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戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説

Final Round ~最終日を終えて~

第36回の伊藤園レディスは54ホールでは決着がつかず、酒井美紀と古江彩佳で3ホールのプレーオフとなりました。 結果は20歳の古江彩佳が見事に優勝しました。敗れた酒井美紀はツアー経験が豊富でしたが、残念ながら一歩及ばずという事になりました。
優勝インタビューで古江彩佳が「思い切りの良さが私のゴルフを支えている原点で、一度決めた事を最後までやり遂げる気持ちを持ち続ける事がいい結果に繋がった」と話ていました。
昨年、アマチュアで出場した富士通レディースで優勝し、非常に印象に残る出来事となりました。そして、今年デサントレディスでプロ初優勝をした時もプレーオフでの決着となりました。 今回プレーオフでの勝利が2回目となり、勝負強さが光った結果となりました。
プレーオフの3回目はカップを切り直しました。古江彩佳は、残り160ヤードのセカンドショットを7番アイアンで打ち、ピンに当たるスーパーショットでバーディを奪い、酒井美紀を振り切りました。
古江彩佳のプレーは、フェアウェイキープ率の高さ、153cmと小柄ですが240ヤード以上のティーショットの飛距離、ミドルアイアンの正確さ、このあたりは天性の才能だと感じました。
今後、経験を積む事でさらに強くなり、今年と来年の合算で争われる賞金女王争いにも加わる十分な能力を持った選手となるでしょう。
今年のグレートアイランド倶楽部は、素晴らしいコースコンディションで3日間共に良い天気となりました。グリーンも日に日に硬さを増しコンパクションの高い、スピードの速い状態となり選手を苦しめました。
今回は無観客トーナメントとなり、毎年ご協力を頂いているボランティアの方にも参加をご遠慮頂きましたので、本当に残念でした。
来年の大会は、ギャラリーの方、ボランティアの皆さんにお越し頂けるように準備をしていきますので、お楽しみにして頂ければと思います。
(2020.11.15)

2nd Round ~2日目を終えて~

昨日に続き好天に恵まれた伊藤園レディス2ndラウンドが終了しました。
大会のピンポジションは、指定練習日にJLPGAの競技委員の皆さんと私でコースへ出て決めております。基本的に難易度が高いポジションに決めています。特に18番の今日のピンポジションは、奥の尾根の箇所付近に切りましたが、多くの選手が難しいパットを決めバーディを取る結果となり、選手のレベルが上がっている事を実感しました。
大会の予選通過は、イーブンパーまでの49位タイ57名までが通過となりました。残念ながら1オーバーの1ストローク差で9名の選手が予選落ちをしました。
笹生優花は、2アンダーの70で回りトータル2オーバーまでスコアを戻しましたが、残念ながら予選落ちとなってしまいました。実力がある選手で予選落ちとなった選手は、伊藤園所属の田辺ひかり、松田鈴英、成田美寿々、渡邉彩香となり、翌週に期待したいところです。
Finalラウンドのスタートは、OUTスタート11組、INスタート8組となりました。OUT最終組には、イボミ、吉本ひかる、古江彩佳の3名が9:50スタートとなります。
今大会は賞金総額1億円、優勝賞金1800万円となっており、今年の2020年シーズンでは賞金女王は誕生しませんが、大変大きな意味を持っております。昨年は、鈴木愛が3週連続優勝となる伊藤園レディスを制し、そのまま賞金女王となりました。
イボミのカムバックも注目です。7アンダーの65で一気に3位タイまで順位をあげました。大変相性の良いコースで、2012年、2015年、2016年と3回優勝しています。結婚後の初優勝も期待がかかる最終組でのラウンドとなります。
最終組の古江彩佳は、2000年生まれの20歳、吉本ひかるは、1999年生まれの21歳、イボミは、1988年生まれで32歳となっており、若い選手がどんどん出てきていて、その年の差にも注目されます。
43歳の大山志保も6アンダーの9位タイで頑張っています。膝や肩の怪我もあり満身創痍で出場していますが、ゴルフが大好きで出来る限りプレーしていきたいと話していました。
申ジエも5アンダーの11位タイで今期2勝していて、5ストローク離れていますが、追いつけないストロークではないので不気味な存在です。
その他の主な注目選手は、伊藤園所属の前田陽子も歴代優勝者で5アンダーの11位タイ、勝みなみは、あまりスコアが伸びず4アンダー20位タイ、同じ位置に稲見萌寧もいます。3アンダーには、小祝さくら、濱田茉優、原英莉花がいます。
渋野日向子は、国内戦復帰後予選カットのあるトーナメントでは、まだ予選通過していなので、1アンダーの42位タイで予選を通過して、少し安心しているところでしょう。
最終日の明日も天気が良さそうです。是非テレビ中継をご覧頂ければと思います。
※テレビ放送予定 テレビ朝日全国24局ネット
11月15日(日) 16:00~17:25
(2020.11.14)

1st Round ~1日目を終えて~

36回目の伊藤園レディスの初日は無事終了しました。
今年は無観客試合で行われています。伊藤園レディスの名物の一つであるボランティアの皆さんで運営される「伊藤園グリーンクラブ」の活動も今年は残念ながら見ることが出来ません。
2020年JLPGAツアーも今回の伊藤園レディスで12試合目となります。2020年2021年を1つのシーズンとして賞金ランキングを争うという事になりますので、長い戦いとなっています。
初日は天気も良く、半袖でプレーするプロも見られました。また、グリーンのスティンプメーターは、約11フィートが出ております。
トップに立った選手は、-7でキム・ハヌル。2ストローク離れて-5で大西葵、宮里美香、大出瑞月の3選手が続いています。そして-4には伊藤園所属の歴代優勝者の一人である前田陽子がいます。
その他注目選手は、昨年アマチュアでツアー優勝し、デサントレディースでプロ初優勝した古江彩佳が-3。渋野日向子は-2の20位タイ、USLPGAツアーから帰国後なかなか調子が出ないですが、ホールアウト後遅くまでパッティングの練習をしていました。日本女子オープンチャンピオンの原英莉花も-2。賞金ランキング9位のディフェンディングチャンピオンの鈴木愛も-2。彼女もホールアウト後遅くまでパッティング練習をしていました。2日目の組み合わせは、原英莉花、鈴木愛、昨年の日本女子アマも獲得、プロ新人の西郷真央で注目の3名となりました。
今シーズン優勝している稲見萌寧、永峰咲希、西村優菜、申ジエは-1の32位タイにいますが、恐らく2日目は上位に来る事になると思います。
一方で2020年シーズン開幕して3試合目で2勝をマークした笹生優花は大変注目され、現在賞金ランキングもトップですが、+4で調子が上がってきません。ホールアウト後少し話ましたが、前向きなコメントをしていました。2日目少し頑張らないと予選通過が難しくなってきます。渡邉彩香も今シーズン優勝していますが+2になっているので、アンダーパーで回らないといけません。
最後に、特筆すべきところは伊藤園レディスが初優勝、伊藤園レディスで通算4度の優勝を挙げた不動裕理がなんと-3の12位タイにいます。
2日目、最終日も天気が良さそうで、伊藤園レディスの36代チャンピオンが誰になるか、大変楽しみであります。無観客ではありますが、明日からいよいよ地上波のテレビ朝日で中継が始まります。是非ご覧頂ければと思います。
(2020.11.13)

スタートに向けて ~今大会の見どころ~

今年で36回目を迎える伊藤園レディスが、いよいよ開幕です。
新型コロナウイルスは、トーナメント開催に大きく影響を及ぼしました。
シーズン開幕から夏にかけてのトーナメントがほとんど中止(合計23試合中止)となり、ツアー再開後も無観客での開催となっています。残念ながら伊藤園レディスも無観客での開催です。しかし、主催者の伊藤園の英断でのトーナメントを開催することには、感謝しかありません。 出場する選手にとっては、賞金を目指してプレーができるということは、非常にありがたいことです。
一方でギャラリーのいない無観客の開催は、どこか物足りなさを否定できない側面があります。 多くの選手達と話をしてみると、ギャラリーの声援、拍手、歓声がトーナメント全体の雰囲気を作り、それらが選手のエネルギーになっていることは間違いないと感じています。 やはりプロスポーツというものは、観客がいて、その熱気や雰囲気の中でプレーすることが当たり前なのですが、残念ながら今年はそれが出来ない特殊な例外の年になりました。
また、本トーナメントは、従来から地元のボランティア組織のグリーンクラブによって運営をする特色があり、地域に密着したトーナメント運営を行ってきました。 しかしながら、今年はそれも叶いません。
無観客開催というものは、今年だけのことにして来年は是非とも観客を入れてプレーするという本来の姿に戻りたいものです。

それでも、伊藤園レディスはテレビで全国に中継されます。ゴルフファンの皆さんにとっては、そのテレビ中継に期待を掛けて下さっています。 再開後のテレビ中継もその期待が高視聴率としての結果も出ています。ゴルフファンの皆さんには、テレビ中継やメディアから発信される記事を楽しんで頂きたいです。
例年の様な賞金女王争いも今年はありません。JLPGAの2020年シーズンは来年と統合され、20-21年シーズンとなりました。 賞金ランキングも21年の終わりまでの長丁場の戦いです。もちろん、本トーナメントも1シーズンに2回開催されることにもなります。その長いシーズンの中には、オリンピックも開催されます。来年の本トーナメントのころには、例年の様な賞金女王争いも見どころになることでしょう。
最後に、本トーナメント開催に際し、選手や大会関係者、テレビ関係者、メディアはPCR検査を受け、新型コロナウイルス感染症対策を十分に行い、万全の体制で行われます。
是非、色々な制約がある今年の開催となりましたが、テレビ中継やメディアを通じて伊藤園レディスを楽しんで頂ければと思います。
(2020.11.10)

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