ニュースリリース

このページを印刷する

平成25年

2013年11月15日

株式会社サンケイと共同で
茶殻をリサイクルした「茶殻入り折りたたみチェア」を開発

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、株式会社サンケイ(社長:岡田信春 本社:三重県鈴鹿市)と共同で、当社独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用した「茶殻入り折りたたみチェア」を開発しました。株式会社サンケイより11月20日(水)、全国発売いたします。

「茶殻入り折りたたみチェア」は、座面と背部分に茶殻を配合した樹脂を使用した、消臭・抗菌効果がある椅子です。1脚あたり「お~いお茶」500mlペットボトル約16本分の茶殻を配合しており、その分の樹脂原料の使用量削減につながります。また、茶殻には植物として吸収した二酸化炭素が炭素分として固定されていますが、「茶殻入り折りたたみチェア」にも1脚あたり約124g-CO2(※1)の茶殻由来の炭素分(二酸化炭素換算)が固定される計算になります。
(※1)ヤナコHCNコーダー MT-700HCN型(ヤナコ分析工業(株)製)により炭素量を測定

'

《茶殻に新しい生命を与える伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」》
当社では「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料の売上拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加しています(2012年度の排出量は約49,000トン)。そうした中、「環境を考える伊藤園」という経営方針の一環として、茶殻を環境配慮型の工業製品などに有効活用する研究に取り組み、茶殻の抗菌・消臭効果を利用した製品(畳、せっこうボード、ベンチ、ボールペン、タイルなど)や紙原料削減につながる製品(名刺や紙ナプキン、封筒、カレンダーなど)に有効活用する、伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」を開発しました。このリサイクルシステムは、当社独自の技術によって製造工程において、含水率の高い茶殻を乾燥させずにそのまま有効活用することを可能としています。
このような取り組みが評価され、当社は「第2回エコプロダクツ大賞(エコサービス部門) 農林水産大臣賞(2005年)」をはじめ、「第20回地球環境大賞 環境大臣賞(2011年)」、「リデュース・リユース・リサイクル等功労者表彰 農林水産大臣賞(2013年)」など数々の賞を受賞しています。

一方、(株)サンケイは金属加工のノウハウを生かして、鋼製家具の製造・販売を行っており、「MY DEAR GLOBE(親愛なる私たちの地球)」という企業理念のもと、製品の軽量化や、使用後の製品が簡単にリサイクルできるよう配慮した設計、リサイクルが容易な材料を選定するなど、さまざまな環境技術開発に取り組むと同時に「安全」「収納」「快適」をキーワードに製品のデザイン性や福祉社会への対応、座り心地や品質の向上に取り組んでいます。今回発売する「茶殻入り折りたたみチェア」の構造ベースとなった折りたたみチェアCF67-MSは、材料調達から製造・販売を経て使用から廃棄に至るまで、環境影響を総合的に評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いた環境配慮設計がなされています。今後も茶殻の美粧性・機能性を活かしたデザインを採用して、「茶殻入りチェア」のラインアップを増やしていく予定です。

当社は、今後ともこのような身近な茶配合製品の研究開発に積極的に取り組みます。

【製品概要】

 

「茶殻入り折りたたみチェア」
通常タイプ

「茶殻入り折りたたみチェア」
軽量タイプ

品番 CF68-MS緑茶

品番CF67-MS緑茶

フレーム

スチール脚

アルミ脚

重量

2.9kg

1.9kg

梱包寸法

W900×D210×H455mm

W900×D210×H455mm

梱包重量

18.4kg

12.4kg

梱包入数

6脚

6脚

特徴

お茶の香り、抗菌・消臭効果

お茶の香り、抗菌・消臭効果

【参考】

《「茶殻入り折りたたみチェア」の抗菌試験結果》

菌名

菌数(CFU/枚)

0時間

24時間後

コントロール

茶殻入り折りたたみチェア

大腸菌(Escherichia coli)

2.2×105

1.1×107

<10(検出せず)

緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)

1.0×105

2.4×106

<10(検出せず)

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

1.3×105

2.0×105

<10(検出せず)

サルモネラ(Salmonella enteritidis)

1.1×105

1.3×106

<10(検出せず)

肺炎桿菌(Klebisiella pneumoniae)

1.3×105

6.5×106

<10(検出せず)

試験方法: 茶殻入り折りたたみチェアを5cm×5cmの試験片にカットして抗菌試験に用いました。試験片を1/500普通ブイヨンに24時間浸漬した後、「抗菌製品技術協議会のフィルム密着法」に従い、試験片の表面に1/500普通ブイヨンで調製した菌液を滴下し、フィルムで密着させ35℃にて24時間保存後、試片上の菌液について生菌数を測定しました。なお、CFUとは、Colony Forming Unit(コロニーフォーミングユニット)の略称で菌量の単位を示します。

《「茶殻入り折りたたみチェア」の消臭率》

ガス種(サンプル名)

アンモニア

硫化水素

イソ吉草酸

時間

0時間(初期濃度)

100ppm

4ppm

約10ppm

24時間後(減少率)

84%

79%

67%

試験方法: 茶殻入り折りたたみチェアをカットしてテドラーバッグにガス(3L)とともに封入し、24時間後のガス濃度を測定し、式1により消臭率を算出しました。
減少率(%)=((コントロールガス濃度―試料ガス濃度)/コントロールガス濃度)×100 ・・・式1

前のページに戻る