お〜いお茶新俳句大賞
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第十四回
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佳作特別賞 その3
応募要項
第二十二回
最終審査会風景
第二十一回
第二十回
第十九回
第十八回
第十七回
第十六回
第十五回
第十四回
第十三回
第十二回
第十一回
第十回
第九回
第一回〜八回名作紹介
お〜いお茶新俳句大賞とは
Rules and Regulations
The 22nd
初海外日本の心たずさえて
千葉県
岩橋 陽子
27
歳
北風と恋がスノボで逃げてゆく
茨城県
都築 篤
27
歳
潮ひがりぽかぽか陽気背に受けて
三重県
三浦 ゆり
27
歳
真っ白な紙に溺れている抱負
山口県
藤本 麻奈美
27
歳
どっと混むインターネットと朝の道
大阪府
亀本 拡美
27
歳
遥かなる人へ優しく花薫る
千葉県
中村 朝香
27
歳
空き缶もどこか寂しい田舎道
山口県
金村 宏治
27
歳
角張った心炬燵で丸くなり
京都府
宮川 智子
27
歳
僕たちの別れた理由は静電気
東京都
佐藤 信輔
27
歳
ふきのとう慌てて顔出す散歩道
宮城県
色摩 克美
27
歳
茜色せつない心を写し出す
静岡県
佐藤 恵美
27
歳
秋風にゆらゆらゆられいい気持ち
岡山県
堀 友美
27
歳
水のない川ほど淋しいものはない
大阪府
宮崎 愛子
28
歳
真夜中に目覚めた気分は深海魚
福岡県
原 明子
28
歳
ひまわりの愁訴にからむ父の酒
福島県
平野 貴子
28
歳
子の夢は「大きくなったらゾウになる」
福岡県
安藤 真理
28
歳
お店ごと買いたい気持ちクリスマス
東京都
小久保 弘子
28
歳
おおあくび口いっぱいに金木犀
東京都
加藤 ますみ
28
歳
ほほえまず視線集める京人形
東京都
中村 薫
28
歳
ドアを開け闇から雪が入り来る
奈良県
加藤 美和子
28
歳
告白は線香花火の落ちぬ間に
北海道
草野 晴香
28
歳
母になる喜びもってさくら待つ
兵庫県
小原 由美
28
歳
オリオンにとどけ!僕の白い息
岐阜県
櫻井 健
28
歳
不景気と皆が言うからそう思う
愛知県
梶田 順子
28
歳
髪切ると耳の横ちょに冬が来た
福岡県
松尾 秀一
28
歳
エンジン音玄関待ち伏せパパが来る
福島県
関根 美重子
28
歳
鳩を追う少年の瞳に世界見ゆ
千葉県
菅野 太志
28
歳
サンダルの君のつまさき桜貝
千葉県
草野 尚子
28
歳
汗してる我が子の額逞しく
千葉県
矢部 真有美
28
歳
朝顔に働らく髪を結ひあげる
埼玉県
大野 裕子
29
歳
鼻歌の娘の髪を編んで春
東京都
高木 あずさ
29
歳
告白に青い空から雨が降り
神奈川県
斎藤 由紀
29
歳
ひらがなを覚え初めしや春近し
愛知県
日比野 奈津子
29
歳
タンポポの綿毛と走る影法師
神奈川県
割栢 寛
29
歳
一日の疲れシャボンの泡に消え
新潟県
山本 智美
29
歳
本当の寒さは耳が知らせます
大阪府
萬 正博
29
歳
雪解けにあとから風がおってくる
群馬県
町中 千恵子
29
歳
雪国の貴方を思い仕事する
大阪府
広瀬 政樹
29
歳
白い息寄り添う君の温かさ
静岡県
松井 美和
29
歳
プロポーズ心にしまって鍵かけて
北海道
原田 美津子
29
歳
いつまでも白く残った君の声
和歌山県
上田 里美
30
歳
静けさの心の中の月見草
埼玉県
仲山 雅子
30
歳
幼子のひざに土の香春の土手
新潟県
米持 ちあき
30
歳
カリン煮て鍋いっぱいのあかね空
広島県
下江 順子
30
歳
屋根裏に心の居場所探す夏
群馬県
鈴木 修
30
歳
メル友の弾む音色やなごり雪
大分県
小西 たえこ
30
歳
放課後のとまどいに似て青林檎
静岡県
山下 奈美
30
歳
タンポポを集めて歌う音符の子
福岡県
白石 智美
30
歳
何もかもストップモーション冬の町
秋田県
櫻田 瑞子
30
歳
恋みくじ吉ひらきたる春の風
神奈川県
中村 和日子
30
歳
嫁の顔いつも気にして白髪増え
奈良県
細川 健一
30
歳
早咲きの桜待ちわび受験生
茨城県
黒澤 加代子
30
歳
菜の花の色映したりおぼろ月
岐阜県
渡邉 里香
31
歳
春の日にバレエ気取って伸びをする
東京都
佐野 祥代
31
歳
よちよちと歩き始めてひな祭り
山口県
ほそたに まりこ
31
歳
赤とんぼどこまで上がるここ六階
岡山県
藤田 博子
31
歳
木枯らしと遊んだほっぺた桜色
千葉県
星野 智子
31
歳
子を育て一歩一歩母になる
大阪府
沢田 祥子
31
歳
町並みと送電線の一小節
大阪府
西川 美有紀
31
歳
悲しみに追いつかれないスピードで行く
東京都
米谷 きみよ
31
歳
水溜り君への想い飛び越えて
山口県
斉藤 陽子
31
歳
言えなくてセピアに変わる冬の公園
群馬県
江原 勇一
31
歳
ほがらかに声高らかに妻を呼ぶ
富山県
大田 たかし
31
歳
寒い冬暖房がわり犬を抱く
福井県
新田 美香子
31
歳
水しぶき跳ねる我が子の好奇心
滋賀県
森田 るみ子
31
歳
風邪薬のまんでいいからよく寝てろ
千葉県
菊井 妙恵
31
歳
北風に身体の輪郭感じて冬
和歌山県
川村 育子
32
歳
青い空中東の空日本の空
茨城県
飯笹 伸明
32
歳
どんぐりがカラカラ笑う洗濯機
愛媛県
岡 園子
32
歳
冷凍庫立体パズルのごとき日々
岡山県
高田 久美子
32
歳
みずうみにみずをかえしにゆく霧か
神奈川県
工藤 康夫
32
歳
恋人に新茶を甘くいれて出す
神奈川県
山口 かおり
32
歳
春風を鼻で感じるこの季節
大分県
矢野 方昌
32
歳
ひだまりのあたたかなぬくもりあなたかな
愛知県
引地 伸二
32
歳
お茶を飲む癒しの時間Hotする
大阪府
恒吉 こずえ
32
歳
天高しもう一息の逆上がり
東京都
山中 健徳
32
歳
古新聞ななめに読んで十二月
京都府
石坂 純子
32
歳
そばに置く国語辞書なり春障子
福島県
益永 涼子
32
歳
おばあちゃん今日も元気に医者通 い
岐阜県
松浦 宣雄
32
歳
新築の我が家を見る度やる気出て
愛知県
中西 健一
32
歳
一杯のコップの向こうに人生あり
北海道
鎌田 喜美代
32
歳
こがらしについつい手がでるゆのみかな
大阪府
小林 香織
32
歳
お祭りで金魚すくいに燃えるパパ
大阪府
辻岡 美保
32
歳
出がらしを黙って飲んでるケンカあと
福岡県
西村 あき
32
歳
人恋しコンビニ向かふ25時
静岡県
伊藤 和史
32
歳
不条理を無表情に飲み込んで
京都府
山田 真理子
32
歳
コスモスにかくれたあの日もう一度
滋賀県
中嶋 美鈴
32
歳
くちなしのわが恋一輪咲いており
東京都
鬼木 雅恵
32
歳
忘れない雪に書いた初恋の名
岩手県
斉藤 和子
32
歳
雨に濡れ深紅の薔薇は立ち尽す
熊本県
龍野 恵美
32
歳
秋風や男ひとりのかたさむし
大阪府
宮前 朋広
32
歳
寒ほどく春が来たりと豆の音
宮崎県
中田 雄一郎
32
歳
壊れゆく枯れ田の中にハクセキレイ
愛知県
秋田 裕美
34
歳
自転車よりそりで便利なまとめ買い
北海道
岡 奈己
34
歳
たんぽぽが逃げるが勝ちよと飛んでいく
愛知県
大庭 晋
34
歳
春風を後ろに乗せてペダル踏む
愛知県
小野 伊都子
34
歳
梅の香にほんのり色付く温泉宿
福島県
荒谷 栄恵
34
歳
荒波の凄さを胸に冬の海
北海道
尾田 終
34
歳
どんぐりでポケット膨らむ子供達
静岡県
広崎 直子
34
歳
帰り道違って見える雪化粧
福岡県
手嶋 吉弘
34
歳
春風に背中をポンとたたかれて
埼玉県
斉藤 博史
34
歳
直ぐそこに秋が来てると風が言う
大分県
海金 美穂
35
歳
福寿草吾子にもらひしわが命
熊本県
下西 伸子
35
歳
沿道の声援となり芒の穂
島根県
青木 未央
35
歳
日記帳十五の君とそっと逢う
神奈川県
野島 美奈子
35
歳
真っ白の絵日記にとまる赤とんぼ
茨城県
野口 隆子
35
歳
ひとひらの風花舞いて嫁ぐ朝
愛知県
城 千穂子
35
歳
半分は夕焼けのせい蔦紅葉
北海道
上杉 実
35
歳
ふたりともパパのおヨメだ双子ちゃん
山形県
村山 英司
35
歳
見上げてる空より蒼い君の愛
岡山県
宮岡 伸子
35
歳
言えぬままポインセチアに見送られ
広島県
藤本 幸江
35
歳
夜の浜マイナスイオンひとり占め
千葉県
水野 洋昭
35
歳
若葉から元気をもらい若返る
鹿児島県
栗野 えり子
35
歳
春の昼農夫のあくびもらいけり
神奈川県
保田 敦
35
歳
五重の塔かんざしにして山笑う
大阪府
大上 真弓
36
歳
初蝶が軽装で来るパン工房
神奈川県
目代 佳代子
36
歳
一粒の涙でわかることもある
北海道
谷川 欽映
36
歳
乳草をウサギのえさに摘む父娘
千葉県
原 由香
36
歳
星結び少女に戻れるオリオン座
大阪府
赤阪 徳紅
36
歳
寒夕焼雲の速度で歩き出す
大阪府
山口 貴子
36
歳
永遠に金木犀の香る庭
長野県
毛利 元春
36
歳
晩秋に重なる思い母の背に
新潟県
藤田 守
36
歳
餅つきと一緒に尻もついた父
大阪府
細川 元美
36
歳
カラカラと霰夜汽車とシンフォニー
東京都
福原 英起
36
歳
ウオーキング肩にふりくる朧月
愛媛県
村上 真紀
36
歳
ランドセル赤を選ばぬ少女なり
福島県
加勢 かおり
37
歳
街じゅうの花屋今日から春となる
神奈川県
岩井 聰
37
歳
太陽に剣を向ける氷の像
埼玉県
篠塚 雅子
37
歳
小松菜の列も乱れて家庭菜園
静岡県
浜野 美晴
37
歳
行く秋や戦禍の子等の眼のつぶら
石川県
竹中 結美
37
歳
海映すサイドミラーに夏の蝶
神奈川県
松田 たか子
37
歳
似たようなおでこなりけり黄金虫
神奈川県
前川 秋彦
37
歳
中年を少年にする草野球
三重県
加来 浩史
37
歳
幼子の腕の向こうに天の川
千葉県
北川 眞美
37
歳
初夢やメトロで話すフランス語
福岡県
デビット・ ソーンデイル
37
歳
梅の香ただよう白き住宅街
神奈川県
影井 直子
37
歳
梅雨晴れの池の鏡に新校舎
愛知県
黒田 信弘
37
歳
今のコは束で持ってる赤い糸
東京都
芦川 保
37
歳
しのび逢いモザイクかけてよ花ふぶき
東京都
西田 利江子
37
歳
理科室のガイコツくすぐるわたげ便
千葉県
山田 くに惠
38
歳
カーテンを引けば一間弱の秋
長野県
神戸 千寛
38
歳
ペン置けば雪の匂いの濃くなりぬ
兵庫県
岸本 由香
38
歳
かげろうやしだいに火照りゆく地球
東京都
大野 哲太郎
38
歳
再放送同じ所で母笑う
大阪府
山西 敦子
38
歳
今日こそは謝るんだと菜っ葉切る
兵庫県
梶原 陽子
38
歳
苺摘む老いた指先力あり
東京都
船江 綾子
38
歳
笑った日籠いっぱいの苺かな
京都府
中川 至津江
38
歳
遺跡前立てば観光客の顔
愛知県
小松 浩美
38
歳
朝日浴び雪も心もキュッと鳴る
北海道
藤田 明宏
38
歳
おめでとう朝日に向かってわっはっは
愛媛県
今野 靖子
38
歳
青空をぶらんこ漕いでノックする
千葉県
宮崎 みちる
38
歳
クロッカス咲いて春のファンファーレ
静岡県
笹原 奈美江
38
歳
塗り箸と歯ブラシ替えて祝う初春
東京都
木下 八重
38
歳
みかん色づく山頂に陽が余り
愛知県
杉本 みつ代
39
歳
蕗の薹遠き目をして噛みしめる
東京都
森 弓彦
39
歳
上向けばさらに上向く冬の枝
埼玉県
藤野 寛己
39
歳
コンパスをくるり回して空を切る
大阪府
宇陀 真由美
39
歳
行きがけの子に盗まれるつららかな
広島県
野上 典子
39
歳
幼な子のひとみに広がる万華宇宙
茨城県
國島 久美子
39
歳
お茶する?茶目気祖母の長寿の要茶
東京都
松浦 薫
39
歳
どの道も家路のかたちに灯をともす
神奈川県
桑原 由吏子
39
歳
息をつめそろり踏み出す冬の朝
北海道
田中 丈明
39
歳
宅配の箱一杯に季節詰め
東京都
畑中 幸治
39
歳
故郷からの栗を虫ごと茹でている
千葉県
惟村 香代
39
歳
百日紅落ちて水路はモネになる
宮城県
畠山 恵美
39
歳
「茶柱だ、ヒットを打てるよ!」と子が出かけ
栃木県
岩崎 昌美
39
歳
亡き母の日記に記し父の文
東京都
寺本 久美子
39
歳
春の風頬をなでられ顔ゆるむ
京都府
大嶋 智子
40
歳
契る夜は獅子座流星群あまた
兵庫県
今井 豊
40
歳
さっきまで叱っていた子の爪を切る
長野県
植松 永子
40
歳
靴下を脱いで苔踏む岩清水
兵庫県
今西 徳幸
40
歳
花菖蒲雑巾掛けの修行僧
千葉県
竹尾 直章
40
歳
鉄砲百合あちこち向くや大家族
群馬県
中野 千秋
40
歳
玉葱をポロンとむいたら春だった
愛媛県
加藤 真理子
40
歳
明け易しきのうの顔を洗いけり
東京都
小野寺 惠美子
41
歳
無人駅降りれば五感に夏迫る
北海道
太田 博
41
歳
後ろからふと抱かれしチェロになる
栃木県
戸井田 公子
41
歳
指切りのあとで約束聞き返す
栃木県
寺島 博子
41
歳
虹のかけらあつめて君におくりたい
岐阜県
田 一美
41
歳
へこんでる君に息吹く春の風
和歌山県
宇衛 鈴子
41
歳
這い這いの思わぬ速さ秋立ちぬ
兵庫県
安井 郁子
41
歳
投函の音を聞きとめ十二月
山形県
大泉 秀明
41
歳
露草や雫の中のまるい空
神奈川県
小林 ゆみ
41
歳
きらめいて水田に老婆一人かな
群馬県
鈴木 語郎
41
歳
木漏れ日のシャワーで躰温める
福岡県
藤木 みゆき
41
歳
花だより雨の匂いと共に来る
福島県
藤本 郁子
42
歳
喧嘩して仲なおりしてチューリップ
熊本県
村松 喜代
42
歳
後れ毛と日傘がゆれた夏の恋
大阪府
有田 ひとみ
42
歳
悪女にはなれず薄氷跳び越える
茨城県
猪狩 直子
42
歳
流氷を砕く音してギブス割れ
栃木県
榎本 永子
42
歳
どんぐりは転んだ位置で夢を見る
埼玉県
有永 克司
42
歳
母のまち商店街の高笑い
北海道
松尾 信宏
42
歳
甘夏を持て余したるプロポーズ
徳島県
芝山 明義
42
歳
単身のわびしさつのる鍋の中
鹿児島県
田実 恵美子
42
歳
春はすぐそこ私もこれから旅に出る
東京都
島田 正勝
42
歳
ばあちゃんのアクセサリーは三つの子
神奈川県
松本 清美
43
歳
満月がスポットライトの露天風呂
香川県
組橋 尚弘
43
歳
月まんまる地球にビルは林立す
神奈川県
田中 卓雄
43
歳
暖房が効いてくるのは終着駅
愛知県
腰山 武司
43
歳
堀炬燵ときに言葉の火花あり
兵庫県
安井 光宏
43
歳
ものの芽のポップコーンのごと弾け
三重県
下田 ひろみ
43
歳
子らの笑みうつして香るチューリップ
東京都
橋本 邦子
43
歳
弓を射るまなざし深し蝉時雨
宮城県
橋 かおる
44
歳
「熱あるの?」そのてのひらが風邪治す
千葉県
佐藤 有子
44
歳
虹を見たときよりもう一人の自分
東京都
村上 祐子
44
歳
春雨は眠い眠いの呪文かけ
兵庫県
滝川 富士代
44
歳
幸せがころり出そうなちまき解く
青森県
古川 和子
44
歳
百歳の足にも春の爪が伸び
滋賀県
北村 幸子
44
歳
竹折れて里に響ける牡丹雪
埼玉県
椙田 広明
44
歳
ひっそりと露草ほどの愛もある
東京都
小坂 久美子
44
歳
陽だまりに身を沈めたき春の午後
神奈川県
田中 裕二
44
歳
福袋福の代わりに在庫つめ
神奈川県
板井 澄枝
45
歳
吾の中の少女出で来よ星月夜
神奈川県
三隅 美奈子
45
歳
雪だるま後ろに倒れ空仰ぐ
長野県
太田 成徳
45
歳
砂漠には要らぬ兵隊春北斗
三重県
木村 文子
45
歳
水まきの虹のむこうにみらいの子
神奈川県
木下 千恵美
46
歳
春風が先に乗り込む路線バス
東京都
赤間 真弓
46
歳
春が爪の先から染みていく
茨城県
園田 理恵
46
歳
春泥の足玄関へ来て去りぬ
長野県
熊谷 理恵子
46
歳
主語述語探しています雨水来て
埼玉県
赤井 摩弥子
46
歳
元気たいそのひと言にホッとする
東京都
平田 みえ子
46
歳
コーラスの聞こえる母校夏木立
長崎県
相川 正敏
46
歳
陽炎の向ふにキャッチボールの父
東京都
神谷 信行
46
歳
すみれ草アルトの声の心地よさ
大阪府
岩崎 伊知子
46
歳
沸点の手前で止める恋心
福岡県
有馬 由美子
47
歳
秋空の何と重たき逆上がり
大分県
川野 智子
47
歳
墨にして牡丹を白く描きにけり
栃木県
山田 雅己
47
歳
教室の子どものあくびで春を知り
愛知県
森川 悌稔
47
歳
凍蝶にかすかな水の臭ひかな
群馬県
斎藤 真弓
48
歳
あの頃に戻りたいからレモン噛む
神奈川県
狩野 緑
48
歳
ビー玉の中にも春の空気かな
福岡県
白井 義人
48
歳
足踏みがピタリと止んだ冬花火
秋田県
畠山 治夫
48
歳
巣立つ子の歌声染みる体育館
愛知県
入山 定之
48
歳
地雷なき日本の土踏む蓬摘む
東京都
柏木 茂
49
歳
母まねて乳母車押す小さき手
大阪府
村島 麗門
49
歳
おのおのが好きな方向く冬芽かな
和歌山県
助野 貴美子
49
歳
甲子園魂ぶつかる音がする
東京都
坪内 惠津美
49
歳
あるがまま詫び錆びつけてかたずけず
千葉県
五島 美代子
49
歳
自信ない不安な時に来る息子
埼玉県
原嶋 恵津子
49
歳
ピアスしてひらひら鯊を釣り上げる
埼玉県
高見澤 節子
49
歳
湯に入れば自然解凍我が五体
神奈川県
菅野 明子
50
歳
年の瀬の底よりまぜるカレー鍋
神奈川県
守屋 典子
50
歳
日だまりに満開の笑み福寿草
神奈川県
堀井 美恵子
50
歳
雪が降る前に少しの忙しさ
埼玉県
横田 みち子
50
歳
絵心のなさもどかしき紅葉かな
茨城県
斉藤 悦子
50
歳
春雷や駅に駆け込む郵便夫
福島県
西條 君枝
50
歳
赤い糸春一番に飛ばされて
東京都
君島 正博
50
歳
ゆっくりとゆっくりと行け秋の蝶
愛媛県
伊藤 加代子
50
歳
ミレナリオ僕ら二人の天の川
千葉県
平野 欣一
50
歳
老親の介護のトンネル冬景色
東京都
長尾 かつみ
50
歳
おしゃべりが止まらない節分の鬼
静岡県
見宮 幸二
50
歳
イヤホンを突き抜けてくる虫の声
東京都
宇野 儀子
50
歳
温度差を縮めてみたい手を繋ごう
栃木県
野口 直子
51
歳
初弘法大きラッパの蓄音機
大阪府
村田 照枝
51
歳
踏みしめるニューヨークの地白い息
広島県
中村 裕子
51
歳
そんなには望みませんと初詣
大分県
糸井 恭子
51
歳
レンブラントと水族館で眠る魚
福岡県
卯野 九月
51
歳
一点を見つむ案山子は哲学者
和歌山県
川崎 孝二
52
歳
冬木立チェロ弾くように起きあがる
千葉県
橘川 保子
52
歳
春愁や聖書の上のルームキー
熊本県
坂田 淑子
52
歳
バックミラー見れば母の手振り止まず
愛媛県
竹田 明美
52
歳
葉桜に歩速な時教えられ
京都府
河原 佳子
52
歳
コスモスを生けてふくらむ子の花瓶
北海道
関本 暁子
52
歳
幼な子の積木崩しの小春かな
長野県
吉川 妙子
52
歳
電脳が辞書をどんどん薄くする
岐阜県
木塚 由美子
53
歳
噴水の肋は細き風となる
青森県
川村 英幸
53
歳
パソコンを開ければそこに友がいる
東京都
金沢 幸石
53
歳
噴水の先端に来て水はしゃぐ
東京都
江口 真子
53
歳
蛇衣を脱ぐ夜の美顔パックかな
佐賀県
岩野 貴美子
53
歳
ブランコが揺れて広がる未来かな
千葉県
木村 りつ子
53
歳
二つ三つ秘密のありて秋深し
鹿児島県
宗前 京子
53
歳
少年にさりげなき距離シクラメン
大阪府
橋 茂子
53
歳
彼といふ海に溺れた遠い夏
長崎県
野上 和子
53
歳
春景色どこを開けてもパステル画
長野県
宮澤 信博
53
歳
草萌えや歩き始めの赤い靴
東京都
大塚 和子
53
歳
体温のあるかも知れぬ曼珠沙華
大阪府
中川 順子
54
歳
そっと着て母に近づくちゃんちゃんこ
新潟県
相波 葉子
54
歳
しあわせはほんの近くでかくれんぼ
長野県
山田 和子
54
歳
そよ風がからだに触れて帯になる
石川県
神馬 せつを
54
歳
右ばかりいく兜虫を飼いにけり
千葉県
鈴木 純子
54
歳
マフラーをぐるぐる巻きの愛もあり
東京都
原田 つとむ
54
歳
田植機の音かろやかにつばめ翔ぶ
長野県
仲田 俊昭
54
歳
うたたねの子の大きさや春炬燵
福岡県
稲葉 多美子
54
歳
水仙のつんとすまして少女かな
青森県
中崎 良子
54
歳
花嵐洗濯物も逆上がり
兵庫県
道見 正代
54
歳
祭り寿し瀬戸内海を母が盛る
岡山県
工藤 千代子
54
歳
沈丁花迷いてみたき露地のあり
群馬県
松島 啓子
54
歳
早朝のバス停月をおんぶして
埼玉県
内田 秀夫
54
歳
それぞれの歩幅で過ごす年の暮
福井県
大和田 康夫
54
歳
いくつかのわかれ桜の吹雪く中
神奈川県
遠藤 初恵
55
歳
寝袋の流星群を待つ添い寝
神奈川県
田島 伸夫
55
歳
啓蟄やMRIに潜りこむ
東京都
水品 克己
55
歳
夏休みあしたあさってウフフのフ
千葉県
加藤 浩己
55
歳
結末を確かめている春の夢
長野県
中村 和代
55
歳
刈り取りの田の字続いて汽車の旅
神奈川県
数寄夕
56
歳
かたつむり今日のノルマを歩みけり
茨城県
清水 和子
56
歳
雛壇に飾りたいよな若夫婦
大阪府
林 道代
56
歳
冬晴れの影は足長小父さんで
兵庫県
大和 繁子
56
歳
一年生空も大きな胸を貸す
大阪府
竹鼻 雅子
56
歳
サーブするラケット止めし赤とんぼ
神奈川県
天野 直己
56
歳
無意識に心に宿る神がある
静岡県
戸塚 貴美子
56
歳
風に慣れ水にも慣れよ嫁ぐ子よ
愛知県
檜林 保子
57
歳
路地裏に土ある故郷男独楽
神奈川県
三好 美樹
57
歳
通学の列のくずれる霜柱
千葉県
竹谷 妙子
57
歳
父の木と母の木とあり冬の庭
新潟県
山本 光枝
57
歳
火も風も砂時計からこぼれ出る
北海道
池田 多恵子
57
歳
菜の花や一両電車岬まで
山口県
古谷 アサ子
57
歳
綿虫の来て方言を誘ひ出し
静岡県
福島 和子
57
歳
青梅の転がっている搦手門
埼玉県
西 智恵子
57
歳
みな笑顔ばかりの写真春時雨
大阪府
岩崎 良子
57
歳
終の地と決めて八年柿実る
千葉県
平塚 利雄
58
歳
福耳のはみだしている冬帽子
栃木県
阿久津 勝利
58
歳
手話習い覚えたサインアイラヴユー
鹿児島県
有野 清和
58
歳
春はまだ寝かされて待つ砂時計
大阪府
佐藤 昭
58
歳
定年の足音がする更衣室
愛知県
柴田 幸保
58
歳
弁当を分け合ってゐる夏帽子
東京都
田上 君江
58
歳
この海星は失くした右の手袋
島根県
青木 道子
58
歳
寒蜆ポツリと本音吐きにけり
北海道
蔵 千英
58
歳
着ぶくれた僕が宇宙の中心です
東京都
土井 洋
58
歳
どんぐりの弾みやまずよ長寿村
滋賀県
宮地 寿子
58
歳
酒蔵は青大将のねぐらです
福島県
大谷 宣子
59
歳
あたたかな日を浴び吾子を肩車
千葉県
清水 重陽
59
歳
物語始まっている秋の空
埼玉県
守屋 不二夫
59
歳
つもる気のさらさらなくてなごり雪
千葉県
坂本 敏子
59
歳
秋空のどこかに時間おき忘れ
東京都
尾根沢 利男
59
歳
樅の木に帰りそびれた一番星
兵庫県
富田 幸花
59
歳
六十の痩身滝に打たせけり
新潟県
内山 秀隆
60
歳
年金の家計すっきり枇杷の花
群馬県
林 宣子
60
歳
夕焼けが染めて連れあい若く見え
和歌山県
田中 豊治
60
歳
ヒヤシンス咲いて夫婦の黙ほぐる
神奈川県
吉田 久恵
60
歳
若水を飲んで鏡をそっと見る
沖縄県
大山 一枝
60
歳
初恋のひとと見に行く春の海
大阪府
楢崎 進弘
60
歳
大根の肩の飛び出す日和かな
東京都
小島 知子
60
歳
寄せ書きや春の光が踊りだす
埼玉県
田中 暢子
60
歳
曖昧に生きて五合目うす紅葉
長野県
早川 里子
60
歳
土の中春の支度でおおわらわ
東京都
野 美智子
60
歳
春風のやうに来てゐる仏様
東京都
戸田 タツ子
60
歳
いま鳥になった気分です六十歳
宮城県
伊藤 輝雄
60
歳
桃の咲く子の縁談のまとまりて
佐賀県
国清 多恵子
60
歳
啓蟄や他人行儀に抜ける風
東京都
前田 昌代
60
歳
雪降ると歌いたくなる愛の歌
東京都
荒川 美智子
60
歳
結納の話ふくらむ牡丹の芽
茨城県
徳田 敬三
61
歳
地球儀のへそをはみ出す初日の出
茨城県
藤 洋子
61
歳
各々の冬を着込んでバスを待つ
神奈川県
竹野 憲司
61
歳
釣糸を静かに垂らす春の雲
宮城県
藤井 儀和
61
歳
雪しんしん心に秘密ひとつあり
兵庫県
大伴 昭子
61
歳
引き算の美学一輪フリージア
神奈川県
牧野 英子
61
歳
振り向けば我一人なり曼珠沙華
静岡県
樋口 英世
61
歳
白梅やとっさの嘘はつけなくて
三重県
小山 ふき
61
歳
コスモスの中より不意にブルドッグ
長崎県
麻生 勝行
62
歳
海を見に登り詰めたり桐の花
兵庫県
石破 ますみ
62
歳
孫生まるあたりに告げよアマリリス
埼玉県
植島 恒子
62
歳
段取りを猫に話して春仕度
山口県
河合 知子
62
歳
いつまでも青いといいな地球丸
福島県
五十嵐 邦子
62
歳
楽しくって楽しくって草青む
東京都
山本 とり子
62
歳
稲雀逃げて逆転ホームラン
東京都
倉持 宏
62
歳
春めくやいろいろな音身から出て
長野県
下平 初子
62
歳
母が振る手が蝶々になりました
茨城県
樋口 重雄
62
歳
霜柱踏んで地球のど真中
秋田県
竹谷 はるみ
62
歳
バリトンの蝉も混じりて息長し
兵庫県
大山 緑
62
歳
溜めたきは硝子戸越しの冬陽かな
神奈川県
前田 修孝
63
歳
雪の夜は地球の音を雪が食べ
静岡県
湯浅 弘
63
歳
山際に梅咲いてゐる千枚田
石川県
中瀬 英夫
63
歳
黒猫の日向に座して睨みおり
茨城県
川田 昌
63
歳
柚実る四半世紀を待たされて
千葉県
岩瀬 輝代
63
歳
にっこりとして本気なる雪つぶて
神奈川県
福原 瑛子
63
歳
吹雪には土方巽が跳んでいる
秋田県
沓沢 ゆり子
63
歳
何言われても聞かぬふり毛糸編む
青森県
柳 はつ絵
63
歳
雪解けて野仏石に戻りけり
神奈川県
藤田 照人
63
歳
春愁や錆の浮きたるたこやき機
神奈川県
植田 すみ子
63
歳
どうしても叩いてみたくなる西瓜
東京都
酒井 努
64
歳
くるくると日傘の中の立ち話
東京都
二茅 慶子
64
歳
冬至湯や物いひたげの膝小僧
神奈川県
野間 恭子
64
歳
大ざるに海のしたたる新若布
静岡県
常見 美恵子
64
歳
柚子風呂や貧しき者の別天地
静岡県
大石 浩司
64
歳
袖に手を重ねし老いの寺まいり
静岡県
川口 陽市
64
歳
満月や我が一日を裸にす
青森県
福士 謙二
65
歳
縄電車臨時停車でつくし摘み
富山県
源通 ゆきみ
65
歳
ものの芽のまだ人見知りしてをりぬ
埼玉県
畑山 フミ子
65
歳
春泥や一茶出さうな藁の家
兵庫県
中井 栄子
65
歳
川霧や万物が呼吸をひそめおり
奈良県
原 義子
65
歳
皮を脱ぎ蛇はきのふを消しにけり
愛知県
金子 晴彦
65
歳
今生みし卵手の上神還る
神奈川県
安田 加代子
65
歳
春一番めんこぴしっと裏返す
静岡県
戸塚 きゑ
65
歳
クラシックただ聴くだけで生きている
福岡県
森 茂男
65
歳
菜の花や丸く輪を描く観覧車
新潟県
湯井 昭雄
65
歳
実石榴や大声出していいですか
香川県
玉置 浩子
65
歳
老眼鏡平成とピントが合いにくい
大阪府
安田 英夫
66
歳
夏帽子放り投げたい海の色
東京都
小松 武治
66
歳
電車より短かきホーム花の駅
兵庫県
田 繁
66
歳
少年の覇気が地球を蹴り上げる
北海道
石坂 寿鳳
66
歳
値の付いた金魚に水が重くなる
埼玉県
川瀬 伊津子
66
歳
啓蟄や保護色といふ隠れ蓑
青森県
境 文子
66
歳
六十年まだまだ回る風車
千葉県
松田 まさる
66
歳
小児科の少なくなりて貝割菜
大阪府
横超 秀乗
66
歳
幸せはこんなものかな柚子の風呂
東京都
田中 巌
66
歳
地吹雪に逆らい無言の下校の子
新潟県
水澤 栄一
66
歳
花遠くゐて花冷を覚へをり
岐阜県
後藤 昇子
66
歳
ひも電車若葉キップで乘りにけり
茨城県
北田 久雄
67
歳
ふるさとへ片寄ってゆく桜餅
神奈川県
金子 経子
67
歳
虎落笛コップの水の揺れている
東京都
宮 沢子
67
歳
白牡丹夜は空中を漂へる
栃木県
前原 尚子
67
歳
老眼に効かぬ目薬万愚節
青森県
佐藤 正賢
67
歳
ボロ市のひとつひとつの日向かな
東京都
村中 ひろ二
67
歳
秋日和洗い干されし車椅子
東京都
清水 雪子
67
歳
精いっぱい突っ張ってゐる案山子かな
長野県
竹内 美沙子
67
歳
大甕に水満ちており鳥渡る
東京都
冬木 喬
67
歳
ふる里の訛もリュックに詰めてくる
東京都
水上 弘子
67
歳
残業の子を待つおでん煮つまりて
神奈川県
加瀬谷 昭子
67
歳
プルトップパキンと初夏の香をはじく
神奈川県
遠藤 貞夫
67
歳
新米のはち切れさうな稲荷ずし
東京都
佐藤 政弘
68
歳
風船の課外授業に放たれり
千葉県
川本 澄
68
歳
花の昼喇叭を復習ふ女学生
福岡県
奥西 邦夫
68
歳
テトラポット乾きて三十五度の夏
愛媛県
一原 晶吾
68
歳
大の字と疊に書けるしあわせを
東京都
有吉 佳美
68
歳
目刺し焼く家が一番よきところ
ブラジル
新井 ひとし
68
歳
負けられぬ意地で星月夜に走る
北海道
吉田 好文
68
歳
子の背中ぽんと押し出す盆踊り
北海道
山田 富代
68
歳
沢庵のそれぞれの音冬の朝
群馬県
中沢 文枝
68
歳
囀りへ村はまん中から凹む
福井県
塩谷 三都子
68
歳
たてがみに海風怒る寒立馬
福島県
松崎 一男
68
歳
語り部の減りて淋しや移民祭
ブラジル
林 とみ代
68
歳
晩年の煮つまる匂ひ日向ぼこ
東京都
前田 清子
68
歳
ストローで大夕焼に穴あける
山口県
山 幸子
69
歳
神の留守時差九時間の電話受く
埼玉県
金木 あつ子
69
歳
政宗の眼帯ずれる菊人形
東京都
後藤 弘一
69
歳
道祖神菜の花畑に寄り添いて
東京都
朝倉 とよ子
69
歳
軒先に光り呼び込む柿すだれ
東京都
和智 勝雄
69
歳
長き夜の誘眠剤の羊たち
埼玉県
青木 良子
69
歳
長い長い物語や毛糸帽
熊本県
永岡 享子
69
歳
チューリップ指一本でピアノひく
兵庫県
平尾 弘子
69
歳
炬燵にて花見の記事をファイルする
神奈川県
大山 あい子
69
歳
天網のあらいざらして秋の空
三重県
山内 柏
69
歳
仁王門借りてはためく氷旗
東京都
西村 英子
70
歳
薄氷を歩みてみたし我が余生
神奈川県
津川 淑美
70
歳
また逃げる帽子が笑う春一番
千葉県
金澤 満
70
歳
年齢に拘泥ってゐる蛍の夜
東京都
宮地 真美子
70
歳
菖蒲湯に野球少年もみ合へり
富山県
不破 元之
70
歳
少年をはなれて蛍風になり
大分県
河野 泉
70
歳
寒稽古少女黒帯ぐっと締め
長野県
野中 達雄
70
歳
鳳仙花はじけて用事忘れけり
広島県
蒲池 正
71
歳
初凪に助けた亀が来るような
広島県
福田 房恵
71
歳
古希すぎし指には重きショパンかな
北海道
佐川 志津夫
71
歳
百匹で川風を呑む鯉幟
青森県
神 繁雄
71
歳
ダンス靴持つ手の軽し年始
群馬県
木村 光子
71
歳
菜の花やバスは扉を明けて待つ
宮城県
井口 好平
71
歳
ひな壇のひし餅気になる可愛い目
福岡県
梶 達江
71
歳
よい夢を見せてやりたい布団干す
東京都
酒井 珠慧
71
歳
参道の石も仏も日向ぼこ
長野県
阿部 章子
71
歳
霾や卵の中のうす明り
愛知県
石川 利夫
71
歳
あたたかやカナリヤ色の孫の靴
東京都
高野 力一
71
歳
恋猫の尾あげ右側通りけり
千葉県
知尾 和男
71
歳
しらうおの游ぐいのちを呑む驕り
山口県
牛島 正行
71
歳
湖の面に全容を置き山眠る
福島県
江花 修
72
歳
こおろぎが鳴いても淋しくなんかない
埼玉県
中野 政江
72
歳
福耳に隣り合いたる新年会
大阪府
黒田 一夫
72
歳
禁断の木の実としては軽すぎし
埼玉県
西山 貴美子
72
歳
終戰を知らざる母の墓洗ふ
岩手県
大里 幸子
72
歳
寿命より余命と勝負去年今年
東京都
高橋 利定
72
歳
山笑ふ住めば都のどまんなか
山形県
石川 勇之助
72
歳
白雲を肩にふんわり春の山
岡山県
飽浦 幸子
72
歳
囀りになりたき少女トウシューズ
大阪府
松本 洋秋
72
歳
冬帽子深目にこの世小さくをり
岐阜県
水谷 茂
73
歳
落葉して空一枚となりにけり
神奈川県
志村 宗明
73
歳
稲妻や今は静かに受け入れて
熊本県
平野 良子
73
歳
綾とりの橋の向うを日傘行く
東京都
豊田 イサ子
73
歳
初燕大和沈みし海越えて
兵庫県
中井 敏子
73
歳
年の豆数へてをれば眠くなる
岡山県
浜田 粂男
74
歳
黄落の一夜の嵩を踏みにけり
福岡県
山崎 紀久江
74
歳
雲水の素足の寒さ貰いけり
東京都
荻生 みな子
74
歳
観音をめぐる一歩の淑気かな
東京都
長嶺 定夫
74
歳
胎動を伝へて来る娘牡丹の芽
神奈川県
大川 喜三郎
74
歳
朝市や雪の舞込む小銭入
石川県
金井 弘恵
74
歳
芒の穂やさしく齢つつみけり
大阪府
公荘 アヤ子
75
歳
月下美人に会ひたるあとの微熱かな
栃木県
佐藤 利夫
75
歳
むささびや小学校は闇の中
愛媛県
大西 秋廣
75
歳
嘘少し混ぜて初夢語りけり
東京都
風間 良富
75
歳
パッチンと切符切る駅秋うらら
東京都
大井 正淳
75
歳
氷海を藍に切り裂き初出船
北海道
岩崎 誠一
76
歳
切株のごとき靴なり卒業す
東京都
宇佐美 秀峯
76
歳
古里に知らない道あり空ッ風
滋賀県
中阪 賢秀
76
歳
手品師の幣渡りゆく春の水
大阪府
熊 汀舟
76
歳
蛇捕りの帽子古びて顔隠す
三重県
堀木 すすむ
76
歳
座り胼胝見えて四温の宿浴衣
神奈川県
亀井 京子
76
歳
どんぐりの寝転んでいる子供部屋
群馬県
定方 英作
77
歳
童話とは時に残酷青葉木兎
愛知県
河合 たづ子
77
歳
夕凍みの中の一音卵割る
福島県
冨塚 六郎
77
歳
携帯で「やあ」と二月礼者かな
東京都
前田 起美子
77
歳
農一途老いの手に鳴る種袋
岐阜県
挟土 ゆた子
77
歳
絶好のジョギング日和蕗の薹
長野県
平林 扶見子
78
歳
菜の花やためらひながら暮れてゆく
千葉県
加賀谷 杵子
78
歳
忘れたきことありキャベツ真二つ
東京都
土屋 昌子
78
歳
露天風呂隣りに沈む雪女郎
広島県
大原 康子
79
歳
人間に聞えぬやうに亀の鳴く
愛知県
中村 春草
79
歳
生真面目に生きてセーター丸洗い
群馬県
川浦 正子
79
歳
沈黙の重さを知りて鴨歸る
茨城県
谷田部 一
79
歳
柿熟れて昔の村にもどりけり
群馬県
中村 定男
79
歳
くたびれし風の休み場木下闇
神奈川県
秋本 謙一
80
歳
雪女ひと目逢いたき峠茶屋
東京都
和田 光雄
80
歳
骨密度くるりくるりと奴凧
埼玉県
近藤 敏子
80
歳
仲直りしようよ筍堀ってきた
広島県
沼田 一二三
80
歳
小春日に奉仕が光る手話の人
大阪府
藤島 房子
80
歳
春愁や外せば重き腕時計
福島県
斎藤 英雄
81
歳
手花火の母でありけり女医の夜
千葉県
斉木 佳丘
81
歳
手話をもて恋育てをり冬牡丹
静岡県
鈴木 ただし
81
歳
よきことの便りありそな梅日和
大阪府
小西 福代
81
歳
種袋ひと坪の地にひざまずく
愛知県
松山 一郎
81
歳
靴音の星まで届く寒さかな
千葉県
鈴木 政良
83
歳
出来心では不可能な渡り鳥
青森県
下斗米 精一
83
歳
絵手紙が届きぽつんと雪が降る
福岡県
明п@隆
84
歳
九十を過ぎなば余生胡桃割る
東京都
三浦 久次郎
87
歳
さっぱりと何も残さず初鏡
兵庫県
南方 マツエ
90
歳
乳しぼる牛一頭や麦の秋
東京都
狩野 浩陽
96
歳
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