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第十二回受賞作品


文部科学大臣賞

日本間は移民の郷愁濃あじさい
ブラジル 玉井 邦子 86歳
■作者より
昭和のはじめ、祖母につれられブラジルに来て60年以上が経ちますが、片時も日本を忘れられません。ブラジルに住む移民の多くは、生活にゆとりができると日本間を作り、郷愁を慰めます。そんな移民の気持ちを、私の住むサンパウロでもいたるところで咲いているあじさいと一緒に句にしました。

■選評
畳が敷いてある日本間は、そこに座っているだけでやすらぎを感じる。いま日本の都市地区はマンションブームだが、一間の空間を畳敷きにしている家が多い。畳の間を見るだけで一種の安堵感、安心感がある。まして移民の方々の開拓のご苦労の中で、日本間は日本に対する郷愁そのものだ。