伊藤園レディス最終成績
POS |
PLAYER |
SCORE |
1R |
2R |
3R |
SCORE |
POINT |
PRIZE |
優勝 |
山内 日菜子 |
-14 |
69 |
66 |
67 |
202 |
200.00pt |
¥180,000,000 |
2T |
安田 祐香 |
-12 |
65 |
69 |
70 |
204 |
105.00pt |
¥8,000,000 |
2T |
辻 梨恵 |
-12 |
66 |
68 |
70 |
204 |
105.00pt |
¥8,000,000 |
4T |
青木 瀬令奈 |
-11 |
70 |
70 |
65 |
205 |
56.40pt |
¥4,300,000 |
4T |
申 ジエ |
-11 |
69 |
70 |
66 |
205 |
56.40pt |
¥4,300,000 |
4T |
森田 遥 |
-11 |
67 |
70 |
68 |
205 |
56.40pt |
¥4,300,000 |
4T |
山下 美夢有 |
-11 |
69 |
68 |
68 |
205 |
56.40pt |
¥4,300,000 |
4T |
全 美貞 |
-11 |
70 |
64 |
71 |
205 |
56.40pt |
¥4,300,000 |
9 |
桑木 志帆 |
-10 |
70 |
68 |
68 |
206 |
44.00pt |
¥2,500,000 |
10 |
大里 桃子 |
-9 |
70 |
70 |
67 |
207 |
37.25pt |
¥1,857,500 |
戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説
1st Round ~1日目を終えて~
今年で40回目を迎える伊藤園レディスゴルフトーナメントの初日が終了し、トップに立ったのは北海道出身の24歳政田夢乃。身長154センチと非常に小柄ながら、切れ味の鋭いスイングで素晴らしいプレーを見せました。
2位には安田祐香がつけており、アマチュア時代からも強さを見せている選手で、細身ながらも飛距離を出せるのが特徴。今年は念願の初優勝を果たしており、今シーズン2勝目を目指して好調なプレーとなりました。
3位タイには上野菜々子と辻梨恵が並んでいます。辻はマンデートーナメントを3アンダーで通過して本戦に出場しており、現在メルセデス・ランキング95位と下位にいるものの、今回の優勝でシード権を獲得することが可能となります。
もし、優勝を逃した場合は、再びQT(クオリファイングトーナメント)に臨むことになります。少しでも上位でトーナメントを終えたいところです。
メルセデス・ランキング上位争いでは、首位の竹田麗央が初日4オーバーの76ストロークで低迷し、予選通過が厳しい状況にあるため、2位の山下美夢有にとってはメルセデス・ランキングポイントを縮めるチャンスが巡ってきている。
仮に竹田が予選を落ちたとしても、山下が単独4位以下になると、竹田の年間女王が確定してしまう為、山下は何としても阻止したいところです。
各選手がそれぞれの思いや状況を抱えて臨む2日目も、熾烈な戦いをお楽しみください。
(2024.11.08)
2nd Round ~2日目を終えて~
第40回伊藤園レディスの2日目が終わりました。2日間の予選を終えて2アンダー142ストロークの選手が決勝ラウンドに進出しました。
今年のトーナメントでは、多くの実力者が予選落ちするという波乱がありました。木戸愛は惜しくも予選落ち、TOTOレディスで活躍した脇元華や宮田成華、藤田かれん、宮里美香も予選落ちになりました。さらに永久シード選手の不動裕理も残念ながら予選落ちとなってしまいました。
横峯さくらや阿部未悠も予選通過はならず、上田桃子は今年限りでの引退を表明し、66位で予選落ちしました。
臼井麗香、菅沼菜々、小祝さくらも苦戦しトーナメントから姿を消しました。
大山志保は2年5か月振りの復帰戦となりました。足の痛みで長く休養を余儀なくされていた彼女は、残念ながら予選落ちしましたが、久しぶりの復帰に観客から温かい拍手が送られました。
感極まる場面もあり、鈴木愛と抱き合い涙する姿が見られました。彼女の復帰は多くのファンを感動させました。
最終日の明日は全美貞、辻梨恵、安田祐香が最終組です。
安田は優勝経験がありますが、前回短縮競技での優勝となったので、今回54ホールでの優勝を目指します。
辻はマンデートーナメントからの出場で10アンダー、全美貞は安定したプレーで同じく10アンダーのトップ争いに加わっています。
注目の選手としては、森田遥と山下美夢有が7アンダーで優勝を狙える位置にいます。岩井明愛や藤田さいきなどベテラン勢も奮闘し、伊藤園所属の大里桃子は4アンダーで健闘中です。
JLPGAツアー史上最長で難易度の高い17番ホールのパー3は225ヤードのセッティングとなり、プロがどんなクラブの番手を持つか注目されました。ドライバー、3W、UTと様々な攻め方を見る事が出来て、ギャラリーの皆さんも楽しめたかと思います。なんとバーディを奪った選手はたったの6人で予想通り難易度が高いホールとなりました。
明日、最終日はいよいよ第40回のチャンピオンが決まります。誰が優勝するか分からない展開になっていますので、お近くの方はぜひ現地トーナメント会場に足を運んでプロに声援を送って頂ければと思います。
(2024.11.09)
Final Round ~最終日を終えて~
第40回伊藤園レディスは無事に終了し、まさに大熱戦、大接戦の試合展開となりました。
結果は、山内日菜子が2日目、最終日とノーボギーと、素晴らしいパフォーマンスを見せて優勝を飾りました。山内は昨年、自身の故郷である宮崎で行われたアクサレディースで初優勝を果たしており、今回もその実力を証明しました。最終日には67ストロークの5バーディノーボギーでトータル-14アンダーを記録し、見事に優勝を勝ち取りました。
試合は終盤まで目が離せない展開で、安田祐香が追い上げを見せ、辻梨恵が初優勝を狙って奮闘し、全美貞が7年ぶりの優勝を目指して戦いましたが、山内が見事な逃げ切りを見せ、優勝を手にしました。
特に印象的だったのは17番のパー3で、200ヤード近い難しいホールでした。多くの選手がティーショットをグリーンエッジにこぼしましたが、山内はそこから十数メートルのアプローチを直接決めてナイスバーディを取りました。この一打が彼女の勝利を決定づけたと言えるでしょう。その直前の16番で辻がバーディを奪い、プレッシャーをかけていましたが、山内が冷静に対応しました。
また、この試合の結果により、山下美夢有が4位タイとなった為、竹田麗央の年間女王が確定しました。竹田は予選落ちでしたが、この結果により年間女王が決まった形です。
アマチュアでは、15歳の岩永杏奈が見事トータル3アンダーの39位にフィニッシュし、ベストアマチュアの栄誉に輝きました。将来はプロとして戻ってくる姿が期待されます。
大会最終日には4,000人を超えるギャラリーが訪れ、17番、18番はギャラリーで埋め尽くされ、大変な熱気に包まれました。最後には株式会社伊藤園代表取締役社長 本庄大介が力強いスピーチを行い、「来年も素晴らしい大会が開催できるように一層の努力を重ねてまいります。ぜひ皆さん見に来てください」との呼びかけで大会は締めくくられました。
今年の伊藤園レディスは、大きな盛り上がりと感動をもたらした素晴らしい大会でした。
(2024.11.10)