日本茶を100年先も。
その先も。

日本茶は、産地の風土や生産者の技術、
暮らしや文化とともに受け継がれてきました。
いま、担い手や生産基盤をめぐる環境が変わる一方、
国内外で需要や楽しみ方が広がっています。
伊藤園は、生産者や業界の皆さまとともに、
市場の動きをお茶づくりへつなぎ、
日本茶の持続的な発展に取組んでいます。

日本茶を未来へつなぐために、
伊藤園は生産者とともに茶畑からお茶づくりに向き合い、
用途や需要に応じた原料づくり、品質向上、
安定した生産基盤の形成に取組んでいます。

日本茶産業の現状

日本茶を取り巻く環境は大きく変化しています。
生産基盤の課題がある一方で、国内外で
日本茶への関心や需要は高まっており、
日本茶産業は新たな可能性と課題の双方に向き合う
転換期を迎えています。

市場の変化

世界的な日本茶需要の拡大

国内外で日本茶への関心が高まり、特に海外市場では需要が拡大しています。日本茶はさらなる成長の可能性を持つ一方、多様化するニーズに応える供給体制の整備も求められています。

抹茶の生産量
出典:農林水産省「茶をめぐる情勢」

多様化する用途への対応

日本茶は、リーフや飲料に加え、抹茶など用途が広がっています。それぞれの用途に応じて求められる品質や特性が異なるため、多様なニーズに対応した茶葉づくりが重要になっています。

抹茶の生産量
出典:財務省「貿易統計」

生産者・産地の変化

生産者の減少と高齢化

日本茶生産を支える担い手の減少や高齢化が進んでいます。生産技術やノウハウを次世代へ継承しながら、持続可能な産地づくりを進めていくことが求められています。

抹茶の生産量
出典:農林水産省「農林業センサス」

茶園面積・生産基盤の変化

茶園面積や生産基盤は長期的に変化しており、産地を維持しながら次世代へつないでいくことが重要な課題となっています。

抹茶の生産量
出典:農林水産省「作物統計」

生産基盤が縮小する一方、
国内外では求められる茶葉や用途が
変化しています。

これからの日本茶には、
こうした需要と産地のお茶づくりを
つなぐ仕組みが欠かせません。

日本茶の価値を守り、
広げる取組み

日本茶の名称や信頼を守り、
その魅力を国内外へ伝えるため、
業界団体や関係機関でも
さまざまな取組みが進められています。

価値を守る

公益社団法人
日本茶業中央会の取組み

名称と価値を守る|「日本茶」
のGI登録

公益社団法人日本茶業中央会は、日本産茶の名称を守るため、「日本茶」についてGI(地理的表示)保護制度への申請を行い、2026年7月10日に登録されました。日本茶の名称と、その背景にある品質や伝統を守り、国内外へ伝えていくための、業界による取組みの一つです。

価値を広げる

日本食品海外
プロモーションセンター
(JFOODO)の取組み

海外で日本茶の魅力を伝える

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、海外市場に向け、日本産食品のブランディングやプロモーションを行っています。日本茶についても、飲用機会の創出や文化的背景の紹介を通じ、海外での理解と需要の拡大を後押ししています。

伊藤園の取組み

伊藤園は、市場動向やお客様のニーズを捉え、
用途に応じて求められる茶葉の品質や特性を
産地と共有してきました。

生産者とともにお茶づくりを進め、
茶畑で生まれた価値をさまざまな形で
お客様へ届けています。

茶産地育成事業

伊藤園は1976年から、生産者や行政と連携し、茶畑からお茶づくりに取組む「茶産地育成事業」を展開しています。市場動向や用途ごとのニーズを起点に、必要な品質・特性・数量を産地と共有し、栽培や荒茶加工の段階から、用途に応じた茶葉づくりに関わっています。

飲料用、リーフ用、抹茶用など、用途によって求められる茶葉の特性は異なります。将来の需要を見据えて生産者とともにお茶づくりを進め、多様な需要への対応と産地の持続可能性の両立を目指しています。

伊藤園が需要と産地をつなぐ

市場の声をお茶づくりへ。
茶畑の価値を暮らしへ。

伊藤園は、市場や生活者の変化を捉え、どのような茶葉が必要かを考え、生産者とともにお茶づくりを進めています。茶畑で生まれた価値をさまざまな形でお客様へ届け、そこで得られた声や反応を、次のお茶づくりへつないでいます。

1市場動向と
お客様のニーズを捉える

国内外の市場動向や、お客様の飲み方・楽しみ方の変化を捉えます。飲料、リーフ、抹茶など、どのような用途や価値が求められているかを把握し、次のお茶づくりの起点とします。

2用途に応じて必要な茶葉を考える

飲料用、リーフ用、抹茶用など、用途によって求められる味わい、香り、色、加工のしやすさは異なります。将来の需要を見据え、必要な品質・特性・数量を整理し、どのような茶葉が必要かを具体化します。

3産地とお茶づくりの方向性を共有する

必要な茶葉の品質や特性、用途、数量などを生産者と共有します。産地の状況や生産体制を踏まえながら、品種、栽培方法、摘採時期、荒茶加工など、お茶づくりの方向性をともに考えます。

4産地で茶葉を育て、仕上げていく

生産者が育てた茶葉を適切な時期に摘み取り、用途に応じた加工を経て荒茶へ仕上げます。求める品質や特性につながるよう、産地と連携しながらお茶づくりを進めます。

5茶葉の特徴を確かめ、商品にする

荒茶の味わいや香り、色、外観などを確認する「検茶」を行い、品質や特徴を見極めます。用途に応じて茶葉を選び、組み合わせながら日本茶の魅力を引き出します。

6さまざまな形でお客様へ届ける

飲料、リーフ、抹茶など、それぞれに適した形で日本茶をお客様へ届けます。さらに、お客様の声や市場の変化を次のお茶づくりへ生かします。

日本茶を、次の世代へ
未来への取組み

日本茶は、生産者の皆さまが受け継いできた技術や知恵と、
地域の風土や文化の中で育まれてきました。
その価値を次の世代へつなぐためには、生産基盤を
支えるとともに、変化する市場や新たな需要に応え、
日本茶の可能性を広げていくことが重要です。

伊藤園は、生産者、行政、業界団体、研究機関などと連携し、
市場と産地をつなぎながら、持続可能な茶産地づくり、
品質・生産技術の向上、技術の継承、
日本茶の魅力発信に取組んでいきます。

日本には日本茶がある。
100年先も。その先も。