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お〜いお茶新俳句大賞 > 第十五回 > 佳作特別賞 その3

第十五回受賞作品
第十五回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞
各部門受賞者
英語俳句
優秀学校賞
優秀家族賞
佳作特別賞その3 佳作特別賞その2 佳作特別賞その1 佳作特別賞
都道府県賞
ユニーク賞
後援団体賞
審査員賞
一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 優秀賞
各部門大賞
文部科学大臣奨励賞
佳作特別賞
その3

同じ星見ているあなたに電話する 鹿児島県 前原 恭子 18
ひまわりの目線の先はお母さん 沖縄県 小宮 里那子 18
折り紙の折り目正しい秋の空 沖縄県 親川 武哲 18
君等との絆を胸に島を発つ 沖縄県 佐伯 尚 18
えんぴつとともに削られる受験生 沖縄県 喜友名 貴之 18
鷹渡る折りたたまれたパイプ椅子 沖縄県 山田 めぐみ 18
涼しげなラムネ片手に祭り道 北海道 伊藤 早希 19
惜別の涙流れる桜散り 青森県 高村 幸樹 19
原っぱにごろんと地球を抱きしめる 秋田県 後藤 真由美 19
冬の海私一人で歩いてる 茨城県 川又 隆行 19
羊雲みんな仲良く浮かんでる 栃木県 荒井 望 19
夏の犬液体のごとくのびて寝る 埼玉県 和田 宣子 19
影踏みをしつつ帰ろうこの良夜 埼玉県 高中 歩美 19
寒い朝遠くうっすら筑波山 千葉県 木内 辰光 19
波打ちの青磁の破片にあるロマン 東京都 佐々木 健太 19
地図の上赤く丸した君の家 東京都 長島 渚 19
手袋のぬくもりまるで母のよう 東京都 東条 陽介 19
寒いねと握り合う手が震えてる 神奈川県 高岡 恵 19
恋心花火とともに打ち上げよ 静岡県 細野 衣美 19
アルバムを開くとあなたが住んでいる 愛知県 岸 晃代 19
十九歳夢見る落ち武者ここにあり 京都府 牧 翔太郎 19
瀬戸の海春が昼寝をしてござる 愛媛県 村瀬 玄悟 19
教室に響く雨音冬の音 福岡県 牛尾 馨子 19
本当は淋しがり屋の冬の夜 宮崎県 嶋内 沙也加 19
縦糸に横糸太いバレンタイン 沖縄県 高安 久美子 19
雪まつり見ている人まで雪像に 北海道 松浦 美智子 20
冷たさも優しさもある秋の空 福島県 池田 由美 20
見つけたよ遠くの空にうつる春 茨城県 村上 由紀子 20
安酒と菠薐草があればいい 埼玉県 野 伸弥 20
母の手が君に重なる冬の午後 神奈川県 戸祭 耕太 20
キャンバスに絵の具と夢を走らせる 長野県 小林 香保里 20
君を待つ桜の木の下胸弾む 静岡県 山本 明日香 20
石の上ちょんと置かれた雪ウサギ 兵庫県 高原 洋 20
初めてじゃこんな風に笑えたの 愛媛県 白川 直樹 20
ふと気づく私のいない言葉たち 福岡県 大場 真理 20
小さな手つなぐ心に銀世界 北海道 荒井 里美 21
鮮やかなショーウィンドウと白い雲 千葉県 峯浦 誉 21
浮雲は各駅停車で十駅目 東京都 永井 美陽 21
もう少し歩きませんか花明り 東京都 源内 めぐみ 21
街の陽がちっぽけな僕包んでる 東京都 木内 渚 21
繋いだ手冬の匂いも抱きしめて 東京都 小椋 智美 21
爪先の冷えたブーツで待ちぼうけ 東京都 加賀 奈実 21
幸せな日なりと思う白牡丹 新潟県 相馬 けい子 21
踏みしめる雪の感触楽しめよ 岐阜県 船坂 由幸 21
厳冬の心身潤すお茶一杯 静岡県 鈴木 真由美 21
あたらしい仲間と食べた桜もち 静岡県 酒井 啓之 21
ゆずれない僕の人生僕のもの 愛知県 松宮 祐介 21
ジーパンに春がくっつく散歩道 三重県 小川 洋明 21
極寒にちらりと見えた桃源郷 大阪府 平野 邦彦 21
きみの手にホットレモンのある二月 兵庫県 秋田 万歩 21
夕闇にまぎれて手つなぐ帰り道 兵庫県 大野 葉月 21
雪道に続く足跡我が人生 福岡県 進 奈々恵 21
クリスマス今年はグラス二つ置き 熊本県 田尻 伸博 21
秋の色パレットの上で混ざり合う 福島県 鈴木 亮子 22
コウロギも電車に乗って一人旅 埼玉県 大堀 さやか 22
ありがとうママのお腹に来てくれて 東京都 中田 麻世 22
あの夏に取り残された赤い靴 神奈川県 大山 瞳 22
春風は私を過ぎてどこに行く 神奈川県 廉 銀正 22
不透明あたしの未来と春の雨 神奈川県 松沼 さやか 22
ラーメンをすする夜空に冬の星 長野県 花岡 裕紀 22
掌の願いを託した雪虫よ 岐阜県 川田 愛子 22
珈琲と文字が恋しい神無月 愛知県 吉川 篤 22
あてもなく夢だけ連れて旅に出る 兵庫県 西本 真弓 22
朝露に我が身を清める白牡丹 福岡県 山口 登志幸 22
雪溶けて心のさみしさ溶けて行く 福岡県 蓑原 幸雄 22
秋気澄む飛行機雲がど真ん中 熊本県 山本 裕子 22
覚えた言葉気がつけば私も同じ言葉 沖縄県 岸本 牧子 22
秋が来てリセットされた恋心 沖縄県 小湾 ゆうか 22
押し花を広げて冬の花畑 北海道 中道 悠子 23
月灯り仄かに街を色付ける 埼玉県 大室 祐次 23
青い海君が人魚に変わる夏 神奈川県 菊地 大輔 23
夕闇におしゃべり止まず雀の木 大阪府 寺本 和美 23
紋白蝶花の番地をたずね来て 岡山県 保崎 麗 23
妹と星座さがした夏休み 香川県 松本 裕司 23
冬の日に安らぎ一缶握り締め 大分県 末綱 佑樹 23
親指の腹を見つめて進化論 青森県 平野 くらら 24
夕焼けに吸い込まれそうな赤とんぼ 宮城県 斎藤 愛 24
待ちぼうけ月もあんなに高くなり 埼玉県 小林 景子 24
筆まかせ十七八の子規が好き 東京都 杉田 このみ 24
オルゴール少女の日々を巻き戻す 神奈川県 青木 まさみ 24
いつもより抱きしめられたい雪の道 富山県 青島 真実 24
参ったね空は子どもの動物園 京都府 岡井 智宏 24
チューリップ前へならえと保母の笛 大阪府 村田 亜也子 24
空いっぱい踊りはしゃぐ花火たち 兵庫県 カケハシ ケンタ 24
言いわけを考えたのはつくしんぼ 愛媛県 林田 美貴 24
太陽を目で追う向日葵恋してる 岩手県 嶋野 千春 25
ジーンズを洗えば春の青い鳥 茨城県 山田 明子 25
波駆ける度に海からこぼれそう 埼玉県 長沢 梨絵 25
幸せが日々の隙間にかくれんぼ 東京都 片岡 明子 25
雨音を傘で感じて合唱会 東京都 外山 真由美 25
お父さん親父と呼んで良いですか 神奈川県 工藤 諭 25
懐かしのしゃぼんの匂い母恋し 福井県 池田 美樹 25
冬の朝白い吐息が風に舞う 愛知県 石川 文崇 25
母がいる田舎の冬はあったかい 大阪府 寺岡 真美 25
好きだけど大好きだけど届かない 鹿児島県 大野 友隆 25
あの人に渡しそびれた夏休み 沖縄県 比嘉 貴子 25
荷造りに入りきらない夏模様 北海道 講神 史子 26
前後左右冬将軍の暴れぶり 北海道 菊田 一弥 26
霜柱ざくざくなんだか懐かしい 茨城県 本村 隆 26
クレヨンをこすったような風の空 群馬県 広瀬 綾子 26
息よりも白いコートを身にまとう 埼玉県 小川 良江 26
耳元で海へと急かすせみの声 神奈川県 中間 えつよ 26
十月は金木犀の瓶のなか 神奈川県 内田 幸二 26
心には言葉にできない文字がある 大阪府 鈴山 正寛 26
帰宅して部屋のにおいに安堵する 岡山県 坂賀 絵美 26
焚火の火なぜかみんなを笑わせる 香川県 久保 悟史 26
鵙日和今朝新らしき定期券 福岡県 牟田 健二 26
せっかちで願いも言えず流れ星 北海道 松井 貴美子 27
真新しノートに一文字春の風 埼玉県 堀部 真由美 27
福袋夢も一緒に買ってみた 千葉県 佐々木 美恵子 27
雪季市あかき耳朶座りいる 神奈川県 乾 愛子 27
長電話ちょっと傾くオリオン座 長野県 長島 千佳 27
つないだ手そこから感じるあたたかさ 静岡県 久保田 友美 27
遠距離の貴方がいる場所桜舞う 静岡県 鈴木 祥司 27
引き出しを開けては昔の夢探す 大阪府 渡辺 佳史 27
泣いた後天使のような寝顔かな 兵庫県 中嶋 さやか 27
ほっぺたがりんごになった寒い日々 和歌山県 堀口 ゆみ 27
冬帽子ちゃっかり猫の指定席 岡山県 武政 栄作 27
人ごみで影を探してまだ孤独 徳島県 アタハティジェ バーヌ 27
母の背の今は小さき牡丹雪 佐賀県 蒲原 彩 27
安らげる時の流れに秋香る 佐賀県 江副 晴美 27
初雪やポストに向かう靴の跡 熊本県  智則 27
水たまり自分をつかむあめんぼう 沖縄県 前田 光 27
ゆず風呂でアナタによく似たゆず見つけ 栃木県 林 亜希子 28
冬空にはばたくきみの星ひかり 埼玉県 石井 寛之 28
川の字がちょっと歪んで夏の夜 東京都 喜田 巧 28
葱坊主母に頭痛の種がある 富山県 小林 東里 28
ひな人形はらりと照らす月明り 愛知県 伊藤 栄里 28
形見わけ祖父の俳句に胸うたれ 京都府 豊澤 緑 28
葉が揺れる子供が走る花畑 大阪府 片山 昭文 28
サンダルのつま先眩し夏は来ぬ 兵庫県 青木 優子 28
頬づえをついて未来を透視する 兵庫県 七嶋 美保 28
雪の輪にあの日のドキドキ閉じこめて 山口県 布村 有美 28
桜色の嘘を知りおり春の山 徳島県 大谷 文子 28
玄関に小さな靴が増えた今 大分県 川添 裕子 28
春雨や母の鏡台引き継ぎぬ アメリカ 楠 昌子 28
虹を見たもう泣かないと決めた日に 岩手県 神下 郁恵 29
カーテンの向こうに未来らしき朝 宮城県 日野 理恵 29
コトコトと愛を煮詰める母の唄 福島県 平野 貴子 29
春雨や銀の音色を栞とす 埼玉県 藤沢 美由紀 29
晴れたから旅に出たのか雪だるま 東京都 鯰 美紀 29
影探す遊びを消したビルの谷 東京都 石田 恵美 29
冬の空ふと足止める澄んだ青 東京都 高尾 大輔 29
陽だまりの猫にあくびうつされる 東京都 藤田 忠相 29
真夜中のどしゃぶり大勢でなにかいってる 神奈川県 石川 香織 29
夕焼けにもう秋風が織りこまれ 岐阜県 平光 実紀 29
ハンカチにピシッと折り目春立ちぬ 大阪府 武田 亜希子 29
我先に上へ上へと凧競う 神奈川県 豊泉 ゆみこ 30
初雪に触れる娘は雪の精 静岡県 新村 緑 30
夏雲がプカプカ揺れて楽しそう 静岡県 岩間 千明 30
しりとりの「る」に立ち止まる冬木立 大阪府 加治屋 恵 30
初雪や米とぎの音しみわたる 兵庫県 冨原 泰子 30
悲しみがでんぐりがえってちからコブ 岡山県 森 祐子 30
ブランコに月光が乗るしずけさよ 愛媛県 紙崎 美加 30
日だまりの心潤す緑かな 鹿児島県 服部 伸 30
モノクロの里山彩る熟柿かな 宮城県 古山 智子 31
春の風呼び込むように爪を塗り 福島県 石田 亜紀子 31
母の背を押して登るや秋の富士 埼玉県 雨乞 直樹 31
雪溶けてぼくの童話も流れだす 神奈川県 浦上 昌季 31
冬といふうっすらミルク色の文字 静岡県 山下 奈美 31
春風を追い風にして闘志燃ゆ 静岡県 芹澤 稔美 31
「好きだよ」と言うほど心が遠くなる 愛知県 浅田 真理 31
町の中色んな顔の雪だるま 愛知県 橋爪 よしみ 31
夏が来て私色の青い空 三重県 西村 さおり 31
カモの陣キョロリと位置を確かめる 広島県 下江 順子 31
小春日にあわせて動く家の中 愛媛県 岡村 理江 31
リスボンの夜闇にファドの火が灯る デンマーク 安永 昌史 31
わがままな風に誘われ舞う落ち葉 北海道 佐藤 美保子 32
ひらめいてシリウス虹の種となる 東京都 若林 伊都 32
里近し言葉少なに雪眺め 大阪府 馬場 さおり 32
産声が天にも届く初秋の夜 北海道 西村 裕二 33
水ノ輪で綾取りしているあめんぼう 東京都 秋葉 典子 33
蛍火を包みし指に触れてみぬ 東京都 上田 真司 33
しなやかに桔梗またぐや女猫 東京都 中務 薫 33
変わりなきことに幸あり三が日 東京都 加賀谷 京子 33
春よ来い周りのみんなが羅針盤 東京都 関根 通雄 33
くれよんの色の数だけランドセル 新潟県 丸山 雅美 33
だっこならまとめておいで一二三 岡山県 中桐 裕子 33
消えてゆくものばかり好き雪が降る 広島県 田中 明子 33
ブカブカの制服揺れる春の風 大分県 橋本 由美 33
波の穂が風に解かれ旅終える 宮崎県 山本 芳生 33
ものさしで測ってみれば秋ふかし 宮崎県 中田 雄一郎 33
鼻声で先生してる寒の明け 沖縄県 知念 教子 33
つまらない戦争と素そうめんかな 北海道 安田 こずえ 34
エアメールのちょっとローカルな文通がいい 東京都 中村 深由紀 34
木枯しが空き缶蹴りをして遊ぶ 神奈川県 五十嵐 和弘 34
ひぐらしが鳴くたびせまるノスタルジー 京都府 山田 真理子 34
人恋し朝の乳房の冷たかり 大阪府 平井 孝枝 34
つぎつぎと落葉と話すお坊さん 埼玉県 宮崎 実忍 35
栗熟るる日没の海濃むらさき 埼玉県 内野 勝二 35
ボディラインまた露出して春が来る 千葉県 古川 美都子 35
春を待つ入園ごっこの弁当箱 神奈川県 岡田 恭子 35
今年こそほんとの春を手に入れる 神奈川県 伊藤 仁人 35
駆けよりてそっと繋ぎし紅葉の手 岐阜県 坂倉 幸男 35
藤蔓と我はぶうらりぶらりかな 静岡県 浅見 一紀 35
木洩れ日に猫の微睡の寝息かな 大阪府 小野 まなび 35
ふるさとは坂の町なり青みかん 兵庫県 西野 久美子 35
寒椿あなたの瞳で咲いている 愛媛県 松本 美香子 35
わくわくを空いっぱいに投げてみる 福岡県 渡辺 礼子 35
造花にも花芯のありて春浅し 北海道 上杉 実 36
口げんか両成敗の紅葉の手 茨城県 粕谷 はるみ 36
夢の中それでも母の手を探し 千葉県  操 36
夏休み泳いでみたい天ノ川 東京都 長坂 三樹 36
北風にとぎ澄まされし星ひとつ 新潟県 小林 まどか 36
夕暮れにたたずむ君の「愛してる」 長野県 清水 繁 36
行く秋を柿の甘さの中に知る 愛知県 秋田 裕美 36
抱っこしてあげたくなるような冬の月 大阪府 沼井 雅美 36
水仙の心立入禁止なり 愛媛県 河野 美千代 36
木漏れ日に静かに燃ゆる秋の森 ドイツ ツァーン 玲子 36
新緑のジグソーパズルに深呼吸 茨城県 江塚 晶子 37
火星には夢と希望があふれてる 群馬県 黛 郁子 37
神様が束ねて放つ春の声 埼玉県 みぞぐち ゆかり 37
新涼や水よく弾く藍の皿 千葉県 加藤 裕子 37
人混みを小さな手とり初詣 静岡県 中村 秀幸 37
急ぎ足桜の花びらついてくる 愛知県 伊藤 恵 37
耳たぶに落ちた初雪イヤリング 京都府 中村 薫 37
あげた手はつかれ知らずやまねき猫 大阪府 西本 由加 37
Pちゃんととりあえず呼ぶおなかの子 広島県 日野 志道 37
いい人になろうと思う雪の夜 愛媛県 田窪 守 37
うすももになりゆく耳たぶ雪もよひ 福岡県 一瀬 直子 37
一月のポインセチアは照れている 長崎県 近藤 聖子 37
ネクタイの照れくさそうな参観日 熊本県 後藤 清美 37
パンドラの箱を抱えて眠る夜 茨城県 村山 しず子 38
きっとこれは太陽の切り口すいか割り 埼玉県 水上 綾子 38
退院の日マナーモードをオフにする 千葉県 下村 健 38
競いながらつまさき立ちたる霜柱 神奈川県 平野 智香子 38
起立して卒業式の終りけり 神奈川県 松田 たか子 38
丁寧に生きれば見える今の幸 神奈川県 小林 真希子 38
知らぬふりできぬ赤さよ曼珠沙華 静岡県 松下 陽子 38
かけっこに赤とんぼうの混じりけり 広島県 松脇 良則 38
吊し柿村の匂いが隠し味 愛媛県 紙崎 照明 38
ふるさとを母という字に変換す 群馬県 中村 幸広 39
挨拶もせずに別れて大夕立 千葉県 関根 美枝子 39
心頭を滅却しても炎天下 東京都 大野 哲太郎 39
きのうより少し太ったお月様 東京都 川崎 真美 39
北風が匂う故郷はたぶん雪 東京都 木下 八重 39
手をつなぐきっかけくれた春一番 東京都 雑賀 博之 39
ボウルからパン生地溢れ梅日和 神奈川県 岩井 聰 39
バゲットのかりっと熱くパリの秋 神奈川県 和泉 まさ江 39
掛け蕎麦に玉子ゆっくり逆さ富士 神奈川県 南村 香里 39
摘みとりのブルーベリーと雨の粒 神奈川県 和泉 淳子 39
歩くだけそれで楽しい春の宵 神奈川県 高橋 秀幸 39
春の海波間に時が織りこまれ 静岡県 笹原 奈美江 39
蝸牛光の中に消えてゆき 京都府 田 旭 39
亀鳴いて次の出番を待ちにけり 兵庫県 岸本 由香 39
朝焼けの海で魚と会話する 愛媛県 宇高 幸男 39
二重跳びつづけてできた春の午後 宮崎県 江藤 順子 39
畳んでひらいて畳んでひらけば春でした 北海道 松田 佳子 40
ゆとりない眉間がつくる縦の皺 北海道 松本 由樹子 40
あの恋の深さはあおき通り雨 宮城県 畠山 恵美 40
うなだれるジャンパーふっと鉄匂う 埼玉県 藤野 寛己 40
さよならと言って大根ぬかれけり 東京都 佐藤 勝美 40
鍋囲む湯気の向こうに犬の鼻 東京都 田中 利一 40
雨あがり雫に宿る小宇宙 神奈川県 小林 和美 40
ぶらんこを漕ぐや現在過去未来 神奈川県 酒井 裕子 40
温泉でハァとつかれば生き返る 神奈川県 渡辺 高章 40
微笑んで花見の後は聞き上手 岐阜県 汲田 敦子 40
雪遊びする子まぶしむガラス越し 愛知県 宮澤 尚美 40
露天風呂名月先につかりける 京都府 臼井 正幸 40
祖母とするクロスワードの様な会話 大阪府 寺東 朋子 40
試着室一つ小さい服を持ち 和歌山県 中岡 重美 40
吉凶をたして二で割る初詣 岡山県  達栄 40
三段の滝より冬日降りて来る 広島県 内海 昌子 40
海岸に取り残された白いパラソル 千葉県 山崎 優子 41
寺男冬のすべてを掃き清む 東京都 名取 光広 41
点になる紙飛行機よ春の果て 東京都 中村 みどり 41
絵手紙のにじみて届く春隣り 長野県 原田 規子 41
切り傷の痛みなつかし竹とんぼ 静岡県 荒井 賢二 41
月下美人異界の扉開きけり 奈良県 桔梗 裕実子 41
思い出を今は野ざらし古机 熊本県 島中 敦美 41
石の上悟りを開く赤とんぼ 青森県 越後 浩美 42
ほんのりと窓辺の雪に癒されて 福島県 渡辺 初子 42
残り柿天をあおいで小鳥待つ 東京都 永野 晴恵 42
地球から滑べり落ちそう春一番 東京都 浜田 順子 42
手のひらが湯呑みの形に暖まり 神奈川県 片倉 真由美 42
ホタル灯の温度のような会話聞く 富山県 早野 美以子 42
夏野菜置いてちりんと母去りぬ 愛媛県 岡田 まみ 42
雛の日や母に寡黙の刻流れ 福岡県 和田 洋一郎 42
温暖化たまには見たい雪景色 福岡県 東 博文 42
ゆっくりと流れる時間数え詩 北海道 保田 悟 43
防災の日机の下の一年生 宮城県 小野寺 修一 43
雨戸開け目も口もあいた雪の庭 千葉県 五木田 弘子 43
ため息の数だけ群れて水中花 大阪府 有田 ひとみ 43
とりあえずとりあえずとて年を越す 兵庫県 岩佐 浩 43
川底の地球のかけらを持ち帰る 北海道 卜部 美恵子 44
褒められし娘を冷やかして温かい 北海道 黒澤 敏朗 44
花見れば我も我もとクシャミする 東京都 志田 さなえ 44
雲まばら稲刈り人に笑みこぼれ 神奈川県 猪俣 明彦 44
立つ鳥がほうきを持って大掃除 神奈川県 中村 則昭 44
桜咲くリベンジかけた花開く 京都府 阿辻 むつみ 44
さくらまつ合格をまつじゅけんせい 大阪府 井上 君江 44
秋深く色染めゆかし山の木々 大阪府 山口 良江 44
保育器の孫渾身の大あくび 兵庫県 桾本 佳晴 44
褞袍着てダリもピカソも大嫌い 山口県 中川 正宏 44
目覚ましに腕だけ伸ばす白い朝 熊本県 大中 るり子 44
太陽が欲しくてシクラメンを買う 北海道 網谷 千代子 45
故郷に想いを馳せる一番茶 北海道 川島 光弘 45
満月に夢届くほど背伸びをし 千葉県 福士 順子 45
柿の木に登る我が身ぞ懐かしき 千葉県 山口 知久 45
夏空へバッハのかつら遁走す 東京都 荒木 勉 45
わからず屋わかってるけど君が好き 東京都 大内 ジュン 45
陽だまりの猫のむこうは冬景色 愛知県 堀江 真里 45
チューリップやさしい色にほっとする 広島県 印具 京子 45
洗濯と一緒に昨日の旅を干す 山口県 清神 朱冬 45
一村の花守として郵便夫 茨城県 小沢 真理子 46
立春にいわしという名の猫が居り 愛知県 笹山 悦子 46
冬枯れの森を刈り取る鎌の月 大阪府 小林 康浩 46
人生はわははと笑う底力 東京都 佐々木 栄子 47
柿の木に登るわらしの照れ笑い 東京都 中山 富子 47
折り返し過ぎても夢への登り坂 奈良県 久冨 純代 47
空咳をして魂の揺れにけり 岡山県 猪原 丸申 47
恐ろしや子供のポケット何が棲む 埼玉県 渡辺 美智子 48
逆上がり入道雲を蹴り上げる 東京都 高田 由紀子 48
団塊の親に凭るる春の風 新潟県 安木沢 修風 48
ワイパーに金木犀のおとしもの 京都府 荻野 文子 48
ランドセル太郎は春を待つばかり 大阪府 北山 史人 48
小さき手の雪のおむすび温かし 愛媛県 武田 公治 48
新しき雪を踏みしめ初詣 青森県 赤平 久美子 49
嫁ぎゆく娘は泣き虫になっていく 宮城県 石川 初子 49
嬉しさを隠せぬマスクメロンかな 神奈川県 原田 魚泊 49
ススキにも器量がありて取りおかれ 兵庫県 種田 淑子 49
レトルトの七草粥や巴里の空 島根県 上川 美絵 49
腕の子が梅の膨らむ様に笑む 福島県 長尾 里子 50
のら猫は落ち葉の山で片目開け 福島県 斉藤 香苗 50
うどん屋の湯気勇ましき寒の入 神奈川県 新田 周六 50
こおろぎの声に誘われ火星寄る 愛知県 長谷川 志郎 50
美しく目覚めて梅の長まつげ 大阪府 山路 春男 50
リストラもストレスもなく炭を焼く 和歌山県 竹内 善則 50
パソコンと対話続ける雪籠り 愛知県 湯浅 真理子 51
冬うらら一気飲みする水薬 和歌山県 小上 栄美 51
ポストまで夫を誘ひて月の客 大分県 山城 早苗 51
春だもの今日はあなたと過ごしたい 群馬県 冨 玲子 52
一月の結露の窓の受験生 千葉県 小田中 準一 52
春雷のまだ上空をさまよえり 神奈川県 正木 京子 52
残像を残して飛び去る揚げ羽かな 新潟県 金井 久枝 52
春一番ちょっとやる気の腕まくり 新潟県 赤塚 年恵 52
耳の穴開いて冬の風が入る 福井県 橋本 芳夫 52
春うらら猫語の分かるおばあさん 愛知県 田中の 小径 52
山霧の有り余るかに里流る 青森県 附田 唯与司 53
どんぐりを拾う俺自身を拾う 神奈川県 鹿又 英一 53
草萌ゆる心の羽根がふと伸びる 愛知県 石原 一郎 53
待つことも大切だよとチューリップ 滋賀県 石原 美代子 53
猫じゃらし寂しがりやの子守唄 大阪府 田中 正美 53
蝉時雨いきなり半音上げにけり 兵庫県 田 知美 53
雛流しその夜の星を数へをり 広島県 平田 はつみ 53
うぐいすの声をまじかに朝湯かな 福岡県 和田 一子 53
寒鯉のおのれの時を刻みけり 栃木県 岩間 孝 54
亡き犬と歩いた路の曼珠沙華 埼玉県 田中 くにえ 54
新緑の激しく落ちたる袋田の滝 埼玉県 田口 淑江 54
おもいきり蛇口ひねる児夏来る 神奈川県 相田 満里子 54
おしゃべりの座席一列夏帽子 神奈川県 岩山 節子 54
妻の顔やさしさだけをすくい撮る 神奈川県 暉 峰子 54
お別れの小夜曲なりしスィトピー 京都府 石動 敬子 54
コンビニの横の田んぼの案山子かな 大阪府 松木 元 54
夢を捨て夢を拾いて寒明ける 大阪府 杉野 憲生 54
寒風に猫背の猫は哲学者 兵庫県 小林 由紀子 54
離職後は文字盤のない猫時間 広島県 後藤 澄子 54
初夢の猿の惑星にて覚める 福岡県 持永 真理子 54
糸電話猫を相手に山笑う 北海道 中井 キシエ 55
春はとんとんと匂玉を越えたり雲雀 埼玉県 佐藤 榮市 55
奥多摩を秋の音符と歩きけり 千葉県 多喜 緑風 55
草笛が無傷に流る城の跡 千葉県 鶴岡 満 55
朝顔の蔓たのしげに伸びにけり 千葉県 猶原 和子 55
一言で秋刀魚と答え出勤す 東京都 浅野 文男 55
髪洗ひ終へたる後の花の窓 東京都 西本 匠子 55
セーターの畳まれてあり婚の朝 東京都 伊藤 亜無 55
想い出し笑ひ残して春の客 東京都 平原 りの 55
自転車に浮力つきたり寒の明け 東京都 吉竹 純 55
くすくすと黄色い笑い銀杏散る 神奈川県 岡本 まさ子 55
日影入るやうな心地や冷奴 神奈川県 岩澤 白峰 55
凩の海へメールを打つ少女 高知県  光子 55
蝉時雨だんだん眠くなってきし 福岡県 筒井 みえ子 55
機関銃のような影ありおぼろ月 福岡県 佐竹 三紀枝 55
夏帽子ちょっと深めにかぶろうか 福岡県 中川 透 55
炉を囲みにんげんが今ゆかいなり 秋田県 柳川 大亀 56
磨かれし窓に初日の射しにけり 埼玉県 山本 節子 56
惑星の接近メロン食べ頃に 埼玉県 本橋 葉月 56
海色のあじさいが好き雨が好き 東京都 小林 信子 56
鰯雲ゆくあても無き大移動 東京都 望月 皓美 56
曼珠沙華女一生演技する 東京都 中村 良子 56
猫に添ひ猫になりけり日向ぼこ 神奈川県 高梨 白庵 56
お隣へ遊びに行くも夏帽子 静岡県 土屋 けい子 56
風花も入れて電車のドアの閉づ 静岡県 桜井 雅子 56
土雛母の匂いを着ておりぬ 愛知県 服部 久仁子 56
鳥帰る空どこまでも空けてある 大阪府 中川 順子 56
山積みの二百十日のバナナかな 兵庫県 渡邉 美保 56
わが瞳のぞいて行きぬ恋の猫 福岡県 加藤 柚子 56
春浅し一行の書き出し定まらぬ 長崎県 釜 浩一郎 56
帆柱に春光ゆらめく水平線 埼玉県 岩間 喜久子 57
シクラメンほど手をかけぬ夫いる 埼玉県 長島 千恵子 57
琴の音を雪に聞かせて昼ひとり 静岡県 影 いづみ 57
怠け癖つけて癒たる春の風邪 愛知県 鈴木 春世 57
勝ち組も負け組もなし日本晴れ 愛知県 山田 静 57
春の星生命線を確かめる 大阪府 松山 たかし 57
八重よりも一重の無欲寒椿 兵庫県 藤田 雅子 57
何もかもご破算にして山を焼く 兵庫県 石塚 春美 57
恋実り人参嫌ひが嫁入りす 青森県 苫米地 緋佐子 58
どかどかと来て膨らます盆の家 埼玉県 佐竹 咲子 58
短日のケータイ胸にぶら下げる 埼玉県 西 智恵子 58
約束は夢を見ることチューリップ 千葉県 大野 黎子 58
一針に忘れたきこと冬の午後 新潟県 山本 光枝 58
詩に遊ぶといふ戒名のかげろへる 山梨県 浅川 青磁 58
中年やスプーン回して冷ます恋 岩手県 岩渕 正力 59
ボランティア役目を終えてお茶美味し 群馬県 鷹橋 昭 59
梅が香や辻説法の輪の中に 埼玉県 岩佐 操 59
干し終えし大根撫でて日が暮れる 埼玉県 江原 好一 59
たましひを遊ばせてゐる春日傘 埼玉県 宮下 みさえ 59
労働の褒美のような夕陽空 神奈川県 前川 美栄子 59
いわし雲まだ見ぬ海へ連れていけ 愛知県 加藤 洋子 59
母よりも犬の夢見る春夜かな 京都府 林 菊代 59
ここからは柿鈴なりに峠越す 大阪府 長谷川 隆 59
家中の布団ふくれてボーナス日 広島県 榊原 みな子 59
陽だまりの栗開眼し何を見ゆ 青森県 石塚 暢之 60
初つばめマドモアゼルの肩まろし 千葉県  あきこ 60
裸木になりて恐いもの何もなし 神奈川県 菊地 容子 60
水張って棚田それぞれ夕日持つ 神奈川県 渡辺 帰一 60
時計草わたしの時間に絡みつく 兵庫県 富田 幸花 60
ホケットにひとつ持ってる別の顔 和歌山県 薗田 光司 60
人去りて寂しとんどの後始末 広島県 藤原 凡人 60
七色の花食べ眠る雪うさぎ 熊本県 野田 裕三 60
雪達磨一人ぼっちにはなれている 茨城県 酒井 忠博 61
空っ風ストレスぽんと突放す 群馬県 林 宣子 61
青春は転ぶものなりラガーマン 千葉県 山岸 勝子 61
滝しぶき日差しもろとも落下せり 東京都 青木 房枝 61
顔文字の文字の愉しさ夏密柑 神奈川県 渡辺 照子 61
おもろいかおもろないかと春の泥 神奈川県 荒井 幸子 61
冬晴れのアメリカ見えるまで登る 大阪府 大西 幸治 61
花だけが咲いて動かぬ花時計 ブラジル 羽藤 千代美 61
故郷に知る人ぞ無きパナマ帽 東京都 宇田 一紘 62
見舞う人よりも達者な患者かな 東京都 岡部 典男 62
関ヶ原風の負けたる残暑かな 神奈川県 竹野 憲司 62
きっぱりと肩書き流す春の川 神奈川県 牧野 英子 62
本心が見えぬケイタイ裏を見る 神奈川県 佐藤 洋子 62
白梅を染めるがごとき空の青 神奈川県 有田 順子 62
かきつばた群れて河辺の園となり 静岡県 中村 陽子 62
晩秋の雨垂れを聴く引退馬 愛知県 斉藤 譲一 62
小春とて巻かねば止る古時計 三重県 太田 文代 62
通り雨そ知らぬ顔のねり神輿 京都府 安孫子 ミネ代 62
裸木のプラタナスじゃんけんのぐう 大阪府 田辺 順子 62
真っ先に父帰り来る雛まつり 茨城県 岡 紀代子 63
春来たとハガキはみだす梅の花 千葉県 市川 秀子 63
スカートをつまんで渡る虹の橋 東京都 松元 峯子 63
雛段にマニキュア瓶をちょっと置く 東京都 喜納 とし子 63
水仙は風にまかせて素直なり 静岡県 小林 桂子 63
白きもの白くすすいで秋近し 愛知県 加藤 久子 63
春兆す大根引きの力瘤 愛知県 北村 久子 63
黒潮を斜めによぎる青山河 奈良県 中浦 東洋司 63
秋高し馬の銅像に乗りたがる 茨城県 斎藤 玲子 64
七人の敵のひとりと栗を剥く 茨城県 早田 維紀子 64
マフラーに顎深く埋め人を恋ふ 埼玉県 吉田 俊治 64
なんとなく友が居そうな夜店の灯 埼玉県 守屋 昇 64
青蚊帳の中はとっても宇宙的 埼玉県 金子 功 64
鉤裂きの尻尾は父の鯉のぼり 埼玉県 野村 辰秋 64
夜の焚火冥土から来た二、三人 千葉県 谷川 凉子 64
啓蟄や扁平足で駆けてゆく 千葉県 青木 一夫 64
潮の香の残る捨て舟いわし雲 東京都 若林 アヤ子 64
朝露は富士山ひとつ携帯す 東京都 宮崎 _和 64
淋しさを振りきるように泳ぎだす 神奈川県 中村 武彦 64
田仕舞の煙が包む無人駅 岐阜県 矢橋 郁子 64
蜘蛛の囲やただ今留守にしています 大阪府 日野 満子 64
夜といふ見えぬ広さや虫の声 岡山県 奥西 健次郎 64
蝿とまる地球儀いつも平和なり 青森県 阿久津 凍河 65
七草や幸せ七つ確かむる 青森県 吉川 富士保 65
風弾く中吊り広告夏はじめ 埼玉県 城戸 貴子 65
天職と胸張る友の秋野菜 東京都 三浦 靖男 65
休日のシェフやしみじみ目刺食ぶ 東京都 小竿 和子 65
境内の冬芽を起こすかくれんぼ 東京都 深澤 敬子 65
透明な瞼となりぬ花吹雪 東京都 菊池 博子 65
嫁ぐ日も母となる日も海女なりし 神奈川県 渡辺 一弘 65
我が影か貨物列車の最後尾 静岡県 鈴木 偲 65
恐るべき蝉の合唱今佳境 愛知県 木村 馨 65
喝采のはじまりさうな猿の絵馬 奈良県 谿 翠泉 65
毛糸編む思い出くるくる繰りながら ブラジル 新井 和里 65
余齢とは見えぬ強さよ漁夫の面 青森県 福士 謙二 66
連凧のきしきし空の果てさがす 茨城県 成井 惠子 66
早春の矢切りの渡し暮れにけり 埼玉県 人見 正 66
あゆといふわかきひかりをつりにけり 千葉県 中森 夏樹 66
モニターで挨拶を聴く入社式 東京都 関 貢 66
故里はみな善人や梅の花 愛知県 古賀 美智子 66
ひまわりとなるまで酸素吸入す 京都府 阪野 美智子 66
陽炎や一両電車ふわっと消ゆ 岡山県 篠原 和子 66
名月を茶の間に入れて一人かな ブラジル 嶋本 寛江 66
耳鳴りは宇宙の信号かもしれぬ 宮城県 松村 竹心 67
湯上りの子を拭いてゐる雛の前 岐阜県 後藤 昇子 67
馬肥ゆる大きいサイズ特売日 京都府 福井 忠男 67
天網の目よりこぼれて風花す 山口県 曽我 欣行 67
真っ直ぐに転がる春の音符たち 北海道 藤谷 忠伸 68
大袈裟に水揺さぶって芹洗う 茨城県 野 三千春 68
微笑みを分かち合ってる初鏡 千葉県 菊間 敏子 68
たわわなる梨のトンネルくぐりけり 千葉県 丸山 倉平 68
種あらば青きと思ふ水中花 静岡県 伊賀 和子 68
着ぶくれてゐても乃公出でずんば 兵庫県 辻本 勇 68
姿見に三尺さがって春写す 兵庫県 瀬野 昌枝 68
雛祀るうしろは風の通ふ闇 岩手県 佐々木 匡 69
本当は雲になりたい蝸牛 秋田県 村田 光雄 69
春風を双眼鏡に捉えけり 埼玉県 小山 忠治 69
鶏鳴くや霞がつなぐ記紀の山 埼玉県 中村 瞭子 69
烏瓜宙ぶらりんのままがいい 千葉県 岩尾 可見 69
シクラメン過保護に育て萎れけり 神奈川県 尾身 ヒサ 69
いま拭きし眼鏡の中を鳥渡る 神奈川県 佐藤 浩子 69
飛石の青く濡れをり春時雨 神奈川県 砂見 文夫 69
くたくたになるまで吹雪くつもりかな 新潟県 神蔵 久 69
啓蟄のぬぬっと月の上りけり 愛知県 大矢 節子 69
春光を切れ切れにして貨車通過 三重県 長尾 東郊 69
再会の声華やぎて古希の春 山口県 登根 尭子 69
硝子屋が来て秋風を絶ちにけり 福岡県 稲富 定務 69
太陽の裏がわ知らず蚯蚓果つ 福岡県 永野 琢 69
雨の中がんばったんだうんどう会 千葉県 村本 梨花 7
山川を敬う針の供養かな 栃木県 大山 兼子 70
ネジ花に幼き恋を重ねたり 埼玉県 前田 秀夫 70
冬晴れや地球を吊すアドバルーン 埼玉県 北嶋 火呂 70
勝敗の敗が集まり縄のれん 埼玉県 和田 ふみの 70
余生とはこんな音です若菜摘む 千葉県 佐々木 幸子 70
お母さん女の一生花咲けり 千葉県 月岡 千秋 70
片隅の廃車彩る落葉かな 東京都  タカ 70
スキップの少女花野の雲に乗る 東京都 木下 小夜子 70
木枯しは新月残し海へ去り 東京都 永江 あきら 70
胡蝶蘭頭を垂れて主張する 東京都 工藤 政尚 70
弱音を吐いたので枯木になったの 愛知県 青江 眞智子 70
蝶々がとびたちテニスはじまれり 奈良県 八百野 準平 70
ストローの先から夏が広がりぬ 岡山県 小澤 誌津子 70
ウエハスの橋は渡れぬ星月夜 群馬県 木暮 とみ江 71
振り出しへ戻る話に茶を替える 東京都 原 チサ子 71
あいまいな地球に跼み藷を焼く 東京都 瀬川 浩司 71
母に逢ふだけで足りたる秋まつり 静岡県 栗田 勇三 71
よだれ掛ずれし地蔵の遅日かな 静岡県 阿部 いさむ 71
和菓子屋の長き暖簾や大西日 愛知県 佐藤 憲一 71
宿り木を掲げ冬木の新体操 兵庫県 森本 恵子 71
少年の心を開く赤とんぼ 岡山県 真砂 博 71
陽よ風よ我が天職と踏む大地 岡山県 藤原 冨治 71
太陽を沈めて海は知らぬ顔 福岡県 木 眞秀 71
朝焼けを独り占めして夜勤明け 東京都 新井 栄一 72
待つことが見送る者の年始め 東京都 村 永次 72
風止めば街に残暑が住み残り 東京都 森住 霞人 72
姿見の中に入りて春惜しむ 神奈川県 橋 みさを 72
鯨尺母の手擦れか一葉忌 神奈川県 永井 かほる 72
かくれんぼ見つかりやすく孫を待つ 新潟県 塚本 弘 72
ふるさとは雪に埋れて干菜汁 岐阜県 小林 とし子 72
コンビニで我が古里の匂い買う 兵庫県 大和 美恵子 72
桜貝ひとつ拾へば秘密めく 愛媛県 藤井 秋子 72
ジャンケンの後出しをする春の雷 福岡県 則行 範子 72
籐寝椅子尻のあたりが東京都 青森県 廣田 よし平 73
菖蒲田の風筋にあり抹茶席 福島県 阿部 まつ江 73
宝物抱いているよな日向ぼこ 埼玉県 中野 政江 73
蛇衣を脱いで遠くがよく見へる 埼玉県 堀上 一成 73
口下手がせめて笑顔で人に逢う 埼玉県 松沢 守男 73
もう一度歩き直してみる落葉 東京都 福田 豊 73
鼻曲がり鮭の新選組来たる 東京都 坂田 緑郎 73
兄妹で中華饅頭見比べる 神奈川県 宮川 末夫 73
がらんどうの空の青さや落葉掃く 神奈川県 池内 英夫 73
荒海や今日一日の海苔を抓む 福井県 姉崎 俊雄 73
通院の眼帯とれてぱっと春 愛知県 一上 ふみ子 73
さゞ波を誘う風あり花の昼 愛知県 森田 繁雄 73
万華鏡シャリシャリ地球回転す 大阪府 青木 光子 73
たてがみを梳いて少年卆業す 香川県 東谷 信子 73
夕焼の底を見てきし赤とんぼ 北海道 四ツ柳 高保 74
しがらみの糸断ちがたし凧揚る 埼玉県 松村 常治 74
_階に住みて近づくお月さま 埼玉県 榊原 和子 74
一枚の毛布にイヴとアダムかな 埼玉県 山上 徳子 74
山眠る村に仏蘭西レストラン 千葉県 鈴木 滋子 74
雪富士は天下無双の置物ぞ 東京都 星野 善治郎 74
桜貝子のてのひらは春のいろ 東京都 川村 倶子 74
四月馬鹿貯めては使う貯金箱 神奈川県 由田 欣一 74
いちまいの海へころころ春の琴 新潟県 鈴木 ひろし 74
ジーンズの夏大股にやって来る 愛知県 兼松 敦 74
綿密に身を編んでいたへちまかな 京都府 山仲 つとむ 74
法隆寺遠拝みして若葉摘む 大阪府 水本 かつ子 74
竹とんぼ天国を見て舞い降りる 奈良県 森 笑子 74
雪掻いて七十五歳頼らるる 秋田県 佐藤  75
植木好き子供大好きしゃぼん玉 福島県 田中 光一郎 75
またしても夏を乗り切る妻多弁 東京都 白鳥 寛治 75
後悔の言葉の先に実梅落つ 東京都 甘田 豊 75
大佛の慈悲八紘に子鹿の目 神奈川県 松原 弘 75
桜餅の匂ひを残こし客帰る 神奈川県 谷井 尚子 75
春昼の止まりしままの古時計 茨城県 町井 スミレ 76
雨上る島は丸ごと秋祭 埼玉県 町田 昭二 76
桃の花鳥語であそぶ幼児かな 埼玉県 野村 弘子 76
恋の果て孫七人や鍋囲む 東京都 飯塚 美智恵 76
ゴム風船迷子の掌より逃げたがる 東京都 箱崎 令子 76
多摩川の闇かきまぜて稲光 神奈川県 宮沢 一郎 76
重ね吊る絵馬からからと四温晴 愛知県 横井 さかゑ 76
枯野飛ぶ鴉と白いポリ袋 大阪府 吉田 定雄 76
ポケットに泊まってゆけよ花の風 兵庫県 宮口 隆 76
立冬の観音に似た主治医かな 兵庫県 吉川 正利 76
夢の中までからみつく虎落笛 岡山県 村木 糸平 76
ふところに無用の乳房雛の菓子 埼玉県 文挾 綾子 77
廃校に今年限りの桜咲く 埼玉県 増田 屯 77
桜貝ふいに少女となる浜辺 神奈川県 亀井 京子 77
菜の花や猫が留守居の駐在所 愛知県 加藤 慶二 77
認識標付けし鴨くる日本海 滋賀県 松田 和枝 77
着ぶくれて切符が先に通り抜け 埼玉県 竹内 庸子 78
豆腐切るように屋根雪切り落とす 千葉県 田村 サク 78
十三夜隣も窓を開けたらし 東京都 窪 蔵六 78
折紙を解いてゆくよな大夕顔 広島県 佐々木 キヨミ 78
帰燕また佛舎利塔に低く飛び 佐賀県 生田 千秋 78
小春日や医師の注意を守りつゝ 福島県 佐藤 喜美 79
北風がお化けだぞうと木をゆする 埼玉県 小峰 正治 79
まだ何か知っていそうな烏瓜 千葉県 茅山 峰子 79
一山の眠りを覚すチェンソー 神奈川県 山口 晩夏 79
かぎろいて一輌電車よたよたす 群馬県 野 弘造 80
文化の日洗ひざらしといふおしやれ 愛知県 中村 春草 80
長生きの節目を祝う屠蘇の味 兵庫県 土肥 勝美 80
仕方なく一茶が笑ふ雪の下 神奈川県 秋本 謙一 81
セールスに熊蝉の空あるばかり 岡山県 宗高 靖 81
寒椿ぽとり地蔵の掌の中に 福岡県 井手 武雄 82
日傘さす光と影をしたがえて 大分県 佐藤 ハル 82
新茶飲み足りる余生や通り雨 山形県 佐藤 守 83
春の雪フィクションといふ間柄 埼玉県 武田 以恵 83
嚏して人の噂を言い始む 広島県 上田 桐子 83
鴨の陣水をはなれて水の音 山口県 中井 芳穂 83
生き生きと指おどらして種を蒔く ブラジル 栗原 章行 83
決心のついた順から花芽出る 福井県 佐々木 絹子 84
大寒や空気は凝って針となる 愛知県 金原 徳次 84
白日傘噂ひとつを廻しけり 山口県 山本 佳絵 84
牛舍鶏舍屋根に魔除けの鷹の爪 宮城県 丸山 秋甫 85
この音が好きで落ち葉を踏みにけり 東京都 江口 延 85
青岬ぐぐっと迫り着陸す 高知県 中村 時雄 85
大仰に腰から崩れし勝負独楽 東京都 嶋崎 二郎 86
着ぶくれてデイサービスのバスを待つ 広島県 草亭 ハルヨ 87
笛吹けば歩き出しそう葱坊主 山口県 山本 泰江 87
葱を抜くときどき雲の影を抜く 岐阜県 水野 政子 88
梅を干す重なりし粒ほぐしつつ 兵庫県 大森 龍次郎 88
煮凝の目玉に箸の怯みけり 千葉県 木谷 江月 89
あす冬至こめ粒ずつの日脚かな 東京都 小松 芳枝 90
雛菓子でうす桃色となるお店 東京都 澤橋 千代子 91
秋祭り一献の客を待ちて更け 長野県 大澤 強 95
野苺や君の琴柱の幽かにす 愛媛県 佐伯 健 96
いいもんだ湯けむりの中で想う冬 神奈川県 岡田 拓也 103