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第二十一回 お〜いお茶新俳句大賞

英語俳句の部

第二十一回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞 各部門受賞者
優秀学校賞 英語俳句の部 佳作特別賞その3 佳作特別賞その2 佳作特別賞その1 佳作特別賞 都道府県賞 後援団体賞 審査員賞 一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 優秀賞 各部門大賞 文部科学大臣賞
大賞

no more than
half itself
the magpie in snow

(直訳)やっと半身が
雪の中から
鵲(かささぎ)

イギリス  David Cobb  83歳


選評

鵲(かささぎ)はカラス科のわりと大きな鳥で、北九州の一部にのみ棲むが、欧米各地の農耕地ではよく見かける。体は光沢のある黒と白の取り合わせ。餌の昆虫や小動物をあさるのが難しい冬場、半身を雪に没して黒だけが目立つ。厳しい環境を懸命に生きるタフな鳥の姿に打たれる。簡明に、印象強く詠まれた。

優秀賞

Fallen leaves
come home
hiding in my father's overcoat

(直訳)落葉が
帰宅する、
お父さんのオーバーに隠れて

愛知県  櫻井 絵理香  17歳


at sunset
my shadow
is on top of yours

(直訳)日没時
私の影が
あなたの影の上に

京都府  半井 春香  17歳


The old dictionary
Yellow-tinged pages hide
a four-leaf clover

(直訳)古い辞書
黄ばんだ頁が隠す
四つ葉のクローバー

京都府  荻野 慎也  17歳


Geese in a line
eager beaks point high
in search of spring.

(直訳)雁の列
嘴(くちばし)が高く指す
春を求めて

カナダ  Amanda Tong  17歳


sea pebble
only for a moment
in a little hand

(直訳)海辺の小石/ちょっとの間/小さな手の中に

クロアチア  Dejan Pavlinović  42歳


a vole
in the watering can
again cloudless

(直訳)ハタネズミが
じょうろの中に
再び晴れわたって

ドイツ  Martina Heinisch  49歳


sunny day
butter melting
on sweet corn cobs

(直訳)陽(ひ)の照る日
トウモロコシの穂軸に
バターが溶けて

ニュージーランド  Andre Surridge  59歳


Monday
a swarm of gardeners
on the tulips

(直訳)月曜日
大勢の園丁が
チューリップの世話をしている

ニュージーランド  Barbara Strang  65歳


sleepy pond
tadpoles play tag
deep under

(直訳)眠っているような池
底の方では
オタマジャクシの鬼ごっこ

神奈川県  山上 元孝  79歳


審査員賞

《 フィリップ D.ジトウィッツ選 》

Bleak afternoon ―
on a black tree
the last leaf enduring

(直訳)寒々とした午後―
一本の黒い木に
最後の葉ががんばっている

大阪府  森 昭人  68歳


選評

中高年の作であるこの俳句は自然の孤独さ、また、人生の晩秋へと向かって生きていくという一抹の寂しさのようなものを感じる。"bleak"と"black"の「bl」の音と「last leaf」にある頭韻が相まって句に心地よい詩的リズムを与えている。

《 星野恒彦選 》

riding school
the synchronised rise and fall
of ponytails

(直訳)乗馬学校
ポニーテールが
みな同時に上下

ニュージーランド  Ernest Berry  80歳


選評

乗馬学校で習っている娘さんの一団。進む一列が速歩に入ると、乗馬帽の下のポニーテールが、同時にリズミカルな上下運動をする。人馬一体の軽快な動きが、明朗でチャーミングな情景を結び、楽しい句となった。

後援団体賞

《 国際俳句交流協会選 》

a house cleaning
precious memories
revive

(直訳)大掃除
大切な思い出が
よみがえる

広島県  川本 奈央  16歳