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お〜いお茶 新俳句大賞

the results of 28th


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お〜いお茶新俳句大賞とは

第二十八回 最終審査会風景

第二十八回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞 最終審査会の様子

第二十八回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞 最終審査会の様子

審査員のご紹介(敬称略・五十音順)

伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の審査は、従来の俳句の決まりごとにとらわれず、自由でフレッシュな感覚や表現を持つ素晴らしい作品が選び出せるよう、俳句界をはじめ、写真や小説、音楽、演劇など、芸術に関わる11名を審査員にお迎えして行っております。

日本語俳句

浅井 愼平(写真家)

浅井 愼平(写真家)

この審査会は、ものすごく多くの人たちが応募された作品の最後の賞を決める相当に深くて重いものだと気がつきました。今日ここに残っている作品の方々は、それぞれの人生で、それぞれの形で俳句に出あっており、この事は、日本の文化にとって非常に有意義なことです。社会的に言葉を使うことが粗雑になっている中で、この俳句コンクールの存在は重要で、そのような責任感があるので、審査員の皆さんも議論が深かったのだと思います。いつもよい意味で疲れますが、今回はそれ以上に疲れました。相当中身が濃かったのだと思います。


安西 篤(俳人)

安西 篤(俳人)

今年も素晴らしい作品に沢山出会えて、その優劣を最終的に決めなければならない辛さを味わいました。これは、年々作品の水準が上がっていることを意味します。おそらく、この傾向はこれからも続き、審査員泣かせの春はますます厳しくなることでしょう。でも優れた作品に出会える喜びがあり、大会全体の質の向上にもつながるものです。私たち審査員もまた、その新鮮な刺激を自らの感性の練磨の場として、有難く受け止めなければなるまいと存じます。


いとう せいこう

いとう せいこう(作家・クリエイター)

今年も解釈をぶつけあって楽しく審査会を終えました。前回もそうだったと記憶しますが、中学生の部に目を見張るものが多く、そこには「形式への敏感さ」があったような気が。内容を素直に書くばかりでなく、ではどういう形式を取れば言葉に独特のニュアンスが出るか、学校で先生が色々と教えておられるのではないかと思います。定型あればこその俳句ですので、ますます「形式」を活かした作品が出ることを期待しています。


金子 兜太(俳人)

金子 兜太(俳人)

高校生の句のレベルは、年々上がっている印象がある。おそらく指導者のレベルが上がり、ネットの普及もあってか、高校生自身の得る情報も増えることで、句の善し悪しの判断が、以前にも増して出来るようになっているのだろう。ただ、作句が技術的なこと、言葉選びに偏ると、本来高校生が持っている新鮮、柔軟な感性、感覚が殺されてしまう危険がある。技術は二の次、まずは感性、感覚を磨くことを心掛けるべき。


金田一 秀穂(日本語学者)

金田一 秀穂(日本語学者)

近年、日本語社会のなかで、言葉の使い方がひどく粗っぽくなっていて、日本が劣化していくのではないかと心配していました。どこかで踏みとどめなければ、そのうち気付かぬうちに、恐ろしく大変なことになってしまうのではないかという危機感があります。
言葉を丁寧に使うこと。言葉を誠実に使うこと。言葉に真面目に向き合うこと。文化を守る基本中の基本が、この多くの作品群の中で実現されているのを見て、嬉しかったです。


黒田 杏子(俳人)

黒田 杏子(俳人)

投句数の増加に比例して、作品世界のひろがりと奥ゆきが増していると感じます。各部門共に作品のレベルは高くなっています。金子兜太先生とほぼまる一日、議論を尽くし、平等に意見を交換するこの選考会は、何よりも私の創作意欲をかき立ててくれるまたとない時間です。長時間にわたる選考会が愉しいのです。投句者の皆さんの熱気がいきいきと伝わってくるからでしょう。来年の選考会が待たれます。

宮部 みゆき(作家)

宮部 みゆき(作家)

二年目になると、昨年の受賞句と照らし合わせながら選句する楽しみが加わるということを知りました。年々応募作品が増え続けているのは、関係者の皆様がこの新俳句大賞に注ぎ込んでおられる情熱と愛情が広く支持されている証だと思います。今年の文部科学大臣賞を勝ち得た秀句には、遠い青春時代の夏の暑さと水の冷たさをありありと思い出しました。たった十七文字を唱えるだけで時間を巻き戻すことができる、俳句は魔法です。


村治 佳織(ギタリスト)

村治 佳織(ギタリスト)

三回目の審査会参加となりました。昨年と誰一人変わらない審査員の先生方に囲まれる一種の安心感がありました。そして初めて参加させていただいた時と同じお部屋の懐かしさも感じつつ、目の前に並ぶ沢山の句と向き合いました。それぞれに力を持った句の中から残っていく句は運も強いのだなぁとあらためて感じ入りました。多くの方の目に触れるまでの大事なプロセスに関わらせていただき、光栄に思っております。


吉行 和子(女優)

吉行 和子(女優)

審査会の日は、いつも浮き浮きと出かけていきます。皆さんが、どんな句を選ばれたのか、そしてどんな感想をおっしゃるのか。毎回感じるのですが、一つの俳句が、時間と共に動いていくのです。スリル満点、自分一人で拝見していた時とは違う感じ方をしている自分にも不思議な気持になります。俳句のもつ力、日本語の力、それを充分味わえた審査会でした。


英語俳句

エイドリアン・ピニングトン(日本古典文学研究者)

エイドリアン・ピニングトン(日本古典文学研究者)

今年の応募作のレベルは全般的に高かったのですが、優れた句は比較的少数に留まりました。英語俳句の難しさは、伝えたいイメージや状況を、少ない語数で明確に表現することにあります。今回、どのような状況を描いているのか、すんなり理解できない句がたくさんありました。もう少し努力すれば、よりよい句になったと思うと残念です。英語俳句に磨きをかけて、次回もぜひ挑戦されるよう期待しています。


星野 恒彦(俳人)

星野 恒彦(俳人)

およそ50カ国から1万8千句をこえた英語俳句が寄せられました。英語を共通の媒体としての、参加自由な心のオリンピックと言えましょう。入選句を見ても、作者は13歳から90歳と幅広く、男女平等に楽しんでいます。応募句の大半は日本の中学、高校生の作で、国際的な大舞台で健闘しています。使える語彙(ごい)を増やすことを心がければ、表現力が高まって、さらに好成績が得られると期待しています。