財務・IR情報 伊藤園グループの財務・業績など、株主・投資家の皆さま向けの情報をご覧いただけます。

経営方針

お客様第一主義
お客様の定義
社是
―経営理念― 伊藤園は全てのお客様を大切にすることが経営の基本と考えております。

伊藤園の考えるお客様とは、消費者の皆様、株主の皆様、販売先の皆様、仕入先の皆様、金融機関の皆様、そして地域社会の皆様です。こうした「伊藤園と関わりを持たれる全ての方々」を伊藤園では「お客様」と位置づけ、それぞれのお客様のご意見やご要望に真摯に向き合い、常にお客様の立場に立った対応を図ることが当社経営の根幹と考えてきました。これからもひたむきにお客様のことを考える「お客様第一主義」の経営理念を徹底し、新たな可能性の追求と挑戦を続けてまいります。

業績

Q.2012年4月期の業績について、教えてください。

個別ブランドの一層の強化、ラインアップの拡充と、グループ企業の寄与により、増収・増益となりました。

当社は経営理念であります「お客様第一主義」のもと、当社を取り巻く全てのお客様に対し「お客様が今でも何を不満に思っていらっしゃるか」を常に考え、「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」の製品開発の基本理念に基づき、お客様にお喜びいただける製品の開発と、お客様に密着したサービスに努めております。2012年4月期は、「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」「充実野菜」「1日分の野菜」などの個別ブランドの一層の強化を図るほか、「2つの働きカテキン」シリーズとして2つの働きをもつ特定保健用食品として「カテキン緑茶」「カテキン烏龍茶」「カテキンジャスミン茶」を発売し、ラインアップの拡充を行いました。また、ITO EN( North America) INC.との共同開発により、紅茶の新たなおいしさと香りをご提案した「TEAS’ TEA NEW YORK」や、タリーズコーヒージャパン(株)の圧倒的な品質を受け継いだ缶コーヒー「TULLY’S COFFEE」、昨年グループ入りしたチチヤス(株)と共同開発した乳酸菌入り清涼飲料「朝のYoo」など、グループ内シナジーを積極的に推進し、順調に販売額を伸ばしました。さらに、グループ企業の貢献を加え、売上高は前期比5.0%増加の3,692億84百万円となりました。

グループ経営の効率化を目指し、徹底した総コストの低減と、費用対効果の向上を図るとともに、連結子会社の収益性の改善に努めた結果、営業利益は前期比6.9%増加し189億7百万円、経常利益は前期比8.8%増加し179億85百万円となりました。また当期純利益につきましては、前期比20.5%増加し92億49百万円となり、2012年4月期の連結業績につきましては、増収・増益となりました。

Q.安全・安心をお客様にお届けするために、どのような取り組みを行っていますか?

茶畑から製品まで徹底的な品質管理体制の追求と同時に、茶産地育成事業を推進しております。

当社では、安全・安心をお客様にお届けするために、厳しい品質管理体制を確立しております。製品ロット番号により、製造工場や製造日時はもちろんのこと、原材料、原料茶葉の生産農家や肥料や農薬などの使用状況が全てわかり、栽培状況まで把握できるトレーサビリティ・システムを確立しております。緑茶飲料の原料となる茶葉に関して、当社では栽培記録がないものは一切仕入れておりません。
当社では、原料茶葉の安定調達を目的として、2001年より、「茶産地育成事業」を開始し、安全・安心のために、農地の開発や生産者の育成にまでさかのぼって、かかわっていく必要があると考えました。「茶産地育成事業」では、生産者の方に茶葉の栽培に関するノウハウを提供させていただく一方、収穫された茶葉については当社が全量買い取らせていただいております。生産者の方にとっては、販売先が確定しているため、安定した農業経営が可能になるというメリットがあります。一方、同事業によって開発された茶園は規模が大きく、また機械化、IT化が進んでいるため、コスト競争力が優れております。当社にとっては原料の調達コストを削減できるというメリットがある、Win-Winの関係を築いており、「茶産地育成事業」の生産量、面積も年々増加しております。
また、全ての飲料製品において、放射線量測定器での検査やモニタリングを行い、品質に問題がないことを確認してから出荷する体制を整えており、緑茶原料についても同様の検査体制を整えております。今後も引き続き、お客様への安全・安心をご提供するため、全社一丸となって努めてまいります。

Q.北米事業を中心とした海外展開についてお聞かせください。

北米事業を中心に海外売上高500億円を目指します。

北米事業については、2001年に現地子会社 ITOEN(North America)INC.を設立し、業績は黒字が定着してきた段階で、現在の売上規模は55億円程度です。先行きについては、当社が得意とする無糖茶飲料に対する需要が北米でも大きく拡大していくのではないかと考えております。実は北米の緑茶飲料市場は約4,000億円程ですが、そのうち約95%が甘い緑茶です。日本ではお茶といえば当然無糖ですが、北米における無糖緑茶のシェアはまだ5%程度です。日本食ブームや健康志向の高まりを背景として、米国でも無糖緑茶に対する関心は徐々に高まってきております。今後は、現地生産化などによって販売価格をいかに引き下げることができるか、が課題となります。
当社は長期経営ビジョンのなかで売上高5,000億円という目標を掲げておりますが、そのうちの1割、500億円は海外売上高と考えております。そのなかで主軸になってくるのは、やはり米国です。米国は人口が増えている成長市場でもあります。特にヒスパニック系の人口が増加しておりますので、そうした方の好みに合うお茶の研究も必要だと考えております。また、中国・東南アジア地域への進出も積極的に挑戦し、「世界のティーカンパニー」になるべく「伊藤園ブランド」の販売強化を進めてまいります。

中長期経営計画

Q.中長期経営計画についてお聞かせください。

将来的には世界のティーカンパニーを目指してまいります。

当社は総合飲料メーカーとしてグローバルで戦っていきたいと考えており、長期経営ビジョンへの通過点として売上高5,000億円を目指しております。この長期経営ビジョンの達成に向けて、2014年までは、具体的に「既存分野の抜本強化」「新たなる成長に向けた挑戦」「高利益体質への変革」を重点項目とする中期経営計画として位置づけております。これにより、2014年4月期の連結業績として、売上高4,000億円以上、営業利益は230億円を目標値としており、過去最高の営業利益水準を目指しております。
また、当社の主力の緑茶飲料以外でも2006年には全国でコーヒーショップを展開しているタリーズコーヒージャパン(株)を、2011年5月には老舗乳製品メーカーのチチヤス(株)を買収し、共同開発のコーヒー飲料や乳性飲料を発売するなど、グループ内シナジーを発揮しております。タリーズコーヒージャパン(株)については、業績も好調で、好立地への出店も順調に進んでおり、現在、全国で461店舗(2012年4月末)を展開しております。今後もその企業が持つ特性や文化を壊すことなく、シナジー効果を生み出していければと考えております。
さらに将来的には、CSRの推進を通じて広く社会に貢献し、緑茶に関しては、飲料とリーフの両方において、茶産地から茶殻リサイクルまで全てを手掛ける「絶対的No.1」と、日本国内で1~2位を争う「総合飲料メーカー」としての地位を確立させてまいります。そして季節、人、場所、時間を選ばず、いつもお客様のそばに伊藤園商品があり、なかでも特に、日本の食文化としての「お茶」を世界へ発信する「世界のティーカンパニー」を目指す、そのビジョンを描いていきたいと思っております。

Q.株主還元策についての考え方と優先株式についてお聞かせください。

普通株式、優先株式ともに安定的な利益配分を基本とし、配当性向40%以上を維持してまいります。

当社は国内で唯一、優先株式(正式名称 第1種優先株式)を上場しております。発行した理由として、個人株主の方を増やしたいという思いがありました。当社の経営理念「お客様第一主義」のなかには株主の皆様も含まれております。そして当社では特に個人投資家の皆様を重視しておりますが、優先株式の配当を普通株の1.25倍とした背景には、貯蓄から投資へという流れのなかで、個人投資家の皆様に対して身近な利回り商品を提供したいという意図もありました。株主還元につきましては、自社株買いも含めて、皆様のご期待に応えられるよう努力してまいりたいと考えております。

利益配分の方針につきましては、引き続き株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題の一つとして認識しており、安定的な利益配分を基本とし、連結配当性向40%以上を基準とした継続的な配当を行ってまいります。内部留保につきましては、企業価値を高めるための投資等に活用し、企業価値の増大、すなわち株主の皆様の投資価値の増大に努め、将来の事業発展を通じて積極的に還元させていただく所存です。

2012年7月26日

代表取締役会長:本庄八郎 代表取締役社長:本庄大介

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