• お〜いお茶 新俳句大賞TOP
  • 第十五回

第十五回受賞作品
第十五回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞
各部門受賞者
英語俳句
優秀学校賞
優秀家族賞
佳作特別賞その3 佳作特別賞その2 佳作特別賞その1 佳作特別賞
都道府県賞
ユニーク賞
後援団体賞
審査員賞
一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 優秀賞
各部門大賞
文部科学大臣奨励賞
大賞

A dandelion
while standing on tiptoe
waits for the wind
直訳:タンポポ 爪先立って 風を待つ
茨城県 小室 竜哉 17歳
選評
このタンポポは黄色い花の状態ではなく、開花後、実を結び白い冠毛の生じた、いわゆる絮の毬となっている。種子を飛ばそうと、しきりに風を待っているのだ。第2行の“standing on tiptoe”が草の身となっての生き生きとした表現で見所だ。

優秀賞

An icicle
piercing the eave's shadow -
full moon
直訳:氷柱がつらぬく 軒の影― 満月
ルーマニア Iulian Dmcu 55歳


An owl starts hooting -
village bakery's smells drift
over the forest
直訳:フクロウが啼きだす― 森のパン屋の匂いが 森にただよう
アンドラ公国 James Kirkup 85歳


dog days -
the mountain's shadow
smells of resin
直訳:夏の盛り― 山の影に 松脂がにおう
ルーマニア Valentin Dan Tiberiu Pomârjanschi 53歳


a spring morning
winds flow with the sparrows
the swelling curtain
直訳:春の朝 雀たちと一緒に風が流れる ふくらむカーテン
大阪府 小林 沙耶香 17歳


Winter evening -
the white canvas disappears
stitch by stitch.
直訳:冬の夜― 刺繍の白い地が ひと刺しごとに消えていく
ベルギー CUVELIER Willy 63歳


A summer breeze
running through the sea
pulled by a bird
直訳:夏のそよ風が 海をわたる 鳥にひっぱられて
東京都 小山 千紗子 16歳


Dyed red
by sunset
crab and the sea
直訳:入り日に 赤く染まった 蟹と海
大阪府 古山 高義 18歳


house sparrows
in the new seed bed -
dust bathing
直訳:イエスズメが 新しい苗床に― 深砂浴び
アメリカ Darold D. Braida --歳


to be out or
not to be out
- February buds
直訳:出づべきか 出でざるべきか 芽の二月
東京都 奥富 初江 58歳

審査員賞

フィリップ D.ジトウィッツ選
a dry leaf - comma
berry of dog-rose - fullstop
- autumnal spelling
直訳:乾いた葉―コンマ 野茨の実―ピリオド 秋のスペリング
クロアチア Marela Mimica 66歳
選評
この秋を思わせる俳句は、新しさと古さ、現代と伝統、を創造的に混ぜ合わせている。
comma, fullstopといった用語を使い、意識的に5・7・5の形式を作り出している。

星野恒彦選
awaiting the test results -
rings on the pond
from falling leaves
直訳:試験の結果を待つ― 散る木の葉がつくる 池の水輪
アメリカ Michael Dylan Welch 41歳
選評
鎮めようとしてもどきどきする胸と、眼前の水面に静かに広がる水輪とが微妙に照応する。
心理的に深い句である。

後援団体賞

国際俳句交流協会選
the wind in spring
has new determination
blowing on the cherry-lined boulevard
直訳:春風が 新たな決意で 桜の並木道を吹く
青森県 笹田 のぞみ 14歳
選評
いま花盛りの桜並木を、ときに強く吹く風は花を散らしてしまう。
そこに風の思い切った意志を認める作者の感情移入の句。作者の若々しい精神が背後にうかがわれる。


※文部科学大臣奨励賞、大賞を中学生以下の方が受賞した場合は、規定により賞金の半分を所属している学校に提供させていただきます。