニケーションに適用し、責任あるマーケティングコミュニケーションを行います。この考え方を実践していくにあたり、以下の項目を徹底します。

  1. 製品・サービスにおいて、すべてのマーケティングコミュニケーションは、法令および業界の自主基準を遵守し、良識的で正直であり、事実に基づいた、誤解を招かない表現に努めます。
  2. 製品・サービスは栄養や健康上の利点について、科学的根拠に基づく表示を徹底します。またマーケティングコミュニケーションは健康的なライフスタイルの重要性を損なうものではなく、過剰な消費を奨励または容認せず、内容量は使われる場面や対象となるお客様に合わせたものとします。
  3. すべてのマーケティングコミュニケーションにおいて社会的・職業的責任を十分に自覚して、公正な競争を行います。
  4. 性別、LGBTQ、年齢、民族、国籍、人種、宗教、思想、信条、社会的身分、門地及び障がいの有無等に関係なく、すべてのお客様への配慮を欠かさず、差別的・攻撃的な表現を用いません。
  5. 安全や健康を軽視するような表現を用いません。
  6. 子ども*2向けのマーケティングコミュニケーションにおいて、子どもの経験や知識不足を悪用せず、精神的、道徳的、身体的に傷つけるような効果を持つような表現をしないよう努めます。また過度な推奨、価格の不適切な提示や不適切なアニメーションなどの使用により、製品の利点を誤解させたりしないように努めます。
  7. 子ども向けのマーケティングコミュニケーションにおいて、自分自身や他人に有害な行為を行ったり、その中で描かれる子どもの年齢層の身体的・精神的能力に照らして危険性のある活動や不適切な行為が奨励されるような描写・表現をしません。
  8. 子ども向けのマーケティングコミュニケーションにおいて、製品の所有または使用によって、子どもが他の子どもよりも身体的、心理的、社会的に有利になること、またはその製品を所有しないことで逆の効果があるような描写をしません。また保護者等に製品の購入をねだるような表現がないように努めます。

*1 International Chamber of Commerce(国際商業会議所)
*2 「子どもの権利条約」第1条の定義に従い、18歳未満のすべての個人を指します。

2.製品表示

伊藤園グループは、「健康創造企業」として特に健康面に関して各国の法令を遵守し、適正でわかりやすく、誤解を招かない表示・表現に努めます。

  1. 製品パッケージに表示する内容は、各国の法規制を遵守し、正確な情報を表示します。
  2. 製品パッケージに表示する内容は、誤解を招く表現とならないよう留意し、かつお客様に有益な情報をわかりやすくお伝えします。
  3. 製品パッケージには、企業としての責任を持ち、十分な根拠に基づいた内容を表示します。