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お〜いお茶 新俳句大賞

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お〜いお茶新俳句大賞 > 佳作特別賞 その3

 

第二十七回 お〜いお茶新俳句大賞

佳作特別賞 その3

佳作特別賞 その3

冬銀河君は猫背のピアニスト

東京都

P在 恵里

28歳

二人でも囲むお鍋のあたたかさ

東京都

西原 周平

28歳

飛びそうな帽子を押さえ風を追う

東京都

林 春菜

28歳

窓からの光に包まれ春をまつ

東京都

鷲塚 明寿美

28歳

秋晴で紅葉狩りする俺一人

東京都

朴 志河

28歳

池の亀日向に向いて目を閉じる

東京都

張 東東

28歳

家族揃う冬のコタツの贅沢さ

神奈川県

岩田 恵

28歳

菜の花が光いっぱい旅したい

神奈川県

柏木 克仁

28歳

私なりの休戦協定りんご剥く

愛知県

山口 朋美

28歳

蠍座を押し潰してるねぶたかな

三重県

会田 卓也

28歳

藍色に染めたみたいな冬銀河

滋賀県

池尻 唯

28歳

節分や鬼の家にも待つ子あり

京都府

向山 直秀

28歳

イルカより恥ずかしそうにおとこの子

兵庫県

相本 憲佑

28歳

不揃いの蜜柑見ながら我が子見る

奈良県

吉田 亜梨沙

28歳

稲刈り後田んぼはすずめの保育園

島根県

岩崎 早紀

28歳

そうだねと言ってほしくて言ったのに

広島県

松浦 里映

28歳

生きたいと願って止まない流れ星

広島県

瀧口 美紀

28歳

スカーフに着地失敗てんとう虫

大分県

佐藤 碧

28歳

おにぎりに海を感じる秋の空

鹿児島県

久保 春香

28歳

ドーナツの穴にぴたりとお月様

北海道

新岡 友

29歳

ロマンスや北国の夏の新芽かな

栃木県

佐藤 暢代

29歳

さえずりは五線譜上のチューリップ

栃木県

柴田 紗綾佳

29歳

梅の香風に連れられ道よぎる

埼玉県

加藤 直仁

29歳

オニヤンマ恋の尻尾を追いかける

東京都

鎌田 奈緒

29歳

コンタクト青く綺麗に目が光る

東京都

馬場 智子

29歳

ベランダに遊びに来たのはカブトムシ

神奈川県

川口 友美

29歳

還暦の母の手にある林檎かな

神奈川県

雄鹿 千紗

29歳

金色が天までのぼり一番茶

静岡県

野田 円香

29歳

指を輪に覗きたるは大銀河

愛知県

野下 あんり

29歳

卒業にむかう気持ちはかけ算だ

愛知県

安藤 菜奈子

29歳

鰯雲ほんとは優しい猫の舌

三重県

川村 亜弓

29歳

菜の花が黄金迷路誘いこむ

大阪府

山田 由紀子

29歳

落ち葉ふむふたりの歩く音が好き

大阪府

中島 千絵

29歳

朝霧が眠る街並み撫ぜていく

兵庫県

大江 美典

29歳

海風のちょっと触って牡丹の芽

山口県

藤井 貴宏

29歳

四股を踏みカマキリの子は旅に出る

愛媛県

山上 香代子

29歳

のんびりとうたた寝したい月曜日

福岡県

中原 知恵

29歳

並木道足音にのる秋花火

長崎県

坂本 美穂

29歳

勇気無し始まらぬまま終わる恋

長崎県

扇 好隆

29歳

朝ご飯朝日のような目玉焼き

鹿児島県

徳富 広志

29歳

冬麗日本一周日和なり

千葉県

井上 祐三

30歳

かるがもの親子横ぎる通勤路

千葉県

鵜澤 美鈴

30歳

ネコよりも丸くなります冬休み

千葉県

徐山 愛美

30歳

微笑むはセピアの庭の寒椿

千葉県

茂木 珠実

30歳

七色に光る睫毛や昼寝の子

東京都

髙橋 由樹

30歳

紫木蓮根の国よりの手紙かな

東京都

中村 もも子

30歳

見送りはよしてと笑う雪だるま

神奈川県

塩田 友美子

30歳

彼氏より家族と過ごす大晦日

神奈川県

内藤 美賀

30歳

祖母の手に包まれ新米嬉しそう

愛知県

山本 有沙

30歳

本棚に並べたはずの僕の夢

滋賀県

中津川 佑

30歳

遠い春指折り数える恋ごよみ

京都府

大原 彩加

30歳

寒い冬お腹で過ごすまだ見ぬ子

京都府

武市 あい

30歳

父と分け母と分け合ふ桜餅

兵庫県

小田 龍聖

30歳

かくれんぼ置いてきたのは青い春

岡山県

藤森 沙織

30歳

はしゃいでる波打ち際の父子かな

北海道

佐藤 絢子

31歳

砂浜で「好き」をかき消す波の音

北海道

山岸 宏美

31歳

五年過ぎ「もう」「まだ」問う雪ま白なり

宮城県

斉藤 由実

31歳

空間がゆがむ別れの前うしろ

埼玉県

岩崎 雄大

31歳

新学期蝶々結びの固さかな

埼玉県

久保田 さや香

31歳

風鈴をわざと鳴らした薬指

埼玉県

水井 明日香

31歳

独り身に遅れて響く夏花火

埼玉県

石井 林太郎

31歳

よいしょっと母の真似する一歳児

千葉県

宮部 亜梨沙

31歳

結氷のバケツに冬が座り込む

東京都

小林 優子

31歳

夜間飛行あぁ満月にでも行くのかな

東京都

西牟田 幸恵

31歳

厄年に生まれしわが子桃の花

神奈川県

鈴木 優希

31歳

エンジンを響かせ蜂が飛びまわる

新潟県

山本 真弓

31歳

新生児朝日と一緒に抱き上げる

愛知県

福田 友香

31歳

手を繋ぎ家族になった秋の影

京都府

高橋 里香

31歳

新しい道を歩けば風光る

大阪府

春名 琴子

31歳

ポケットに突っ込まない手を待っている

大阪府

植村 翔

31歳

熱の子や胸に機関車抱き眠る

広島県

松田 恵梨香

31歳

春風が湖畔揺らして朗話する

熊本県

田島 弘崇

31歳

新曲のプロモーションのような恋

東京都

鳥巣 智行

32歳

カモミールフレーバーの風夏立ちぬ

山梨県

萩原 勇太

32歳

長ぐつをあげたい雨のコスモス達

長野県

小林 香保里

32歳

就活の深く匙さす氷水

岐阜県

勝 千紘

32歳

ママだーいすきいたずら後の決め台詞

静岡県

鈴木 彩

32歳

足蹴りをまともにくらうおむつ替え

愛知県

戸田 アユミ

32歳

パパとママ2人の距離は僕の幅

愛知県

池内 知史

32歳

第二子の産まれる春を膨らませ

大阪府

本 暁史

32歳

白い皿アスパラガスが背比べ

大阪府

小上 進二

32歳

一夜漬け静かに毛布かける母

兵庫県

岡 ゆうこ

32歳

こすったら消えてしまった昼の月

岡山県

藤井 歩

32歳

二階へと続く暗さや雛納

広島県

赤松 佑紀

32歳

オルゴールねじいっぱいに春の音

熊本県

坂梨 隆太郎

32歳

雪虫とゆらりゆらゆら抱っこ紐

北海道

酒井 さとみ

33歳

ゆりかごの子の髪ふわり風薫る

埼玉県

阿部 真由美

33歳

戦国の武将も眺めた百日紅

埼玉県

澁谷 太郎

33歳

山なりのボールを投げて夏惜しむ

千葉県

倉田 紗緒里

33歳

洗濯物裏返して見る窓の梅

東京都

守屋 絢子

33歳

木枯らしも足どり軽く寄席帰り

東京都

池田 祥恵

33歳

雪つぶて無心に投げて投げられて

東京都

美谷島 秀明

33歳

評判のパン屋に並ぶ小春かな

東京都

福田 健太

33歳

夕焼けとカラスと歌と小さな手

神奈川県

黒田 久乃

33歳

三日月を壊れた月と呼ぶ息子

静岡県

石井 梢

33歳

酔いどれの片恋破れ桜散る

京都府

細谷 かおり

33歳

赤白帽茶山の稜線みえかくれ

奈良県

佐伯 雄

33歳

雪しまき列車の走る音消える

愛媛県

森永 久実

33歳

猫になり歩いてみたい十二月

福岡県

生野 薫

33歳

黄昏に竹馬の友の影うつる

群馬県

小嶋 一弘

34歳

無に還る飛行機雲のせいにする

東京都

伊藤 拓

34歳

秒針は雲の流れる速度でいい

東京都

帆足 鮎美

34歳

にぎった手消えろ緊張冬の朝

石川県

服部 温代

34歳

散歩道身にまといたい金木犀

長野県

米澤 愛華

34歳

一度でいい交わらないかな平行線

三重県

山田 奈都子

34歳

春河原猫の定位置変わらない

京都府

泉 類

34歳

街の灯が揺らいで滲む夏の夜

岡山県

畑中 崇志

34歳

春一番宇宙飛行士の故郷にも

広島県

石川 結

34歳

さむざむと煙草のけむり春を待つ

広島県

槇谷 祐二郎

34歳

ただ一つ越えれぬ山は母の味

埼玉県

車田 清美

35歳

帰宅した夫の耳に冬がいた

千葉県

加藤 奈々

35歳

積乱雲さえ追い抜きて故郷へ

東京都

新倉 麻希

35歳

生真面目を責められている鳥雲に

福井県

伊藤 美穂

35歳

ぐいぐいとパワーみなぎるお〜いお茶

岐阜県

籾山 克章

35歳

塩むすびほのかに香るかすみ草

静岡県

中山 貴文

35歳

無人駅何処の匠の雪だるま

京都府

川崎 岳史

35歳

春一番差出人のない手紙

大阪府

 有果子

35歳

日本の話はじめる桜かな

奈良県

上村 菜穂

35歳

キュッと拭く白磁の器春浅し

広島県

谷村 亜希子

35歳

残り物卵で綴じてうららかな

広島県

岡田 憲幸

35歳

雪女目じりに覚えありにけり

香川県

増田 盛治

35歳

猫の手をすべって逃げるどんぐりこ

北海道

加藤 三紀子

36歳

適温にしたいができぬお茶と恋

茨城県

戸田 可奈美

36歳

流れ星私の心返してよ

茨城県

大澤 ひとみ

36歳

魚釣り秋空見上げもて余す

栃木県

篠原 一元

36歳

綿あめの固さに触れた初デート

埼玉県

佐藤 祐介

36歳

アリの巣の奥に見えるは異国の地

埼玉県

渡邉 加奈子

36歳

光指す立春の橋を渡りけり

東京都

海老原 陽子

36歳

産声の光となってさくら咲く

東京都

長峯 雄平

36歳

空の底溺れかけてる草いきれ

東京都

鈴木 雄平

36歳

チェロかつぐ少女夕立ちを駆けにけり

神奈川県

古山 絵理

36歳

信号待ち日焼けの跡を隠さない

神奈川県

尼崎 武

36歳

新雪の手紙を拾う今朝の窓

山梨県

佐々木 信一

36歳

ふわふわの猫をさわれば寒の入り

愛知県

山田 昌也

36歳

蕾から頬を赤らめ覗く春

京都府

遠藤 由

36歳

三毛猫が鈴を失うほどの恋

京都府

三橋 忠紘

36歳

金魚鉢眺めしばしの水中散歩

奈良県

前 りか

36歳

薪を割るじぃちゃん肩から湯気がたつ

岩手県

新井 幸恵

37歳

母偲ぶ遠き花火の音聞いて

群馬県

長谷川 裕香

37歳

雪国の花の足音つややかに

埼玉県

池田 歩

37歳

雨粒の重み感じて蝶眠る

千葉県

三上 真也

37歳

日焼子が地球の影で眠りをり

千葉県

上中 直樹

37歳

ケンカした子らも寄り添う焚き火かな

千葉県

藤崎 美香

37歳

抱擁はまだ早すぎる花曇り

東京都

江夏 博子

37歳

好きでした過去形にして秋の空

神奈川県

作中 麻美子

37歳

ポケットのぬくみ確かめ冬銀河

神奈川県

天野 正博

37歳

もちつきで繋がる笑顔残したい

石川県

尾崎 久美子

37歳

雲梯の体進まぬ秋の昼

愛知県

大川 由香

37歳

銀杏踏むスーツケースは葡萄色

愛知県

渡辺 友里江

37歳

愛してる寝言でいいから言ってくれ

愛知県

藤松 紫女

37歳

新しい道が始まるランドセル

三重県

加藤 泉

37歳

制服が時に目映い冬景色

大阪府

小森 隆史

37歳

満月に文字が書けたら伝えたい

大阪府

西野 由紀子

37歳

幼子が夢の中でも笑ってる

和歌山県

保田 梨江

37歳

小春日が皮下脂肪のくぼみに溜まる

島根県

福田 直子

37歳

秋空に我が子の名前こだまする

福岡県

関 由理子

37歳

草を食む鹿の母子を濡らす霧

北海道

青木 典仁

38歳

極寒を耐えて夢見るランドセル

秋田県

宮崎 有美子

38歳

落陽の海を背にして影走る

千葉県

山下 和則

38歳

おむすびが転がりそうな春の芝

東京都

松尾 和代

38歳

祖母の歯は活気に満ちて茄子を噛む

東京都

長峯 福太郎

38歳

星観察いつかおしえて重力波

東京都

楠 哲

38歳

風見鶏さ迷う我が身指し示し

東京都

鈴木 登

38歳

自由とは吾が胸にあり冬の鷹

石川県

早川 祐子

38歳

風をみたススキ畑を走りさる

静岡県

福岡 真人

38歳

学びやに切なる願い桜花

愛知県

竹内 知子

38歳

蒼空の覇者となりけり初つばめ

京都府

佐藤 友恵

38歳

移り気な空もあなたも紫陽花も

京都府

谷口 さやか

38歳

初恋やまだ雪残る心の奥

大阪府

中家 由貴

38歳

ばあちゃんの作ったおにぎりまだ一位

兵庫県

生島 大

38歳

甚平の背中を追って商店街

北海道

高橋 真友子

39歳

花の雨やさしい嘘をついている

岩手県

寺家 彩

39歳

針金の心を束ねいざ四十路

群馬県

鳥塚 嘉紀

39歳

交差点サンタは何人いるのかな

埼玉県

佐藤 伸一

39歳

北風よ母が相手だおんぶ紐

埼玉県

荻野 美枝子

39歳

春眠やシャガールの絵のごとき夢

東京都

小松 奈津子

39歳

菜の花のほろほろと落つ洗い桶

東京都

宮澤 久美子

39歳

夏の月プリンの艶に凛として

東京都

後藤 祐子

39歳

聖夜来て女ざかりの瞳かな

東京都

小林 真美

39歳

木枯らしに抱きしめる子のあたたかさ

東京都

川口 文子

39歳

いつの間に子供と靴が同サイズ

神奈川県

中村 智子

39歳

点描のごとく水鳥集まれり

岐阜県

大歯 考司

39歳

桜舞う風の速さで夢走る

静岡県

望月 千裕

39歳

積読の本に囲まれ秋惜しむ

静岡県

野沢 幸司

39歳

御輿行くするりさらりと風が追う

三重県

嶋村 弘志

39歳

父の日の似顔絵やっと目鼻口

三重県

松田 庸子

39歳

月光や遺跡に浮かぶ神秘文字

三重県

石野 直利

39歳

朝顔は育ての親を知っている

奈良県

北本 もも子

39歳

肩車世界はこんなに広いんだ

広島県

村田 美和

39歳

携帯の画面が消えて見えた春

福岡県

田中 紀子

39歳

陽だまりに猫を三匹敷きつめて

長崎県

山田 龍一

39歳

さくらんぼ集まる鳥たち子どもたち

長崎県

竹内 真奈美

39歳

愛猫のぬくもり感じ冬支度

沖縄県

金城 絵麻

39歳

ストーブにあたってみたい雪だるま

宮城県

山上 秋恵

40歳

ハロウィンの中でようやく僕になり

埼玉県

小田島 裕生

40歳

バター飴のゆるりと溶けて秋の月

東京都

志寒 浩二

40歳

泣き虫と弱虫のいる蚊帳の中

東京都

八塚 慎一郎

40歳

冬銀河百億粒の涙なり

静岡県

萩原 朝子

40歳

牛乳が大好きだから子猫の名

兵庫県

浅島 範子

40歳

秋来る奈良らしい雲を見に行く

兵庫県

松尾 裕子

40歳

フクロウと目の合う小屋の一夜かな

愛媛県

西森 豊子

40歳

朝という完全無欠の可能性

福岡県

吉永 幸子

40歳

折り紙のティラノサウルス冬ごもり

北海道

雲井 弘子

41歳

白梅や背すじが伸びるたたずまい

茨城県

小野 裕子

41歳

秋の恋アンモナイトが背中押す

栃木県

竹田 しのぶ

41歳

竹削る父の背中に月宿る

神奈川県

相澤 菜奈

41歳

場所とりのななめに歩む春の土手

大阪府

武田 亜希子

41歳

半夏生女神に頬を張られたり

東京都

小笠原 玉虫

42歳

初雪や急拵への道具持ち

愛知県

斉藤 究

42歳

リクエスト今日の献立君の明日

大阪府

今出 千晶

42歳

携帯を閉じる加減のいちご摘み

鹿児島県

日高 崇恵

42歳

秋の午後栞もうたた寝本の端

埼玉県

山田 祐美

43歳

ユニフォーム風に揺られて春を待つ

東京都

西岡 路子

43歳

水仙花あなたとわたし違うのよ

神奈川県

伊藤 聖子

43歳

夕焼けに噴水恥ずかしがっている

大阪府

葛城 裸時

43歳

詫び言える齢にはなれり零余子飯

奈良県

熊谷 佳代

43歳

丁寧に靴箱拭いて風光る

福岡県

中野 かづさ

43歳

旦那よりホッコリお茶に癒やされる

群馬県

小澤 美穂

44歳

街路樹の色づく秋と握手する

神奈川県

堀澤 ゆかり

44歳

春の芝でんぐり返しみててみてて

神奈川県

伊藤 慶

44歳

犬の背でたんぽぽ綿毛一休み

愛知県

木村 三鈴

44歳

耕して地球にファスナーつけていく

兵庫県

塩見 恵介

44歳

金木犀先導されて安芸路往く

広島県

兼清 望

44歳

オリオンの巾着袋のぞきたい

広島県

城崎 共陽

44歳

連れて来て早めの春を重力波

福島県

鈴木 裕之

45歳

春炬燵ふたり暮らしは相槌で

長野県

丸山 志保

45歳

鳥帰る私の帰る場所ひとつ

長野県

溝口 祐子

45歳

日曜日夏をさがしに海へ行く

静岡県

鈴木 利和

45歳

三毛猫が寝そべってるの秋の山

愛知県

熊谷 雅晴

45歳

オリオンも拳でエール受験生

福岡県

安永 礼子

45歳

高枝に天狗の卵めく風船

埼玉県

髙橋 圭介

46歳

口答え並べる娘春暑し

東京都

山根 優子

46歳

ボタンはめ忘れたような月夜かな

東京都

鈴木 りえこ

46歳

何となくクリームパンは春だと思う

神奈川県

内藤 哲史

46歳

逃げ水やつかんだ夢の先も夢

兵庫県

岡本 千寿

46歳

もつ鍋を食みて麒麟の顔になる

熊本県

松川 知有記

46歳

逆上がりの足が蹴飛ばす春の星

アメリカ

井伊 辰也

46歳

太陽の一途に春を育てをり

埼玉県

小薬 全子

47歳

宇宙船迎えに来そうな冬銀河

島根県

角森 玲子

47歳

温暖化転ばぬ先の大寒波

千葉県

水門 伸夫

48歳

春風のリボンつけてる一年生

東京都

井上 秀子

48歳

春の虹ボタン一つで動く椅子

富山県

片岡 照雄

48歳

お昼寝は女磨きの基礎作り

大阪府

堀 恵美

48歳

秋日や豆腐屋の無き町となり

東京都

羽生 広

49歳

入道雲プードルとなり歩きだす

福島県

柳沼 靖子

50歳

ペン立てに挿した秋桜リズムとる

千葉県

半澤 さとみ

50歳

肩書きがはしゃぎ過ぎてる春四月

千葉県

梶 政幸

50歳

故郷より宅配届く女正月

東京都

大松沢 ともえ

50歳

鰯雲都会の空を海に変え

東京都

山上 梨香

50歳

稜線が溶けて流れる春霞

東京都

植松 孝悦

50歳

噴水の描く弧をぬい蝶の飛ぶ

愛知県

宇都宮 友貴

50歳

夏野菜君たちスーパーモデルだね

和歌山県

三池 潤

50歳

男前顔より背より心意気

大分県

高木 啓子

50歳

タラ漁や一直線の軌跡あり

宮城県

佐藤 きくみ

51歳

ネクタイを父に習いて入学す

宮城県

濱里 まきい

51歳

除夜の鐘すかさず猫と握手する

東京都

松岡 美佐子

51歳

葉桜やトンネルとして開通す

長野県

神戸 千寛

51歳

虫干しの本に張り付く昭和かな

愛知県

岡本 計枝

51歳

どんど焼き一年ぶりを話し込む

大阪府

山田 芳子

51歳

ドロップのみかんのにおいがする夕日

茨城県

森谷 延江

52歳

蜻蛉ぶつかつた宇宙は広いのに

神奈川県

岩渕 和信

52歳

一つずつキッチン椅子が減る四月

長野県

池内 静香

52歳

優しさをふくらすずめが丸くする

静岡県

浅原 幸子

52歳

大皿を棚からとり出しお正月

愛知県

村瀬 清美

52歳

酢の薄い母のばら寿司春祭り

大阪府

甲木 千絵

52歳

風光る初めて降りる駅の名に

兵庫県

岡田 亜紀子

52歳

君の名の漢字に惹かれ好きになる

岡山県

安西 典子

52歳

母の日の病室飾る化粧水

愛媛県

前田 初美

52歳

肩の荷を降ろすと夢が消えそうで

愛媛県

石井 ひろみ

52歳

熱出して桃缶ほどの甘えんぼ

愛媛県

村上 ゆり子

52歳

タラの芽を食して春をのみ込みし

福岡県

木村 純子

52歳

子が減って神輿も減って夏祭り

群馬県

萩原 亜季子

53歳

暑中見舞漢字ばかりの男です

東京都

名取 光広

53歳

座ったり走ったりしてひな祭

東京都

伊集院 浩子

53歳

子猫抱く従兄写真の中におり

神奈川県

宮井 弥生

53歳

小吉がちょうどよいねと初詣

長野県

高橋 順子

53歳

診療所じっとしている冬帽子

愛知県

伊藤 昌之

53歳

初鰹ほおばる口に藁香る

大阪府

老松 由紀子

53歳

夕焼けの唄のながれる町に住み

大阪府

小阪 拓男

53歳

春一番ころがつてゐる鉄亜鈴

大阪府

沢田 美穂

53歳

熟れながらトマトが夕日に恋してる

広島県

坂田 和彦

53歳

草の花見知らぬ猫に甘えられ

愛媛県

毛利 晴美

53歳

窓越しの富士にいちごをのせてみる

熊本県

M﨑 朋子

53歳

休日の夕焼集めバックミラー

山形県

大泉 秀明

54歳

荒行の声に詫びつつ二度寝する

千葉県

植田 郁子

54歳

月光があふるる冬の抽斗に

東京都

音場 直子

54歳

夕焼けがはみ出す空に母の声

東京都

近藤 真里子

54歳

煎り豆のつぶやく音も皿に盛る

東京都

佐野 みどり

54歳

銀杏を避けずに歩く児のズック

東京都

蔵田 香織

54歳

春ショール揺れて銀座のカフェに入る

東京都

大塚 恵美子

54歳

旅立ちのはにかむ君に春の雪

東京都

鈴木 誠

54歳

一日の汗をぬぐなり野球帽

愛知県

市橋 富士美

54歳

鬼たいじポストの上に春一つ

滋賀県

日下 恭子

54歳

春うらら歩幅を少し広くして

大阪府

角野 裕美

54歳

一行を削りまあるくする手紙

大阪府

小林 由美

54歳

かまくらや幼女にもどる母の顔

大阪府

早川 智子

54歳

冬至南瓜全身あずけ両断す

兵庫県

安井 郁子

54歳

春よいまも母の守れる父の靴

愛媛県

岡田 まみ

54歳

春まだか鰤は鰆に聞けと言う

長崎県

鉾屋 ゆり子

54歳

ふと香り探せど見えぬ金木犀

熊本県

三浦 貴浩

54歳

鯉のぼり初めての靴買いに行く

大分県

石井 かおり

54歳

松飾り起重機にわかに淑気満つ

北海道

水関 容子

55歳

千年の祈りの杉に蝶が舞う

福島県

小原 俊子

55歳

空青くカーブミラーの紅葉丼

茨城県

大内 重幸

55歳

ひと夏の命絡めて蜘蛛の糸

埼玉県

富田 美砂子

55歳

梅の香や庭の隅から未来くる

東京都

田中 正江

55歳

赤とんぼはねあるものはゆたかなり

東京都

佐藤 勝美

55歳

チューリップ最後の一枚空を向く

愛知県

丹羽 美穂子

55歳

弁当の冷たさもまた二月かな

島根県

稲田 忠徳

55歳

初心者といえば初心者猫の恋

岩手県

古川 岳夫

56歳

冬の陽にステンドグラス魚影生む

茨城県

根本 菜穂子

56歳

カーナビに返事している一人旅

埼玉県

今村 敬子

56歳

クーラーを止めると夜が動き出す

神奈川県

阿部 浩

56歳

案山子まで顔の見えない世の中か

愛知県

大江 豊

56歳

川音は胎児の記憶雪割草

兵庫県

岡田 史子

56歳

シクラメンうつむき加減にだまされて

兵庫県

玉野 ますみ

56歳

しゃぼん玉淋しいときは強く吹く

岡山県

信安 淳子

56歳

がぶりっと冷やしトマトの赤を食う

青森県

田中 智子

57歳

検査日を迎へる米のつややかさ

岩手県

伊藤 英伸

57歳

ゆらゆらと夏電車が登り行く

東京都

山木 三紀子

57歳

父作る煮こごりうましブリ大根

東京都

平野 良枝

57歳

街灯ももの言いたげな長い夜

神奈川県

三木 芳裕

57歳

雪つりの竹先すくっと鳥一羽

富山県

河合 圭子

57歳

手をのばし春の扉をそっとおす

京都府

森 和代

57歳

帰省子のカバンは都会の弱音詰め

大阪府

藤田 晴美

57歳

クロッカス付箋の多き料理本

愛媛県

宮井 園江

57歳

里芋を好む年齢なり母に似し

愛媛県

加納 早苗

57歳

芦別の滝より生ず雪をんな

北海道

工藤 光吉

58歳

地場産の花豆炊きて冬に入る

埼玉県

滝口 美恵

58歳

老い満ちて母口ずさむ聖夜かな

千葉県

山田 光太郎

58歳

居眠りの子の匂ひかぐ春隣

東京都

太田 薫

58歳

梅雨に入る象の背中は山河かな

長野県

齋藤 俊幸

58歳

デコポンの黄色に元気もらってる

滋賀県

翁 直美

58歳

大切な一言いえず星月夜

大阪府

藤本 冨士子

58歳

戸の灯り近づくほどに虫の声

大阪府

山添 司

58歳

卒業の先それぞれの地平線

大阪府

小林 康浩

58歳

眠る君アリスの様に夢を見て

奈良県

岩井 文子

58歳

歯磨きの最後押しだし窓に雪

埼玉県

福島 進

59歳

吹き抜ける風の香バレンタインの日

東京都

藤田 惠里

59歳

落葉踏む小学生の後に踏む

東京都

斎藤 三津雄

59歳

重ね着はか細い母の鎧かな

東京都

伊藤 淳子

59歳

猫の子に声かけてゐる男かな

神奈川県

岡 まゆみ

59歳

透明な水の流れる雪の底

新潟県

稲田 吉也

59歳

靴音の確かな銀座冬の星

大阪府

吉崎 裕子

59歳

還暦は壊れ物なり大夕焼

鳥取県

門脇 かずお

59歳

朧月地図だとこんなに近いのに

愛媛県

大塚 めろ

59歳

南風の地今朝は島ごと綿帽子

熊本県

糸田 初代

59歳

げんげ田に寝転んでいるかくれんぼ

鹿児島県

白坂 昭典

59歳

団栗の弾丸何を撃つべきか

北海道

阿部 満子

60歳

春めくやジルバステップ踏む仕草

埼玉県

佐藤 茂

60歳

手花火やこんな近くに夫の顔

千葉県

宇壽山 孝子

60歳

還暦の赤き自転車笑顔あり

山梨県

園原 俊子

60歳

情じゃなく愛という名の陽炎か

静岡県

池野 玲子

60歳

納豆の糸のよく引く五日かな

大阪府

大塚 俊雄

60歳

立春やはえてきさうな壷の耳

愛媛県

和田 佳子

60歳

かけ声の裏返りたる焼芋屋

北海道

伊藤 哲

61歳

秋高し時給十円上がりたり

宮城県

石川 初子

61歳

六十の若手が後継ぐ神楽舞い

秋田県

畠山 治夫

61歳

液晶に浮かべて愛でるむかし花

大阪府

坂本 信也

61歳

かたつむり明日から君の弟子になる

兵庫県

中野 早苗

61歳

あべこべに靴揃える児春一番

福岡県

矢野 由美

61歳

さよならを今なら言へる木の実落つ

福島県

伊藤 大子

62歳

北天に指突き刺せば星回る

茨城県

塩見 佳久

62歳

菖蒲湯でチャンバラごっこ兄妹

東京都

鮎川 京子

62歳

碧い瞳の嫁と歩けば梅真白

神奈川県

廣井 直美

62歳

留守すれば郵便受けに茄子のあり

岐阜県

横山 美保子

62歳

年金で十八切符山笑う

静岡県

金森 文孝

62歳

時々は寄り道したいブーメラン

愛知県

佐藤 千恵子

62歳

本棚のすきまに置いた香水瓶

兵庫県

塚原 秀敏

62歳

Tシャツに十年前の流行語

神奈川県

阿部 和己

63歳

マフラーを巻かれ学長像無言

大阪府

青木 朋子

63歳

九十九折り不意の乙女や山ツツジ

兵庫県

阿江 美穂

63歳

立春や暦の文字はさくら色

兵庫県

吉岡 好美

63歳

大根引く腕の太き農婦かな

愛媛県

中矢 えり子

63歳

吉良殿の屋敷のような雪の朝

熊本県

新納 良一

63歳

ビー玉を覗けば少年星を抱く

福島県

山口 千秋

64歳

夕焼けにもう一人いるかくれんぼ

群馬県

千島 宏明

64歳

啓蟄や大地ふくらむ逆上り

東京都

小林 洋子

64歳

剥きたきは地球の皮や去年今年

東京都

小池 富美子

64歳

紅葉と重ねし我が身ハラハラと

東京都

大高 伊都子

64歳

日傘びりびり揺れて野外コンサート

山梨県

梅本 美枝子

64歳

マフラーとチラシ渡されお買い物

埼玉県

鳴滝 暁

65歳

稜線をすべて沈めて富士の雪

東京都

片桐 慶子

65歳

だっこして散歩している愛犬家

神奈川県

金子 けい子

65歳

いちんちが団子になって正月行く

滋賀県

鈴木 強

65歳

稲木干しあかねの空へ群鴉

奈良県

西山 幹雄

65歳

妖精の杖の一振り姫ほたる

ブラジル

脇山 千寿子

65歳

しばらくは雛と暮らすワンルーム

埼玉県

村田 泰子

66歳

猫じゃらし抜いて憂さなどなかりけり

埼玉県

鈴木 良二

66歳

丁寧に生きてみようか蝉しぐれ

千葉県

源間 照美

66歳

時を知り人を知りたる桜かな

千葉県

工藤 耕二

66歳

北斎の富嶽より風江戸団扇

東京都

松岡 加代子

66歳

納豆の匂いをさせて夢語る

東京都

大野 和子

66歳

観覧車秋を丸く切り抜いて

山梨県

牛窪 美枝子

66歳

嬰生まるまなこ銀河のひとかけら

長崎県

鍋岡 忠利

66歳

置物のぴたり納まる大旦

茨城県

井川 水衛

67歳

人の世は人の世我は蟇

神奈川県

髙梨 裕

67歳

「生きている」河馬のつぶやき冬来る

神奈川県

森内 利美

67歳

ぽんかんや落ちて私も一人ぼち

愛知県

井平 幸雄

67歳

独り居の鍵の重さや小正月

愛知県

大萱 比奈子

67歳

裸木に筋肉らしき幹の瘤

奈良県

清水 佳世子

67歳

これ以上研げぬ三日月寒の空

和歌山県

森 京子

67歳

青空に爪立てる音桜の芽

愛媛県

田村 七重

67歳

大仏が瞼閉じゆく花の昼

埼玉県

和田 功夫

68歳

雛包む和紙も歳月重ねけり

埼玉県

阿南 怜子

68歳

不揃いのきんぴらごぼう春遠し

千葉県

飯田 康子

68歳

春風をつかんで離す漁師町

東京都

杉浦 一枝

68歳

猫の恋美人の条件なにかしら

東京都

原山 百合子

68歳

針穴に糸通り良き日永かな

神奈川県

佐藤 宮子

68歳

馬に乗る少女の瞳風光る

神奈川県

小林 チヱ女

68歳

焼き芋や普段話さぬ人といる

神奈川県

町野 敦子

68歳

ラッパ水仙音符流れて来る様な

愛知県

羽田 義則

68歳

今日というびっくり箱の蓋をとる

愛知県

黒川 利一

68歳

秋風や地球の皮をめくる父

三重県

室門 房江

68歳

病院を出て春風とバスに乗る

滋賀県

東野 了

68歳

言い放つここで生きると芽生え草

大阪府

伊藤 哲夫

68歳

古里はいつも遠景秋惜しむ

兵庫県

小中 命子

68歳

向かい合う案山子の兄弟にらめっこ

兵庫県

木村 雅比古

68歳

妻の留守なにか浮き立つ春の宵

奈良県

嶋田 眞

68歳

初蝶が横切ってゆくワニの顔

鳥取県

中江 三青

68歳

立ち止まる杖へ真白き豆の花

愛媛県

吉田 晃

68歳

法師など言われるほどの蝉でなし

福岡県

金ヶ江 世司郎

68歳

節分の豆が心の角を折り

熊本県

中山 清子

68歳

紅梅の紅の重さにしだれけり

大分県

押谷 隆

68歳

幸運が落ちてきそうな今朝の秋

沖縄県

渡嘉敷 敬子

68歳

春風や栞はらりと文庫本

福島県

鴨井 喜子

69歳

白無垢のあの日のふたり春の雪

埼玉県

坂田 節子

69歳

落書きの残りし道に冬の蝶

埼玉県

占部 耕三

69歳

春の蝶かすめゆきたる象の鼻

千葉県

松本 美智子

69歳

吊るされし新巻鮭のおちょぼ口

東京都

深沢 伊都子

69歳

にっぽんのかゆい所が桜前線

東京都

千石 としひろ

69歳

病室の窓を半開春きざす

長野県

林 正山

69歳

十五夜や億万人の願い聴く

愛知県

向田 敏子

69歳

茗荷咲くそんなことまで知る孤独

京都府

吉川 太郎

69歳

思ひ出に重さありけり豆の飯

京都府

根来 滋

69歳

なぜなぜと聞く子にでかい夕日かな

大阪府

新居 とも

69歳

古書店の主の欠伸日脚伸ぶ

大阪府

齋本 隆司

69歳

ちゃんちゃんこ着ての説教短かめに

兵庫県

音羽 和俊

69歳

野の駅に引き留められる星月夜

兵庫県

西田 建

69歳

七十路の我雪原に童女たり

島根県

佐々木 ミチ子

69歳

吊し雛ゆれて宇宙の重力波

宮城県

八島 敏夫

70歳

十六夜に窓まで引いて母の椅子

福島県

吉田 千恵子

70歳

小鳥来てカーブミラーを覗き込む

福島県

石井 基予子

70歳

一人居のたたみのへりの余寒かな

茨城県

小林 和子

70歳

寒月やたとえば鈴を振るごとく

茨城県

宮川 礼子

70歳

父の日や少し崩れた砂の城

群馬県

尾形 郁子

70歳

大都市をまあるく走る初電車

千葉県

岡田 春人

70歳

春の日を背中にためて農夫婦

千葉県

鎌田 道子

70歳

団欒に入りきれずに榠櫨の実

大阪府

岸上 紀子

70歳

竜の玉絵本の中の海のいろ

奈良県

中峯 雍子

70歳

目標を忘れ始めて老いすすむ

岡山県

油谷 くにひこ

70歳

春の駅外輪山を従えり

福岡県

青木 草平

70歳

麦秋や絵心詩心里心

埼玉県

福本 直子

71歳

水打って駄菓子屋小さき客を待つ

東京都

田上 雅恒

71歳

保育器の命があくび春が来た

東京都

稲岡 俊一

71歳

枯葉とぶ風に無数のかすり傷

大阪府

木村 伊佐子

71歳

だるまさんころんだ地球に春風

兵庫県

小野 慶子

71歳

春風や醤油がまだら焼きむすび

兵庫県

前田 春蘭

71歳

縄跳びの大空巻き込む二重跳び

岡山県

宮原 喜美子

71歳

小鳥来る流木白く乾ききり

愛媛県

友澤 章子

71歳

ママチャリの後ろの座席冬帽子

千葉県

石坂 廣

72歳

無垢といふ色にくちなしひらきけり

東京都

長久保 郁子

72歳

毛糸編むもう一段と夜の底

東京都

祖母井 章代

72歳

切って干し漬けて大根日和かな

岐阜県

説田 祐子

72歳

考える葦にネジ巻く昨日今日

京都府

白瀬 美智男

72歳

オレンジの落果が早い春告げる

兵庫県

佐野 博司

72歳

オムレツにストーリーのあり春の雪

香川県

布戸 道江

72歳

タンポポはきっと自由を知っている

北海道

鹿又 新之助

73歳

遮断機が降りて銀河を電車来る

埼玉県

後藤 宏

73歳

舞い終えて静寂を閉じる秋扇

埼玉県

髙畑 和伎子

73歳

七日目の蝉とお話しして見たい

埼玉県

霜島 久江

73歳

日向ぼこノラ犬にもある系図かな

千葉県

相良 きょう子

73歳

重力波二階から猫飛び降りる

東京都

浅見 三郎

73歳

寒見舞い墨柔らかにおんな文字

東京都

堤 征洋

73歳

小春日や地球は自転休みをり

長野県

市川 敬子

73歳

春めくや少し厚めにピザを焼き

静岡県

伊藤 昭一

73歳

冬の海ラインダンスのカモメたち

大分県

佐藤 征一郎

73歳

女きて傘の水切る桜桃忌

青森県

白鳥 スミ

74歳

春爛漫終活なんぞ後回し

埼玉県

北出 一清

74歳

孔雀飼う小学校も十三夜

千葉県

角田 勇

74歳

電線に濁音並べ冬鴉

東京都

佐藤 悠紀子

74歳

額の花たっぷりの雨たっぷりの暇

神奈川県

川辺 幸一

74歳

竹の皮ほどけば母の手塩の香

大阪府

寺脇 純一

74歳

金婚や妻の内なる雪女

岡山県

松岡 俊郎

74歳

風光るえら呼吸やら皮ふ呼吸

岡山県

山本 美奈子

74歳

帰る我オーと迎える杉の山

福岡県

中山 光一

74歳

ロボットの大きな目玉朧の夜

長崎県

奥村 京子

74歳

陽炎や唯一通の母の文

埼玉県

摩庭 一光

75歳

着膨れて通ふスープの冷めぬ距離

埼玉県

冨野 泰啓

75歳

盆踊り責を果してしまい風呂

千葉県

兵藤 怜美

75歳

昔見た映画炬燵で見る夜かな

東京都

宇田 順子

75歳

いわし雲どこかで正午の時報なる

神奈川県

若村 京子

75歳

つくし摘む園児ら丘を征服す

神奈川県

佐藤 龍夫

75歳

海にくじら陸に婆さまや木の芽和

神奈川県

石鎚 優

75歳

天空の画布をはみ出す冬紅葉

愛知県

加藤 久子

75歳

にらめっこ鬼笑いだす節分会

愛知県

北村 久子

75歳

まねてみるドガの踊り子初鏡

兵庫県

鳥越 世史子

75歳

蓬摘む屈めば利根の水匂ふ

埼玉県

宮崎 旭妃

76歳

おみくじが末吉と出て鰻食ふ

東京都

池田 昭古

76歳

子と作る星のあふるる聖樹かな

福井県

山内 てるこ

76歳

待春や薄茶の銘は初昔

愛知県

野村 千壽子

76歳

はんざきに新参者と言われたり

大阪府

 経

76歳

水玉のエプロン目立つ野良仕事

大阪府

南 千津子

76歳

ままごとのごちそう菊の花ばかり

兵庫県

築山 幸子

76歳

蝋梅の香り運河を越えて来し

兵庫県

西田 隆

76歳

囀や叩いて落とす鍬の土

福岡県

尾形 康子

76歳

クロッカス日溜りが好き母が好き

埼玉県

石山 かつ子

77歳

草に寝ていい日と思う冬の蝶

埼玉県

石田 正則

77歳

大いなる深き青空冬来たる

東京都

楠本 マキ

77歳

春惜しむ湯舟に沈む膝二つ

静岡県

村瀬 弘子

77歳

ペンギンの直立不動花は葉に

北海道

川村 かずこ

78歳

すっぴんのままで出ている初山河

千葉県

南野 夏樹

78歳

立春やフライパンの裏磨き上ぐ

神奈川県

津田 美奈子

78歳

審判もまた頬被りゲートボール

静岡県

中野 清彦

78歳

耳鳴りの春渾然とビバルデイ

愛知県

松尾 一男

78歳

ところてんいい年寄りになってやる

京都府

山内 利男

78歳

流氷が明日の地球を乗せてくる

埼玉県

原田 大吉

79歳

座布団の真中に猫小六月

埼玉県

三浦 菅枝

79歳

春宵や男ばかりのクラス会

千葉県

川瀬 智長

79歳

うろこ雲くるくる回る子豚の尾

長野県

松村 ミナ子

79歳

新そばや遠路の友は杖を引き

茨城県

中田 義隆

80歳

仕事場の豆盆栽に秋をかぐ

埼玉県

臼井 知江

80歳

春の雷埴輪は口をぽと開けて

千葉県

安藤 風子

80歳

お日様がもったいなくて布団干す

東京都

藤原 桂子

80歳

信号が変わって春の橋渡る

東京都

抜山 裕子

80歳

噓ついた日の水仙の黄のまぶし

三重県

藤田 倫夫

80歳

冬北斗ヨガ一斉に木のポーズ

山口県

山根 瀧子

80歳

図書館は夫のオアシス小鳥来る

茨城県

福島 千枝子

81歳

笑はせる法話の後の蓬餅

埼玉県

吉田 サタ子

81歳

マドンナを追ひかけまはし羽抜鶏

千葉県

岡西 宣江

81歳

青き踏む米寿の姉と歩をそろえ

愛知県

若林 雅美

81歳

未帰還の紙飛行機や春の暮

岡山県

光畑 勝弘

81歳

恙無く今日も五行の農日記

群馬県

原 民雄

82歳

産まぬ自由嫁がぬ自由小正月

埼玉県

早乙女 文子

82歳

葉隠れに小さき蕾シクラメン

埼玉県

大澤 富子

82歳

春一番葉裏を見せて耐える木々

東京都

米田 和子

82歳

青葉闇木地師ひとりの村となる

東京都

北川 典子

82歳

萩に触れその風に触れ人恋し

神奈川県

重田 若江

82歳

まだ少し恋には早き子猫かな

福井県

中井 一雄

82歳

更衣去年の夢を着て歩く

岐阜県

長尾 美枝

82歳

シャボン玉地球駅発宇宙行

埼玉県

長島 武彦

83歳

秋落暉笑顔を拾う村のバス

東京都

関根 和夫

83歳

ぜんまいのほどけるときの微熱かな

神奈川県

鶴巻 千城

83歳

ご飯よく噛んで勤労感謝の日

岐阜県

武藤 善尚

83歳

節分の豆炒る妻に母の影

大阪府

北島 旬二

83歳

引き算をしながら歩く花野かな

北海道

鈴木 雅美

84歳

汲み立ての水の光や今年竹

群馬県

細野 やすい

84歳

農道の途絶えしところ冬の海

東京都

安田 俊朗

84歳

春風は知ってるピエロの胸のうち

大阪府

武山 純子

85歳

何に吹く子の口笛や春近し

大阪府

宮川 久子

85歳

思い出の中で揃いの夏帽子

岡山県

萩原 登

86歳

足よりも翼がほしいだるま

埼玉県

松﨑 光夫

88歳

やゝとけてアイスクリーム味の良し

長野県

沢柳 富喜子

88歳

鈴なりのお向かいの柿紅さして

東京都

小林 君子

89歳

野に山にゆっくり春がわいてくる

群馬県

榊原 敏江

90歳

問へばただミモザの家を指さしぬ

東京都

遠藤 珠枝

91歳

並木路囀りと行く朝のバス

埼玉県

仙葉 啓子

92歳

初時雨寄り添うこともなく濡れる

東京都

二条久保 政子

92歳

父の眉母の眉あり曼珠沙華

青森県

今泉 いま

95歳

干し鰈先のこげたる杉の箸

神奈川県

渡来 静子

96歳

刈り終えて夕日まぶしい若夫婦

大分県

挾間 利武

96歳

第二十六回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞 各部門受賞者
優秀学校賞 英語俳句の部 佳作特別賞その3 佳作特別賞その2 佳作特別賞その1 佳作特別賞 都道府県賞 後援団体賞 審査員賞 一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 優秀賞 各部門大賞 文部科学大臣賞