お〜いお茶新俳句大賞
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第十七回
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各部門 大賞
応募要項
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最終審査会風景
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第一回〜八回名作紹介
お〜いお茶新俳句大賞とは
Rules and Regulations
The 22nd
しんしんとふる雪ぼくにも弟にも
福岡県 福田 隆史 11歳
冬休みに雪が降った日のことでした。家の中でおとなしく弟と二人でしばらく窓の外を眺めていました。窓の外の雪は、僕たちの体に向かって、静かに、いっぱい降り注いでくるような気がしたのを俳句にしてみました。
三好達治の「太郎を眠らせ・・・次郎を眠らせ」の雪の降り積む詩が連想されるが、小学生の作品なので、類想とは考えられない。弟にもそれなりの思いを起こさせるだろうという、年齢差と一体感を併せて表現している。
銀の森銃も獣も眠りけり
山梨県 福村 健 14歳
冬の通学のときに思うのですが、遠くにみえる冬の雪に覆われた山々のイメージは、あまりにも静かです。その山では獣の鳴き声も、それらを狙う狩人たちも息を潜めているのだろう、というイメージがさらに頭に浮かびました。
銀のイメージが、眠りも含めて一句を蔽っている。銃は猟銃で、雪にとざされた冬の森の印象だろうか。中学生の作品なので、ひっそりと静まった夜の森を描いたのだろう。少年らしい瞑想世界という趣きも感じられる。
冬の水触ってみると噛まれます
東京都 大西 崇穂 16歳
冬の朝にはいつも感じていることなのですが、とても寒い日の朝に顔を洗おうとして蛇口をひねると、指先に触れる水はとても冷たく、まるで噛まれたかと思えるような痛みを指先に走らせます。冬の水には注意が必要です。
指を入れると、刺すような冷たさで、まさに冬の水の実感である。その痛覚を「噛まれます」と、端的に表現したところが鋭い。直叙のかたちを、一句の文体に馴じませようとして、「ます」調で叙した工夫を評価したい。
街灯の等間隔の孤独かな
東京都 深須 知里 35歳
冬の夜の帰り道、寒い空気の中で街灯が寄り添うこともなく等間隔で光を放っている情景が、そのまま自分の気持ちと重なりました。
整然と等間隔に並んで設定された街灯は、それぞれの個性を発揮できない。全体主義のもたらす孤独といってよかろう。かといって、ばらばらの位置に立ってられることはありえないから、宿命ともいうべき自覚なのだろう。
なめくじは走っているのかも知れず
大阪府 近藤 和子 77歳
雨あがりぼんやり見ていると、なめくじが地面に這いつくばっている。みんなから嫌われても嫌われても一生懸命生きているではないか!そうかお前も世のさまに遅れまいと、実は走っているのだろうか。
全力疾走をしようにも、なめくじの歩みは腹を地に着けた這いずる姿勢しかとれない。それでは掴まってしまうので、決して緩歩に安んじているわけではないのだが、思うにまかせないのだ。心理のギャップを描いて見事。
※文部科学大臣奨励賞、大賞を中学生以下の方が受賞した場合は、規定により賞金の半分を所属している学校に提供させていただきます。
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