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お〜いお茶新俳句大賞 > 第十四回 > 佳作特別賞 その3

第十四回受賞作品
第十四回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞
英語俳句 その3 その2 その1 佳作特別賞 その2 その1 都道府県賞 その2 その1 ユニーク賞 公園団体賞 審査員賞 一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 優秀賞 各部門 大賞 文部科学大臣奨励賞

佳作特別賞
その3

初海外日本の心たずさえて 千葉県 岩橋 陽子 27
北風と恋がスノボで逃げてゆく 茨城県 都築 篤 27
潮ひがりぽかぽか陽気背に受けて 三重県 三浦 ゆり 27
真っ白な紙に溺れている抱負 山口県 藤本 麻奈美 27
どっと混むインターネットと朝の道 大阪府 亀本 拡美 27
遥かなる人へ優しく花薫る 千葉県 中村 朝香 27
空き缶もどこか寂しい田舎道 山口県 金村 宏治 27
角張った心炬燵で丸くなり 京都府 宮川 智子 27
僕たちの別れた理由は静電気 東京都 佐藤 信輔 27
ふきのとう慌てて顔出す散歩道 宮城県 色摩 克美 27
茜色せつない心を写し出す 静岡県 佐藤 恵美 27
秋風にゆらゆらゆられいい気持ち 岡山県 堀 友美 27
水のない川ほど淋しいものはない 大阪府 宮崎 愛子 28
真夜中に目覚めた気分は深海魚 福岡県 原 明子 28
ひまわりの愁訴にからむ父の酒 福島県 平野 貴子 28
子の夢は「大きくなったらゾウになる」 福岡県 安藤 真理 28
お店ごと買いたい気持ちクリスマス 東京都 小久保 弘子 28
おおあくび口いっぱいに金木犀 東京都 加藤 ますみ 28
ほほえまず視線集める京人形 東京都 中村 薫 28
ドアを開け闇から雪が入り来る 奈良県 加藤 美和子 28
告白は線香花火の落ちぬ間に 北海道 草野 晴香 28
母になる喜びもってさくら待つ 兵庫県 小原 由美 28
オリオンにとどけ!僕の白い息 岐阜県 櫻井 健 28
不景気と皆が言うからそう思う 愛知県 梶田 順子 28
髪切ると耳の横ちょに冬が来た 福岡県 松尾 秀一 28
エンジン音玄関待ち伏せパパが来る 福島県 関根 美重子 28
鳩を追う少年の瞳に世界見ゆ 千葉県 菅野 太志 28
サンダルの君のつまさき桜貝 千葉県 草野 尚子 28
汗してる我が子の額逞しく 千葉県 矢部 真有美 28
朝顔に働らく髪を結ひあげる 埼玉県 大野 裕子 29
鼻歌の娘の髪を編んで春 東京都 高木 あずさ 29
告白に青い空から雨が降り 神奈川県 斎藤 由紀 29
ひらがなを覚え初めしや春近し 愛知県 日比野 奈津子 29
タンポポの綿毛と走る影法師 神奈川県 割栢 寛 29
一日の疲れシャボンの泡に消え 新潟県 山本 智美 29
本当の寒さは耳が知らせます 大阪府 萬 正博 29
雪解けにあとから風がおってくる 群馬県 町中 千恵子 29
雪国の貴方を思い仕事する 大阪府 広瀬 政樹 29
白い息寄り添う君の温かさ 静岡県 松井 美和 29
プロポーズ心にしまって鍵かけて 北海道 原田 美津子 29
いつまでも白く残った君の声 和歌山県 上田 里美 30
静けさの心の中の月見草 埼玉県 仲山 雅子 30
幼子のひざに土の香春の土手 新潟県 米持 ちあき 30
カリン煮て鍋いっぱいのあかね空 広島県 下江 順子 30
屋根裏に心の居場所探す夏 群馬県 鈴木 修 30
メル友の弾む音色やなごり雪 大分県 小西 たえこ 30
放課後のとまどいに似て青林檎 静岡県 山下 奈美 30
タンポポを集めて歌う音符の子 福岡県 白石 智美 30
何もかもストップモーション冬の町 秋田県 櫻田 瑞子 30
恋みくじ吉ひらきたる春の風 神奈川県 中村 和日子 30
嫁の顔いつも気にして白髪増え 奈良県 細川 健一 30
早咲きの桜待ちわび受験生 茨城県 黒澤 加代子 30
菜の花の色映したりおぼろ月 岐阜県 渡邉 里香 31
春の日にバレエ気取って伸びをする 東京都 佐野 祥代 31
よちよちと歩き始めてひな祭り 山口県 ほそたに まりこ 31
赤とんぼどこまで上がるここ六階 岡山県 藤田 博子 31
木枯らしと遊んだほっぺた桜色 千葉県 星野 智子 31
子を育て一歩一歩母になる 大阪府 沢田 祥子 31
町並みと送電線の一小節 大阪府 西川 美有紀 31
悲しみに追いつかれないスピードで行く 東京都 米谷 きみよ 31
水溜り君への想い飛び越えて 山口県 斉藤 陽子 31
言えなくてセピアに変わる冬の公園 群馬県 江原 勇一 31
ほがらかに声高らかに妻を呼ぶ 富山県 大田 たかし 31
寒い冬暖房がわり犬を抱く 福井県 新田 美香子 31
水しぶき跳ねる我が子の好奇心 滋賀県 森田 るみ子 31
風邪薬のまんでいいからよく寝てろ 千葉県 菊井 妙恵 31
北風に身体の輪郭感じて冬 和歌山県 川村 育子 32
青い空中東の空日本の空 茨城県 飯笹 伸明 32
どんぐりがカラカラ笑う洗濯機 愛媛県 岡 園子 32
冷凍庫立体パズルのごとき日々 岡山県 高田 久美子 32
みずうみにみずをかえしにゆく霧か 神奈川県 工藤 康夫 32
恋人に新茶を甘くいれて出す 神奈川県 山口 かおり 32
春風を鼻で感じるこの季節 大分県 矢野 方昌 32
ひだまりのあたたかなぬくもりあなたかな 愛知県 引地 伸二 32
お茶を飲む癒しの時間Hotする 大阪府 恒吉 こずえ 32
天高しもう一息の逆上がり 東京都 山中 健徳 32
古新聞ななめに読んで十二月 京都府 石坂 純子 32
そばに置く国語辞書なり春障子 福島県 益永 涼子 32
おばあちゃん今日も元気に医者通 い 岐阜県 松浦 宣雄 32
新築の我が家を見る度やる気出て 愛知県 中西 健一 32
一杯のコップの向こうに人生あり 北海道 鎌田 喜美代 32
こがらしについつい手がでるゆのみかな 大阪府 小林 香織 32
お祭りで金魚すくいに燃えるパパ 大阪府 辻岡 美保 32
出がらしを黙って飲んでるケンカあと 福岡県 西村 あき 32
人恋しコンビニ向かふ25時 静岡県 伊藤 和史 32
不条理を無表情に飲み込んで 京都府 山田 真理子 32
コスモスにかくれたあの日もう一度 滋賀県 中嶋 美鈴 32
くちなしのわが恋一輪咲いており 東京都 鬼木 雅恵 32
忘れない雪に書いた初恋の名 岩手県 斉藤 和子 32
雨に濡れ深紅の薔薇は立ち尽す 熊本県 龍野 恵美 32
秋風や男ひとりのかたさむし 大阪府 宮前 朋広 32
寒ほどく春が来たりと豆の音 宮崎県 中田 雄一郎 32
壊れゆく枯れ田の中にハクセキレイ 愛知県 秋田 裕美 34
自転車よりそりで便利なまとめ買い 北海道 岡 奈己 34
たんぽぽが逃げるが勝ちよと飛んでいく 愛知県 大庭 晋 34
春風を後ろに乗せてペダル踏む 愛知県 小野 伊都子 34
梅の香にほんのり色付く温泉宿 福島県 荒谷 栄恵 34
荒波の凄さを胸に冬の海 北海道 尾田 終 34
どんぐりでポケット膨らむ子供達 静岡県 広崎 直子 34
帰り道違って見える雪化粧 福岡県 手嶋 吉弘 34
春風に背中をポンとたたかれて 埼玉県 斉藤 博史 34
直ぐそこに秋が来てると風が言う 大分県 海金 美穂 35
福寿草吾子にもらひしわが命 熊本県 下西 伸子 35
沿道の声援となり芒の穂 島根県 青木 未央 35
日記帳十五の君とそっと逢う 神奈川県 野島 美奈子 35
真っ白の絵日記にとまる赤とんぼ 茨城県 野口 隆子 35
ひとひらの風花舞いて嫁ぐ朝 愛知県 城 千穂子 35
半分は夕焼けのせい蔦紅葉 北海道 上杉 実 35
ふたりともパパのおヨメだ双子ちゃん 山形県 村山 英司 35
見上げてる空より蒼い君の愛 岡山県 宮岡 伸子 35
言えぬままポインセチアに見送られ 広島県 藤本 幸江 35
夜の浜マイナスイオンひとり占め 千葉県 水野 洋昭 35
若葉から元気をもらい若返る 鹿児島県 栗野 えり子 35
春の昼農夫のあくびもらいけり 神奈川県 保田 敦 35
五重の塔かんざしにして山笑う 大阪府 大上 真弓 36
初蝶が軽装で来るパン工房 神奈川県 目代 佳代子 36
一粒の涙でわかることもある 北海道 谷川 欽映 36
乳草をウサギのえさに摘む父娘 千葉県 原 由香 36
星結び少女に戻れるオリオン座 大阪府 赤阪 徳紅 36
寒夕焼雲の速度で歩き出す 大阪府 山口 貴子 36
永遠に金木犀の香る庭 長野県 毛利 元春 36
晩秋に重なる思い母の背に 新潟県 藤田 守 36
餅つきと一緒に尻もついた父 大阪府 細川 元美 36
カラカラと霰夜汽車とシンフォニー 東京都 福原 英起 36
ウオーキング肩にふりくる朧月 愛媛県 村上 真紀 36
ランドセル赤を選ばぬ少女なり 福島県 加勢 かおり 37
街じゅうの花屋今日から春となる 神奈川県 岩井 聰 37
太陽に剣を向ける氷の像 埼玉県 篠塚 雅子 37
小松菜の列も乱れて家庭菜園 静岡県 浜野 美晴 37
行く秋や戦禍の子等の眼のつぶら 石川県 竹中 結美 37
海映すサイドミラーに夏の蝶 神奈川県 松田 たか子 37
似たようなおでこなりけり黄金虫 神奈川県 前川 秋彦 37
中年を少年にする草野球 三重県 加来 浩史 37
幼子の腕の向こうに天の川 千葉県 北川 眞美 37
初夢やメトロで話すフランス語 福岡県 デビット・ ソーンデイル 37
梅の香ただよう白き住宅街 神奈川県 影井 直子 37
梅雨晴れの池の鏡に新校舎 愛知県 黒田 信弘 37
今のコは束で持ってる赤い糸 東京都 芦川 保 37
しのび逢いモザイクかけてよ花ふぶき 東京都 西田 利江子 37
理科室のガイコツくすぐるわたげ便 千葉県 山田 くに惠 38
カーテンを引けば一間弱の秋 長野県 神戸 千寛 38
ペン置けば雪の匂いの濃くなりぬ 兵庫県 岸本 由香 38
かげろうやしだいに火照りゆく地球 東京都 大野 哲太郎 38
再放送同じ所で母笑う 大阪府 山西 敦子 38
今日こそは謝るんだと菜っ葉切る 兵庫県 梶原 陽子 38
苺摘む老いた指先力あり 東京都 船江 綾子 38
笑った日籠いっぱいの苺かな 京都府 中川 至津江 38
遺跡前立てば観光客の顔 愛知県 小松 浩美 38
朝日浴び雪も心もキュッと鳴る 北海道 藤田 明宏 38
おめでとう朝日に向かってわっはっは 愛媛県 今野 靖子 38
青空をぶらんこ漕いでノックする 千葉県 宮崎 みちる 38
クロッカス咲いて春のファンファーレ 静岡県 笹原 奈美江 38
塗り箸と歯ブラシ替えて祝う初春 東京都 木下 八重 38
みかん色づく山頂に陽が余り 愛知県 杉本 みつ代 39
蕗の薹遠き目をして噛みしめる 東京都 森 弓彦 39
上向けばさらに上向く冬の枝 埼玉県 藤野 寛己 39
コンパスをくるり回して空を切る 大阪府 宇陀 真由美 39
行きがけの子に盗まれるつららかな 広島県 野上 典子 39
幼な子のひとみに広がる万華宇宙 茨城県 國島 久美子 39
お茶する?茶目気祖母の長寿の要茶 東京都 松浦 薫 39
どの道も家路のかたちに灯をともす 神奈川県 桑原 由吏子 39
息をつめそろり踏み出す冬の朝 北海道 田中 丈明 39
宅配の箱一杯に季節詰め 東京都 畑中 幸治 39
故郷からの栗を虫ごと茹でている 千葉県 惟村 香代 39
百日紅落ちて水路はモネになる 宮城県 畠山 恵美 39
「茶柱だ、ヒットを打てるよ!」と子が出かけ 栃木県 岩崎 昌美 39
亡き母の日記に記し父の文 東京都 寺本 久美子 39
春の風頬をなでられ顔ゆるむ 京都府 大嶋 智子 40
契る夜は獅子座流星群あまた 兵庫県 今井 豊 40
さっきまで叱っていた子の爪を切る 長野県 植松 永子 40
靴下を脱いで苔踏む岩清水 兵庫県 今西 徳幸 40
花菖蒲雑巾掛けの修行僧 千葉県 竹尾 直章 40
鉄砲百合あちこち向くや大家族 群馬県 中野 千秋 40
玉葱をポロンとむいたら春だった 愛媛県 加藤 真理子 40
明け易しきのうの顔を洗いけり 東京都 小野寺 惠美子 41
無人駅降りれば五感に夏迫る 北海道 太田 博 41
後ろからふと抱かれしチェロになる 栃木県 戸井田 公子 41
指切りのあとで約束聞き返す 栃木県 寺島 博子 41
虹のかけらあつめて君におくりたい 岐阜県 田 一美 41
へこんでる君に息吹く春の風 和歌山県 宇衛 鈴子 41
這い這いの思わぬ速さ秋立ちぬ 兵庫県 安井 郁子 41
投函の音を聞きとめ十二月 山形県 大泉 秀明 41
露草や雫の中のまるい空  神奈川県 小林 ゆみ 41
きらめいて水田に老婆一人かな 群馬県 鈴木 語郎 41
木漏れ日のシャワーで躰温める 福岡県 藤木 みゆき 41
花だより雨の匂いと共に来る 福島県 藤本 郁子 42
喧嘩して仲なおりしてチューリップ 熊本県 村松 喜代 42
後れ毛と日傘がゆれた夏の恋 大阪府 有田 ひとみ 42
悪女にはなれず薄氷跳び越える 茨城県 猪狩 直子 42
流氷を砕く音してギブス割れ 栃木県 榎本 永子 42
どんぐりは転んだ位置で夢を見る 埼玉県 有永 克司 42
母のまち商店街の高笑い 北海道 松尾 信宏 42
甘夏を持て余したるプロポーズ 徳島県 芝山 明義 42
単身のわびしさつのる鍋の中 鹿児島県 田実 恵美子 42
春はすぐそこ私もこれから旅に出る 東京都 島田 正勝 42
ばあちゃんのアクセサリーは三つの子 神奈川県 松本 清美 43
満月がスポットライトの露天風呂 香川県 組橋 尚弘 43
月まんまる地球にビルは林立す 神奈川県 田中 卓雄 43
暖房が効いてくるのは終着駅 愛知県 腰山 武司 43
堀炬燵ときに言葉の火花あり 兵庫県 安井 光宏 43
ものの芽のポップコーンのごと弾け 三重県 下田 ひろみ 43
子らの笑みうつして香るチューリップ 東京都 橋本 邦子 43
弓を射るまなざし深し蝉時雨 宮城県 橋 かおる 44
「熱あるの?」そのてのひらが風邪治す 千葉県 佐藤 有子 44
虹を見たときよりもう一人の自分 東京都 村上 祐子 44
春雨は眠い眠いの呪文かけ 兵庫県 滝川 富士代 44
幸せがころり出そうなちまき解く 青森県 古川 和子 44
百歳の足にも春の爪が伸び 滋賀県 北村 幸子 44
竹折れて里に響ける牡丹雪 埼玉県 椙田 広明 44
ひっそりと露草ほどの愛もある 東京都 小坂 久美子 44
陽だまりに身を沈めたき春の午後 神奈川県 田中 裕二 44
福袋福の代わりに在庫つめ 神奈川県 板井 澄枝 45
吾の中の少女出で来よ星月夜 神奈川県 三隅 美奈子 45
雪だるま後ろに倒れ空仰ぐ 長野県 太田 成徳 45
砂漠には要らぬ兵隊春北斗 三重県 木村 文子 45
水まきの虹のむこうにみらいの子 神奈川県 木下 千恵美 46
春風が先に乗り込む路線バス 東京都 赤間 真弓 46
春が爪の先から染みていく 茨城県 園田 理恵 46
春泥の足玄関へ来て去りぬ 長野県 熊谷 理恵子 46
主語述語探しています雨水来て 埼玉県 赤井 摩弥子 46
元気たいそのひと言にホッとする 東京都 平田 みえ子 46
コーラスの聞こえる母校夏木立 長崎県 相川 正敏 46
陽炎の向ふにキャッチボールの父 東京都 神谷 信行 46
すみれ草アルトの声の心地よさ 大阪府 岩崎 伊知子 46
沸点の手前で止める恋心 福岡県 有馬 由美子 47
秋空の何と重たき逆上がり 大分県 川野 智子 47
墨にして牡丹を白く描きにけり 栃木県 山田 雅己 47
教室の子どものあくびで春を知り 愛知県 森川 悌稔 47
凍蝶にかすかな水の臭ひかな 群馬県 斎藤 真弓 48
あの頃に戻りたいからレモン噛む 神奈川県 狩野 緑 48
ビー玉の中にも春の空気かな 福岡県 白井 義人 48
足踏みがピタリと止んだ冬花火 秋田県 畠山 治夫 48
巣立つ子の歌声染みる体育館 愛知県 入山 定之 48
地雷なき日本の土踏む蓬摘む 東京都 柏木 茂 49
母まねて乳母車押す小さき手 大阪府 村島 麗門 49
おのおのが好きな方向く冬芽かな 和歌山県 助野 貴美子 49
甲子園魂ぶつかる音がする 東京都 坪内 惠津美 49
あるがまま詫び錆びつけてかたずけず 千葉県 五島 美代子 49
自信ない不安な時に来る息子 埼玉県 原嶋 恵津子 49
ピアスしてひらひら鯊を釣り上げる 埼玉県 高見澤 節子 49
湯に入れば自然解凍我が五体 神奈川県 菅野 明子 50
年の瀬の底よりまぜるカレー鍋 神奈川県 守屋 典子 50
日だまりに満開の笑み福寿草 神奈川県 堀井 美恵子 50
雪が降る前に少しの忙しさ 埼玉県 横田 みち子 50
絵心のなさもどかしき紅葉かな 茨城県 斉藤 悦子 50
春雷や駅に駆け込む郵便夫 福島県 西條 君枝 50
赤い糸春一番に飛ばされて 東京都 君島 正博 50
ゆっくりとゆっくりと行け秋の蝶 愛媛県 伊藤 加代子 50
ミレナリオ僕ら二人の天の川 千葉県 平野 欣一 50
老親の介護のトンネル冬景色 東京都 長尾 かつみ 50
おしゃべりが止まらない節分の鬼 静岡県 見宮 幸二 50
イヤホンを突き抜けてくる虫の声 東京都 宇野 儀子 50
温度差を縮めてみたい手を繋ごう 栃木県 野口 直子 51
初弘法大きラッパの蓄音機 大阪府 村田 照枝 51
踏みしめるニューヨークの地白い息 広島県 中村 裕子 51
そんなには望みませんと初詣 大分県 糸井 恭子 51
レンブラントと水族館で眠る魚 福岡県 卯野 九月 51
一点を見つむ案山子は哲学者 和歌山県 川崎 孝二 52
冬木立チェロ弾くように起きあがる 千葉県 橘川 保子 52
春愁や聖書の上のルームキー 熊本県 坂田 淑子 52
バックミラー見れば母の手振り止まず 愛媛県 竹田 明美 52
葉桜に歩速な時教えられ 京都府 河原 佳子 52
コスモスを生けてふくらむ子の花瓶 北海道 関本 暁子 52
幼な子の積木崩しの小春かな 長野県 吉川 妙子 52
電脳が辞書をどんどん薄くする 岐阜県 木塚 由美子 53
噴水の肋は細き風となる 青森県 川村 英幸 53
パソコンを開ければそこに友がいる 東京都 金沢 幸石 53
噴水の先端に来て水はしゃぐ 東京都 江口 真子 53
蛇衣を脱ぐ夜の美顔パックかな 佐賀県 岩野 貴美子 53
ブランコが揺れて広がる未来かな 千葉県 木村 りつ子 53
二つ三つ秘密のありて秋深し 鹿児島県 宗前 京子 53
少年にさりげなき距離シクラメン 大阪府 橋 茂子 53
彼といふ海に溺れた遠い夏 長崎県 野上 和子 53
春景色どこを開けてもパステル画 長野県 宮澤 信博 53
草萌えや歩き始めの赤い靴 東京都 大塚 和子 53
体温のあるかも知れぬ曼珠沙華 大阪府 中川 順子 54
そっと着て母に近づくちゃんちゃんこ 新潟県 相波 葉子 54
しあわせはほんの近くでかくれんぼ 長野県 山田 和子 54
そよ風がからだに触れて帯になる 石川県 神馬 せつを 54
右ばかりいく兜虫を飼いにけり 千葉県 鈴木 純子 54
マフラーをぐるぐる巻きの愛もあり 東京都 原田 つとむ 54
田植機の音かろやかにつばめ翔ぶ 長野県 仲田 俊昭 54
うたたねの子の大きさや春炬燵 福岡県 稲葉 多美子 54
水仙のつんとすまして少女かな 青森県 中崎 良子 54
花嵐洗濯物も逆上がり 兵庫県 道見 正代 54
祭り寿し瀬戸内海を母が盛る 岡山県 工藤 千代子 54
沈丁花迷いてみたき露地のあり 群馬県 松島 啓子 54
早朝のバス停月をおんぶして 埼玉県 内田 秀夫 54
それぞれの歩幅で過ごす年の暮 福井県 大和田 康夫 54
いくつかのわかれ桜の吹雪く中 神奈川県 遠藤 初恵 55
寝袋の流星群を待つ添い寝 神奈川県 田島 伸夫 55
啓蟄やMRIに潜りこむ 東京都 水品 克己 55
夏休みあしたあさってウフフのフ 千葉県 加藤 浩己 55
結末を確かめている春の夢 長野県 中村 和代 55
刈り取りの田の字続いて汽車の旅 神奈川県 数寄夕 56
かたつむり今日のノルマを歩みけり 茨城県 清水 和子 56
雛壇に飾りたいよな若夫婦 大阪府 林 道代 56
冬晴れの影は足長小父さんで 兵庫県 大和 繁子 56
一年生空も大きな胸を貸す 大阪府 竹鼻 雅子 56
サーブするラケット止めし赤とんぼ 神奈川県 天野 直己 56
無意識に心に宿る神がある 静岡県 戸塚 貴美子 56
風に慣れ水にも慣れよ嫁ぐ子よ 愛知県 檜林 保子 57
路地裏に土ある故郷男独楽 神奈川県 三好 美樹 57
通学の列のくずれる霜柱 千葉県 竹谷 妙子 57
父の木と母の木とあり冬の庭 新潟県 山本 光枝 57
火も風も砂時計からこぼれ出る 北海道 池田 多恵子 57
菜の花や一両電車岬まで 山口県 古谷 アサ子 57
綿虫の来て方言を誘ひ出し 静岡県 福島 和子 57
青梅の転がっている搦手門 埼玉県 西 智恵子 57
みな笑顔ばかりの写真春時雨 大阪府 岩崎 良子 57
終の地と決めて八年柿実る 千葉県 平塚 利雄 58
福耳のはみだしている冬帽子 栃木県 阿久津 勝利 58
手話習い覚えたサインアイラヴユー 鹿児島県 有野 清和 58
春はまだ寝かされて待つ砂時計 大阪府 佐藤 昭 58
定年の足音がする更衣室 愛知県 柴田 幸保 58
弁当を分け合ってゐる夏帽子 東京都 田上 君江 58
この海星は失くした右の手袋 島根県 青木 道子 58
寒蜆ポツリと本音吐きにけり 北海道 蔵 千英 58
着ぶくれた僕が宇宙の中心です 東京都 土井 洋 58
どんぐりの弾みやまずよ長寿村 滋賀県 宮地 寿子 58
酒蔵は青大将のねぐらです 福島県 大谷 宣子 59
あたたかな日を浴び吾子を肩車 千葉県 清水 重陽 59
物語始まっている秋の空 埼玉県 守屋 不二夫 59
つもる気のさらさらなくてなごり雪 千葉県 坂本 敏子 59
秋空のどこかに時間おき忘れ 東京都 尾根沢 利男 59
樅の木に帰りそびれた一番星 兵庫県 富田 幸花 59
六十の痩身滝に打たせけり 新潟県 内山 秀隆 60
年金の家計すっきり枇杷の花 群馬県 林 宣子 60
夕焼けが染めて連れあい若く見え 和歌山県 田中 豊治 60
ヒヤシンス咲いて夫婦の黙ほぐる 神奈川県 吉田 久恵 60
若水を飲んで鏡をそっと見る 沖縄県 大山 一枝 60
初恋のひとと見に行く春の海 大阪府 楢崎 進弘 60
大根の肩の飛び出す日和かな 東京都 小島 知子 60
寄せ書きや春の光が踊りだす 埼玉県 田中 暢子 60
曖昧に生きて五合目うす紅葉 長野県 早川 里子 60
土の中春の支度でおおわらわ 東京都 野 美智子 60
春風のやうに来てゐる仏様 東京都 戸田 タツ子 60
いま鳥になった気分です六十歳 宮城県 伊藤 輝雄 60
桃の咲く子の縁談のまとまりて 佐賀県 国清 多恵子 60
啓蟄や他人行儀に抜ける風 東京都 前田 昌代 60
雪降ると歌いたくなる愛の歌 東京都 荒川 美智子 60
結納の話ふくらむ牡丹の芽 茨城県 徳田 敬三 61
地球儀のへそをはみ出す初日の出 茨城県 藤 洋子 61
各々の冬を着込んでバスを待つ 神奈川県 竹野 憲司 61
釣糸を静かに垂らす春の雲 宮城県 藤井 儀和 61
雪しんしん心に秘密ひとつあり 兵庫県 大伴 昭子 61
引き算の美学一輪フリージア 神奈川県 牧野 英子 61
振り向けば我一人なり曼珠沙華 静岡県 樋口 英世 61
白梅やとっさの嘘はつけなくて 三重県 小山 ふき 61
コスモスの中より不意にブルドッグ 長崎県 麻生 勝行 62
海を見に登り詰めたり桐の花 兵庫県 石破 ますみ 62
孫生まるあたりに告げよアマリリス 埼玉県 植島 恒子 62
段取りを猫に話して春仕度 山口県 河合 知子 62
いつまでも青いといいな地球丸 福島県 五十嵐 邦子 62
楽しくって楽しくって草青む 東京都 山本 とり子 62
稲雀逃げて逆転ホームラン 東京都 倉持 宏 62
春めくやいろいろな音身から出て 長野県 下平 初子 62
母が振る手が蝶々になりました 茨城県 樋口 重雄 62
霜柱踏んで地球のど真中 秋田県 竹谷 はるみ 62
バリトンの蝉も混じりて息長し 兵庫県 大山 緑 62
溜めたきは硝子戸越しの冬陽かな 神奈川県 前田 修孝 63
雪の夜は地球の音を雪が食べ 静岡県 湯浅 弘 63
山際に梅咲いてゐる千枚田 石川県 中瀬 英夫 63
黒猫の日向に座して睨みおり 茨城県 川田 昌 63
柚実る四半世紀を待たされて 千葉県 岩瀬 輝代 63
にっこりとして本気なる雪つぶて 神奈川県 福原 瑛子 63
吹雪には土方巽が跳んでいる 秋田県 沓沢 ゆり子 63
何言われても聞かぬふり毛糸編む 青森県 柳 はつ絵 63
雪解けて野仏石に戻りけり 神奈川県 藤田 照人 63
春愁や錆の浮きたるたこやき機 神奈川県 植田 すみ子 63
どうしても叩いてみたくなる西瓜 東京都 酒井 努 64
くるくると日傘の中の立ち話 東京都 二茅 慶子 64
冬至湯や物いひたげの膝小僧 神奈川県 野間 恭子 64
大ざるに海のしたたる新若布 静岡県 常見 美恵子 64
柚子風呂や貧しき者の別天地 静岡県 大石 浩司 64
袖に手を重ねし老いの寺まいり 静岡県 川口 陽市 64
満月や我が一日を裸にす 青森県 福士 謙二 65
縄電車臨時停車でつくし摘み 富山県 源通 ゆきみ 65
ものの芽のまだ人見知りしてをりぬ 埼玉県 畑山 フミ子 65
春泥や一茶出さうな藁の家 兵庫県 中井 栄子 65
川霧や万物が呼吸をひそめおり 奈良県 原 義子 65
皮を脱ぎ蛇はきのふを消しにけり 愛知県 金子 晴彦 65
今生みし卵手の上神還る 神奈川県 安田 加代子 65
春一番めんこぴしっと裏返す 静岡県 戸塚 きゑ 65
クラシックただ聴くだけで生きている 福岡県 森 茂男 65
菜の花や丸く輪を描く観覧車 新潟県 湯井 昭雄 65
実石榴や大声出していいですか 香川県 玉置 浩子 65
老眼鏡平成とピントが合いにくい 大阪府 安田 英夫 66
夏帽子放り投げたい海の色 東京都 小松 武治 66
電車より短かきホーム花の駅 兵庫県 田 繁 66
少年の覇気が地球を蹴り上げる 北海道 石坂 寿鳳 66
値の付いた金魚に水が重くなる 埼玉県 川瀬 伊津子 66
啓蟄や保護色といふ隠れ蓑 青森県 境 文子 66
六十年まだまだ回る風車 千葉県 松田 まさる 66
小児科の少なくなりて貝割菜 大阪府 横超 秀乗 66
幸せはこんなものかな柚子の風呂 東京都 田中 巌 66
地吹雪に逆らい無言の下校の子 新潟県 水澤 栄一 66
花遠くゐて花冷を覚へをり 岐阜県 後藤 昇子 66
ひも電車若葉キップで乘りにけり 茨城県 北田 久雄 67
ふるさとへ片寄ってゆく桜餅 神奈川県 金子 経子 67
虎落笛コップの水の揺れている 東京都 宮 沢子 67
白牡丹夜は空中を漂へる 栃木県 前原 尚子 67
老眼に効かぬ目薬万愚節 青森県 佐藤 正賢 67
ボロ市のひとつひとつの日向かな 東京都 村中 ひろ二 67
秋日和洗い干されし車椅子 東京都 清水 雪子 67
精いっぱい突っ張ってゐる案山子かな 長野県 竹内 美沙子 67
大甕に水満ちており鳥渡る 東京都 冬木 喬 67
ふる里の訛もリュックに詰めてくる 東京都 水上 弘子 67
残業の子を待つおでん煮つまりて 神奈川県 加瀬谷 昭子 67
プルトップパキンと初夏の香をはじく 神奈川県 遠藤 貞夫 67
新米のはち切れさうな稲荷ずし 東京都 佐藤 政弘 68
風船の課外授業に放たれり 千葉県 川本 澄 68
花の昼喇叭を復習ふ女学生 福岡県 奥西 邦夫 68
テトラポット乾きて三十五度の夏 愛媛県 一原 晶吾 68
大の字と疊に書けるしあわせを 東京都 有吉 佳美 68
目刺し焼く家が一番よきところ ブラジル 新井 ひとし 68
負けられぬ意地で星月夜に走る 北海道 吉田 好文 68
子の背中ぽんと押し出す盆踊り 北海道 山田 富代 68
沢庵のそれぞれの音冬の朝 群馬県 中沢 文枝 68
囀りへ村はまん中から凹む 福井県 塩谷 三都子 68
たてがみに海風怒る寒立馬 福島県 松崎 一男 68
語り部の減りて淋しや移民祭 ブラジル 林 とみ代 68
晩年の煮つまる匂ひ日向ぼこ 東京都 前田 清子 68
ストローで大夕焼に穴あける 山口県 山 幸子 69
神の留守時差九時間の電話受く 埼玉県 金木 あつ子 69
政宗の眼帯ずれる菊人形 東京都 後藤 弘一 69
道祖神菜の花畑に寄り添いて 東京都 朝倉 とよ子 69
軒先に光り呼び込む柿すだれ 東京都 和智 勝雄 69
長き夜の誘眠剤の羊たち 埼玉県 青木 良子 69
長い長い物語や毛糸帽 熊本県 永岡 享子 69
チューリップ指一本でピアノひく 兵庫県 平尾 弘子 69
炬燵にて花見の記事をファイルする 神奈川県 大山 あい子 69
天網のあらいざらして秋の空 三重県 山内 柏 69
仁王門借りてはためく氷旗 東京都 西村 英子 70
薄氷を歩みてみたし我が余生 神奈川県 津川 淑美 70
また逃げる帽子が笑う春一番 千葉県 金澤 満 70
年齢に拘泥ってゐる蛍の夜 東京都 宮地 真美子 70
菖蒲湯に野球少年もみ合へり 富山県 不破 元之 70
少年をはなれて蛍風になり 大分県 河野 泉 70
寒稽古少女黒帯ぐっと締め 長野県 野中 達雄 70
鳳仙花はじけて用事忘れけり 広島県 蒲池 正 71
初凪に助けた亀が来るような 広島県 福田 房恵 71
古希すぎし指には重きショパンかな 北海道 佐川 志津夫 71
百匹で川風を呑む鯉幟 青森県 神 繁雄 71
ダンス靴持つ手の軽し年始 群馬県 木村 光子 71
菜の花やバスは扉を明けて待つ 宮城県 井口 好平 71
ひな壇のひし餅気になる可愛い目 福岡県 梶 達江 71
よい夢を見せてやりたい布団干す 東京都 酒井 珠慧 71
参道の石も仏も日向ぼこ 長野県 阿部 章子 71
霾や卵の中のうす明り 愛知県 石川 利夫 71
あたたかやカナリヤ色の孫の靴 東京都 高野 力一 71
恋猫の尾あげ右側通りけり 千葉県 知尾 和男 71
しらうおの游ぐいのちを呑む驕り 山口県 牛島 正行 71
湖の面に全容を置き山眠る 福島県 江花 修 72
こおろぎが鳴いても淋しくなんかない 埼玉県 中野 政江 72
福耳に隣り合いたる新年会 大阪府 黒田 一夫 72
禁断の木の実としては軽すぎし 埼玉県 西山 貴美子 72
終戰を知らざる母の墓洗ふ 岩手県 大里 幸子 72
寿命より余命と勝負去年今年 東京都 高橋 利定 72
山笑ふ住めば都のどまんなか 山形県 石川 勇之助 72
白雲を肩にふんわり春の山 岡山県 飽浦 幸子 72
囀りになりたき少女トウシューズ 大阪府 松本 洋秋 72
冬帽子深目にこの世小さくをり 岐阜県 水谷 茂 73
落葉して空一枚となりにけり 神奈川県 志村 宗明 73
稲妻や今は静かに受け入れて 熊本県 平野 良子 73
綾とりの橋の向うを日傘行く 東京都 豊田 イサ子 73
初燕大和沈みし海越えて 兵庫県 中井 敏子 73
年の豆数へてをれば眠くなる 岡山県 浜田 粂男 74
黄落の一夜の嵩を踏みにけり 福岡県 山崎 紀久江 74
雲水の素足の寒さ貰いけり 東京都 荻生 みな子 74
観音をめぐる一歩の淑気かな 東京都 長嶺 定夫 74
胎動を伝へて来る娘牡丹の芽 神奈川県 大川 喜三郎 74
朝市や雪の舞込む小銭入 石川県 金井 弘恵 74
芒の穂やさしく齢つつみけり 大阪府 公荘 アヤ子 75
月下美人に会ひたるあとの微熱かな 栃木県 佐藤 利夫 75
むささびや小学校は闇の中 愛媛県 大西 秋廣 75
嘘少し混ぜて初夢語りけり 東京都 風間 良富 75
パッチンと切符切る駅秋うらら 東京都 大井 正淳 75
氷海を藍に切り裂き初出船 北海道 岩崎 誠一 76
切株のごとき靴なり卒業す 東京都 宇佐美 秀峯 76
古里に知らない道あり空ッ風 滋賀県 中阪 賢秀 76
手品師の幣渡りゆく春の水 大阪府 熊 汀舟 76
蛇捕りの帽子古びて顔隠す 三重県 堀木 すすむ 76
座り胼胝見えて四温の宿浴衣 神奈川県 亀井 京子 76
どんぐりの寝転んでいる子供部屋 群馬県 定方 英作 77
童話とは時に残酷青葉木兎 愛知県 河合 たづ子 77
夕凍みの中の一音卵割る 福島県 冨塚 六郎 77
携帯で「やあ」と二月礼者かな 東京都 前田 起美子 77
農一途老いの手に鳴る種袋 岐阜県 挟土 ゆた子 77
絶好のジョギング日和蕗の薹 長野県 平林 扶見子 78
菜の花やためらひながら暮れてゆく 千葉県 加賀谷 杵子 78
忘れたきことありキャベツ真二つ 東京都 土屋 昌子 78
露天風呂隣りに沈む雪女郎 広島県 大原 康子 79
人間に聞えぬやうに亀の鳴く 愛知県 中村 春草 79
生真面目に生きてセーター丸洗い 群馬県 川浦 正子 79
沈黙の重さを知りて鴨歸る 茨城県 谷田部 一 79
柿熟れて昔の村にもどりけり 群馬県 中村 定男 79
くたびれし風の休み場木下闇 神奈川県 秋本 謙一 80
雪女ひと目逢いたき峠茶屋 東京都 和田 光雄 80
骨密度くるりくるりと奴凧 埼玉県 近藤 敏子 80
仲直りしようよ筍堀ってきた 広島県 沼田 一二三 80
小春日に奉仕が光る手話の人 大阪府 藤島 房子 80
春愁や外せば重き腕時計 福島県 斎藤 英雄 81
手花火の母でありけり女医の夜 千葉県 斉木 佳丘 81
手話をもて恋育てをり冬牡丹 静岡県 鈴木 ただし 81
よきことの便りありそな梅日和 大阪府 小西 福代 81
種袋ひと坪の地にひざまずく 愛知県 松山 一郎 81
靴音の星まで届く寒さかな 千葉県 鈴木 政良 83
出来心では不可能な渡り鳥 青森県 下斗米 精一 83
絵手紙が届きぽつんと雪が降る 福岡県 明п@隆 84
九十を過ぎなば余生胡桃割る 東京都 三浦 久次郎 87
さっぱりと何も残さず初鏡 兵庫県 南方 マツエ 90
乳しぼる牛一頭や麦の秋 東京都 狩野 浩陽 96