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お〜いお茶新俳句大賞 > 第十三回 > 佳作特別賞 その3

第十三回受賞作品
各部門受賞者
英語俳句 その3 その2 その1 佳作特別賞 その2 その1 都道府県賞 その2 その1 ユニーク賞 後援団体賞 審査員賞 一般の部B(40歳以上) 一般の部A(40歳未満) 高校生の部 中学生の部 小学生の部(幼児含む) 各部門 大賞 文部科学大臣賞

佳作特別賞
その3

バラよりも野に咲く花をくれたひと 大阪府 中西 由佳 28歳
冬帽子編目気にして始発駅 大阪府 武田 真衣 28歳
風邪をひき家族の愛を独り占め 京都府 谷口 礼子 28歳
我が決意ぐらりぐらり蝉時雨 埼玉県 高嶋 久美 28歳
夜の雨言葉の要らない子守唄 広島県 山崎 幸美 28歳
子猫抱く命は命であたたまる 埼玉県 薬師寺 わかな 29歳
カミナリとなぜかよくあうジャズの音 富山県 関口 敦生 29歳
真夜中に猫のおもみで金縛り 東京都 熊谷 恵 29歳
ボート屋の休日鴨の羽づくろい 埼玉県  佐保 29歳
向日葵の似合う季節に母になる 茨城県 大野 裕美 29歳
戻りたい原っぱあったあの頃に 北海道 伊藤 美華 29歳
後ろ髪お面で飾る夏祭り 埼玉県 嶋 潤 29歳
日溜りのはしゃぎ笑いのシャボン玉 東京都 丸山 志保 30歳
白鳥の湖そっとのぞいてる 新潟県 平江 陽子 30歳
さんま焼くそんな夫の世話をやく 神奈川県 黒川 康子 30歳
紫陽花の匂いの先に架かる虹 神奈川県 市原 祐子 30歳
ハーモニカごしにすいこむ春の風 兵庫県 島本 知子 30歳
「どうした?」と肩をたたかれ秋の風 埼玉県 栗田 朋一 30歳
ふとん干す春のにおいと交じりあう 愛知県 神谷 圭 30歳
つま先でスタートラインを描いた夏 東京都 山田 祐加里 30歳
よーいドン!小さな目にも火花散る 茨城県 佐藤 栄里子 31歳
菜の花のゆれる香りにキュンとする 愛媛県 岡 園子 31歳
夢の文字やたらと多い日記帳 東京都 保岡 直樹 31歳
階段を上っていたら空に出た 東京都 小竹 勉 31歳
満月が心吸い込む午前2時 東京都 杉山 雅士 31歳
珈琲の冷めた一人のクリスマス 愛知県 渡辺 賢一郎 31歳
荒れた手を包んで癒す小さな手 静岡県 勝間田 ヨシコ 31歳
大空を縦横無尽けんか凧 愛知県 佐々木 慎也 31歳
子が巣立ち庭に雀を遊ばせり 新潟県 四家井 水希 31歳
道草の理由知っている春の風 埼玉県 黒木 若菜 32歳
夏空を背負いて男現れり 愛媛県 白川 友子 32歳
幼な日のザクザク快感霜柱 神奈川県 星 久美子 32歳
涙して一歩ずつだが母になる 東京都 佃 美奈子 32歳
編棒をミシンに替えて春支度 埼玉県 生方 園子 32歳
ここだよと空気が笑うわらびとり 山口県 松原 真美 32歳
一日と同じ日のない摩訶不思議 青森県 米谷 弘子 32歳
前略と草々のみの帰省かな 群馬県 佐藤 ゆかり 33歳
父と子の似たり寄ったり夏帽子 福島県 高萩 美枝 33歳
苺パイこわさぬように駆けて行く 兵庫県 土居 佳子 33歳
通勤の電車の中で夜が明ける 茨城県 小島 洋一 33歳
願いごと迷子になりそな流星群 千葉県 小池 博 33歳
もらいたい贈り物してアピールす 岡山県 石井 紀子 33歳
張り詰めた空切りながら上がる凧 埼玉県 大谷 久美 34歳
ふるさとの闇浮いてくるほたるかな 秋田県 小林 光 34歳
野の花に手書きで添える花言葉 茨城県 野口 隆子 34歳
愛犬と一緒につまづく冬の朝 富山県  靖子 34歳
鈍行の一駅ごとに春は増し 神奈川県 金子 美佐江 34歳
子のうそにうなずき苺食べにけり 奈良県 水谷 あづさ 34歳
耳たぶの揺れを楽しむ夏の午後 神奈川県 塩澤 なごみ 34歳
悔し泣きがんばれそれも人生だ 東京都 横田 優子 34歳
不器用な恋こわごわと冷奴 東京都 前川 佐千子 35歳
人の世にちょうどいいなどあるのかな 東京都 林田 茂 35歳
君誘う言葉がそこで止まってる 京都府 平野 由美子 35歳
ひとしきり紅葉を散らし山残る 愛知県 佐藤 之信 36歳
ひなまつり年齢制限ありません 福島県 羽田 美和子 36歳
お互いのぬくもりだけで越せた冬 神奈川県 北村 容子 36歳
陽だまりへ引っ越ししながらおままごと 埼玉県 前橋 佳代子 36歳
春風が君のうなじで停車する 愛媛県 紙崎 照明 36歳
古稀の父欠伸もせずに生きている 福岡県 和田 伸也 36歳
夕立のいたずら地面に線を引く 神奈川県 鈴木 千春 36歳
ひらひらと紅葉舞い込む露天の湯 長野県 柴田 浩克 36歳
しんしんと音すいこみて雪景色 茨城県 山内 亨郎 36歳
ザリガニを採らずに転ぶ小川かな 群馬県 原澤 徹也 36歳
草の矢の飛ぶ子飛ばぬ子反抗期 千葉県 土屋 仁志 37歳
一番に春を感じる鼻の先 大阪府 山田 芳子 37歳
バレンタインチョコの数にも陰りあり 福岡県 早瀬 竜一 37歳
本棚に菜の花置きて古事記読む 山口県 久保 智子 37歳
裏庭に校歌こぼれて桜舞う 千葉県  みちる 37歳
蜩の巻き戻したる時間かな 兵庫県 清水 由美子 37歳
雪国に生まれて好きな色は白 北海道 松田 佳子 38歳
挨拶を交わして寒い町工場 福島県 橋本 克枝 38歳
人生は時々素敵山笑う 東京都 幾井 良子 38歳
呼び捨てにされた刹那に恋に成る 山口県 松原 美由紀 38歳
満月を言い訳とする屋台酒 兵庫県 川畑 和弘 38歳
パソコンを見ながら広がる家族の輪 北海道 村岡 眞理子 38歳
かぶとむし角振り乱す猛暑かな 山口県 今井 東彦 38歳
短日や短髪にして短気な子 東京都 名取 光広 39歳
夏バテのはずが変わらぬ体重計 徳島県 森川 浩子 39歳
秋風に黒髪そよぐ車椅子 大分県 坂本 智弘 39歳
新雪をガブリと持ち上げショベルカー 東京都 高橋 麻里 39歳
三寒四温スキップしながら春が来る 茨城県 木村 裕幸 39歳
子育ての終わって気づく無趣味かな 東京都 吉野 広光 39歳
パソコンに海豚の泳ぐ子供の日 千葉県 横川 よう子 40歳
ボイジャーに乗せたかったね「おーいお茶」 神奈川県 長山 敦 40歳
鈴虫の潜む下駄箱開けたまま 神奈川県 小林 ゆみ 40歳
地に足が着かない高層ビルの部屋 東京都 川谷 法子 41歳
葱刻む主婦でも母でもない時間 東京都 宮坂 美香 41歳
焚き火してだれも原始の人となり 東京都 阿部 恭子 41歳
母のふるさと菜の花御飯食べ放題 秋田県 鈴木 仁 41歳
梅百個砂丘の色に干し上がる 茨城県 根本 菜穂子 41歳
ストーブの赤まつぼっくりの暖かさ 大分県 河野 宣行 41歳
大きい目小さい目にも冬の星 徳島県 飯尾 久美二 43歳
カバの上パンダの上に木の葉降る 東京都 大工 るり子 43歳
何色でいてほしいかと虹がきく 東京都 大内 ジュン 43歳
夏惜しむ山の哲学海の詩 東京都 川端 庸子 44歳
金メダル味わい深き孤独かな 北海道 武澤 ひろみ 44歳
汗かいているから本気かも知れず 岐阜県 曽我 真理子 44歳
住宅ローン家を背負ったかたつむり 香川県 秋山 富子 46歳
真ん中で手足投げ出す夏座敷 大分県 川野 智子 46歳
秋刀魚焼く母が忍者のように見え 東京都 浅野 幹男 47歳
きりふだは昔もらったラブレター 大阪府 竹本 教 48歳
庭の猫プクと小さな咳こぼす 神奈川県 三澤 清太 49歳
職退きてリバーシブルを裏返し 岐阜県 鈴木 由美子 50歳
わらびわらびここにもわらび笑っちゃう 埼玉県 松本 良子 50歳
怒ってる時だけ自分でお茶入れる 大阪府 吉田 くす子 50歳
くしゃみしてずり落ちそうな屋根の雪 埼玉県 高橋 京子 52歳
凍返る空かきまわすヘリコプター 愛知県 滝川 節子 52歳
名月やかわいくなった母てらす 千葉県 橘川 保子 52歳
携帯電話天高すぎてつながらず 千葉県 丸茂 和志 52歳
叱られて童話のような月ひとつ 茨城県 中澤 てる江 52歳
この冬も家族ごっこの鍋囲む 東京都 塚田 はるみ 52歳
凩に猫も早めの帰宅する 神奈川県 熱田 秀子 53歳
卆寿の日小さな小さな母に会い 埼玉県 千葉 能子 53歳
薄氷をこわさぬやうに教室へ 千葉県 田中 清七 53歳
秋空を蹴って少年とんぼ切る 群馬県 川野 忠夫 54歳
てふてふと書けばやはらかさうな空 東京都 諸井 末男 54歳
寒がりの母たまねぎになってゆく 東京都 與安 佐和子 54歳
車窓より桜樹多き街と知り 兵庫県 小山 惠子 54歳
梅よりも和服の人に目が移る 三重県 竹嶋 三郎 55歳
父の日の母が語りし父のこと 神奈川県 鹿野 美千代 55歳
蟷螂や赤信号のド真ン中 愛知県 伊藤 弘子 56歳
少年の主張のような冬木立 神奈川県 北村 純一 56歳
向日葵のいくつ咲いても過疎の村 埼玉県 加藤 親夫 56歳
寒風に向かいたてがみ欲しくなる 埼玉県 佐竹 咲子 56歳
夫いてお茶お茶お茶と日が暮れる 千葉県 小池 セツ子 57歳
幸福も羽毛布団の軽さ程 埼玉県 伊東 清 57歳
初夢や思い出せない手を繋ぐ 千葉県 山本 敦子 57歳
病院の中庭せましつばめの巣 埼玉県 横山 きく江 58歳
ひとりでみるから淋しいテトラポット 京都府 鹿山 末広 58歳
熟年のパソコンに向く冬の夜 静岡県 大石 壮吾 58歳
リストラで我慢おぼえた靴の底 千葉県 野口 義昭 59歳
恐かった天井の節今もあり 千葉県 大島 功 59歳
逢うとまあけんかもするが君が好き 愛知県 射場 正 59歳
江の電の窓から春をわしづかみ 神奈川県 青木 恭子 60歳
福は内怒りを捨てて笑みを足す 群馬県 今井 稔 60歳
図書館にバスに私の指定席 埼玉県 和泉 純子 60歳
うしろから何か出そうな夏の雲 神奈川県 伊藤 正夫 61歳
花粉症らしき鴉とすれ違う 大阪府 守口 輝夫 61歳
連なりし目刺しにもある一呼吸 神奈川県 福原 瑛子 62歳
白障子閉めれば部屋の秘密めく 兵庫県 西川 美津子 62歳
銀河より水こぼしおり流星群 神奈川県 菊 朝臣 62歳
老犬と犬語で話す日向ぼこ 神奈川県 岡部 晋一 63歳
目の力抜いて八月十五日 大阪府 嶋澤 喜八郎 64歳
赤とんぼ単語のように止まる石 埼玉県 遠井 雨耕 64歳
唐辛子吊るし貧乏しています 千葉県 横山 久香 65歳
金魚売る袋の水のまろきかな 北海道 伊藤 偕幸 65歳
ヨット少年もっとも雲に近くゐる 神奈川県 佐藤 浩子 65歳
玄関に春が来ているベビー靴 東京都 堀部 節子 65歳
雪が降る他人ばかりの本籍地 秋田県 藤原 洋子 67歳
雪国が好きで雪とは戦わず 福島県 白岩 賢次 67歳
残る柿落としますよとからっ風 岐阜県 内田 孝吉 67歳
ぶらんこに蹴とばされゐる富士の山 静岡県 松下 訓子 68歳
津軽の色になるまで林檎みがく 愛知県 青江 眞智子 68歳
音たてて星座満ちくる穂高岳 長野県 中澤 明 68歳
イソップの日が照りはじめコートぬぐ 兵庫県 平尾 弘子 68歳
会社去る猫脊の脊に花吹雪 東京都 坂東 弘之 68歳
少年に主将のリボン夏に入る 兵庫県 大西 正一 68歳
二階には二階の暮しさんま焼く 大阪府 中村 喜代子 69歳
万緑の奥からとどく応援歌 北海道 江川 久洋 69歳
妻の置くお茶のリズムの五十年 北海道 宮川 宗規 70歳
真っ直ぐな水仙だから怖いんだ 埼玉県 沢井 三柳 70歳
凧上げて日本の空戻しけり 千葉県 宮本 径考 71歳
切り口のそろふ水菓子夏座敷 神奈川県 上野 滋 71歳
カットグラスに朝日届きしさくらんぼ 愛知県 一上 ふみ子 71歳
遠吠えの細く消えゆく寒の月 群馬県  隆 71歳
いが栗をサッカーにして下校する 北海道 大野 秀夫 71歳
残照にわれも花野の彩となる 神奈川県 池内 英夫 72歳
地雷なき田に爪立てて草を取る 大分県 衛藤 巌 72歳
地雷なき野にきらめいていぬふぐり 東京都 石川 正幸 72歳
おとうとに伝言がある寒雀 千葉県 西秋 忠兵衛 73歳
売れ残る金魚大きく育ちけり 栃木県 石井 平弥 73歳
琴座から白い音符の流れ星 東京都 世古 正秋 73歳
水仙をかばう庭師の脚さばき 岐阜県 山口 進 73歳
冬桜手話で見送る交差点 埼玉県 筒井 伊豫 75歳
全身をつつむ青葉に山仕事 兵庫県 吉田 久寿亀 75歳
聴診器まるめてただの風邪という 福岡県 大草 正典 75歳
燕来る用意のありて美容院 兵庫県 土田 祐子 76歳
風船がするりと自由求めけり 群馬県 栗原 英也 76歳
もてなしの新茶に添えし国訛り 福岡県 志村 美子 77歳
年賀状幸せそうな声がする 静岡県 東崎 愛子 77歳
紫陽花や色の異なる人に逢ふ 神奈川県 中村 智栄 78歳
昼厨ぱきぱき剥がすキャベツの葉 大阪府 大井 琴 78歳
自転車を歩かせてゆく桃日和 静岡県 山本 謙一 78歳
放水のホース一直線にのびて夏 兵庫県 竹島 清歩 79歳
残さるる皿のパセリも影をもつ 埼玉県 田村 正二 80歳
海釣りの竿一列の日永かな 兵庫県 馬場 太平 81歳
難しい漢字はかなで春便り 埼玉県 福田 町太郎 82歳
草原に大の字に伏せ地球抱く 京都府 葉山 要子 86歳
弁慶もほのかに匂ふ菊人形 福岡県 高木 桃水 87歳
減反となる田を守り老いにけり 富山県 小林 要 87歳
野の雪に転び大きく笑いけり 栃木県 荻原 枯石 91歳