戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説

Final Round

第33回伊藤園レディス最終日は、晴天に恵まれて約6,200名の大勢のギャラリーが来場し、無事に終了しました。そんな中、大変白熱したトーナメントが展開され、通算11アンダーで福田真未の初優勝で幕を閉じました。彼女は4打差をリードをして最終日を迎えてスタートしていきました。その後、順調にバーディを重ね、12番を終了した時点で2位とは6打差として、初優勝に向け着々とプレーをしておりました。しかし、前の組でプレーをしていたアンソンジュが、15番、16番の連続バーディを奪い、追い上げてきました。一方の福田真未は、13番から3連続ボギーとし、15番を終了した時点で僅か1打差となります。続く16番(パー4)では、ティショットが右のラフに捕まり、セカンドショットはピンを狙えるような状況ではなく、2段グリーンの下の段にようやく乗せました。そこからピンまで10m以上のスライスラインのロングパットが残り、果敢にカップを狙って1mオーバーしましたが、外せば2位のアンソンジュに並ばれてしまう、大変神経の使う返しのパットを見事に入れパーをセーブ。続いてグレートアイランド倶楽部の最難関の17番(パー3)を迎えます。最終日は決まって左エッヂ4ヤードの厳しいピンポジションです。1打差のリードとは言え、緊張もあったでしょう。ティショットは右にプッシュアウトし、グリーンの右側にオンしました。池に向かってのロングパットは大変勇気がいるものです。放ったバーディパットはカップを3m過ぎましたが、返しのパーパットを見事真ん中から沈め、パーセーブ。3連続ボギーからの難関である16番、17番でのパーセーブは本当に踏ん張りどころでした。そして先にホールアウトしたアンソンジュとは1打差のまま18番(パー4)を迎えます。当然パーセーブで優勝と彼女は知っていたでしょう。ティショットは、フェアウェイのセンターをキープ。18番のピンポジションも池が絡むエッヂ4ヤードと大変厳しいものです。1打差ですから厳しいピンを狙わずに安全にグリーンセンターへセカンドショットを打ち、ピンまで20m以上のロングパットを残します。2打で初優勝とはいえプレッシャーのかかる状況から、放ったバーディパットは見事ピン1mに寄せます。彼女のプロゴルフ生活で一番長く感じるパーパットだったでしょうか。それを沈めて見事プロ初優勝を達成しました。心配していたシード権争いなど全てがクリアになり、彼女の周りが激変することでしょう。今回の優勝でLPGA最終戦のリコーカップにも出場でき、来年のシード権も確保できたのは本当にうれしいことです。また優勝して地元のコシヒカリ清流10俵や、プリウスα、伊藤園製品3年分と多くの副賞にも驚くことでしょう。そんな彼女はとても人柄が良く、多くのプロゴルファーや関係者から慕われているチャーミングな選手です。これから彼女がどの様な立派な選手になるかも期待しますが、来年の伊藤園レディスにディフェンディングチャンピオンとして帰ってくることも、今からとても楽しみです。
最後に今年も大勢のグリーンクラブのボランティアの方々にお手伝い頂きました。延べ1200名を超え、地元の長南中学校の中学生や、キッズボランティアも大勢お手伝い頂きました。改めて感謝します。皆さんの力で無事に終了し、主催の伊藤園も大変喜んでくれております。
本当にありがとうございました。
(2017.11.12)

2nd Round

第33回伊藤園レディス 2ndラウンドが終わりました。
予選カットは、3オーバー50位タイの55名で、明日の最終日へ進めます。
主催の伊藤園にとっては、5名の所属契約選手(ホステスプロ)が予選通過できるか、大会関係者にとっても注目しているところです。今回は3名のホステスプロが予選を通過しましたが、なかでも、新人の田辺ひかりは、本日4オーバーのトータルイーブンパーで予選を通過しました。まだ、ツアー経験の少ない若手選手ですが、明日の巻き返しに期待したいです。2人目は高橋恵。本日4オーバーのトータル1オーバーで予選通過。そして、歴代チャンピオンの前田陽子は、3名の中では最上位で、本日も1アンダーでプレーし、トータル2アンダーの8位タイと好位置での予選通過となりました。トーナメントリーダーとは現時点で9ストローク差ありますので、優勝するのは厳しい位置だろうとは思います。しかしながら過去に優勝した相性の良いコースというのは、自分にとっても好きなコースの一つですので明日に期待したいです。3名のホステスプロの明日にも注目です。
そして、本日の68でプレーし、トータル11アンダーの福田真未はトーナメントリーダーをキープしました。彼女は、あまり優勝争いの経験が少ない選手で、現在の賞金ランキングは58位。賞金ランキング50位以内に入らないとシード権を喪失してしまい、QT(クオリファイトーナメント)を受けなくてはならい状況での厳しいポジションにいます。来年はリランキング制度が導入されます。51位から55位までに入っておけば、ツアー前半戦には準シードとして出場資格が与えられます。しかしながら、前半戦での好成績を残さなければ、ランキング変動して出場資格を失う事になります。そういう意味でも初優勝を目指して頑張っているところです。彼女の賞金は約1,779万円で賞金ランキングは58位です。10年前は1,500万円がシード権のボーダーラインでしたが、今年は既に50位で約2,100万円ですので、日本の女子ツアーも規模が大きくなったということでしょう。
開催コースのグレートアイランド倶楽部は最高の状態です。グリーンのスピードは12フィート、硬さを示すコンパクションは23とトーナメントコースとしては最高ステージです。メインテナンスのスタッフの皆さんには感謝したいです。
いよいよ、33代目のチャンピオンが誕生する明日の最終日。サンデーバックナインのピンポジションがさらに難易度を増すでしょう。
明日も多くの注目ポイントがありますので、伊藤園レディス最終日を楽しみにご観戦いただければと思います。
(2017.11.11)

1st Round

第33回伊藤園レディス、1stラウンドが終了しました。
トップタイの成績で終えたのは、-7の佐伯三貴と福田真未の2名。そして-5でフェービー・ヤオが続いております。明日の最終組はシード権争いの組となり、その前の組はペ ヒギョン、全美貞に並んでトーナメントホステスプロの田辺ひかりとなりました。
田辺ひかりは、今年から伊藤園所属なり、彼女自身初のトーナメントホステスプロとして伊藤園レディスを戦っています。彼女の出身は広島県福山市、1997年4月13日生まれの20歳。昨年プロテスト合格。同年のクオリファイングトーナメント(QT)でファイナルまで進出し、98位という結果でした。QT98位のランキングでは、レギュラーツアーに出られないという事になるわけですが、彼女がアマチュア時代に、本トーナメントに出場して以来の主催者推薦での出場となりました。今季は6試合に出場、3試合で予選を通過しています。ベストフィニッシュは、サマンサタバサでの49位タイが最高ですが、ステップアップツアーでは15試合に出場。ステップでの予選落ちは2回しかなく、ベストフィニッシュは静ヒルズレディースでの4位タイです。シーズン経過とともに、徐々に実力を発揮してきております。初日の今日は、ホステスプロとしての重圧との戦いのなか、-4の4位タイでの好成績で本人としても上々ではないでしょうか。
今年はコースセッティングを少し変更しました。8番パー4は42ヤード、10番パー4は23ヤード、15番パー5は24ヤード、さらに18番パー4は13ヤードと距離を伸ばしました。昨年より102ヤードも距離的が長くなり、難易度も上がるかと思われましたが、1stラウンドを終えトーナメントリーダーは-7の2名で驚きです。
その中でも健闘しているのが、-4の川岸史果。アメリカのQTを諦め来年は日本ツアーに集中するという事を表明し、今季2勝目が欲しいところです。それから賞金女王を狙っている鈴木愛が-3(9位タイ)、キムハヌルが-1(22位タイ)という事で、今のところ、鈴木愛が一歩リードしています。
明日は2日目で何が起こるかわかりませんが、畑岡奈紗も最後にはスコアをまとめ-2(15位タイ)でホールアウトしていますし、上田桃子も-2(15位タイ)にいます。更に、こちらも今年から伊藤園所属になりました髙橋恵。アマチュア時代に活躍し、中学2年生(14歳)でステップアップツアーに勝利し将来嘱望されてのプロ入り。ここ最近、調子が上がってきて-1で初日を終えました。トーナメントホステスプロとしての2日目以降のプレーに期待です。
天気がいいことを祈って、明日、明後日を楽しみにして下さい。
(2017.11.10)

スタートに向けて ~今大会の見どころ~

明日、33回目の伊藤園レディスが開幕します。
女子プロゴルフトーナメント終盤の賞金女王争い、シード権争い等、多くの注目ポイントがあります。
まず、白熱している賞金女王争いです。外国勢に女王を渡していた日本勢。先週、賞金ランキングトップとなった鈴木愛が4年ぶりの日本人(2013年森田理香子以来)としての賞金女王となるか。その鈴木愛は、第15組9時50分に1番からスタートします。同組には、先週逆転されランキング2位になったキム ハヌル、同3位のイ ミニョンとの直接対決。3名の賞金ランキングは僅差で十分に逆転が可能な位置でもあり、明日からのスコアで賞金女王争いに大きく影響していくと思います。
そして最終組(10時00分)には、上田桃子、テレサ・ルー、イ ボミと注目される3選手のペアリングです。ディフェンディングチャンピオンのイ ボミは昨年2連覇を達成し今年は3連覇がかかります。
過去には本トーナメントでローラー・デービースが3連覇を達成していますが、今シーズンは、イ ボミ本人がコメントしているように、思うようなプレーが出来ずに調子を落としています。本トーナメント3勝と、彼女にとって相性が良いグレートアイランド倶楽部で今季2勝目の復活が見られるか楽しみなところです。
その他には、昨年本トーナメントでプロデビュー戦を飾り、USLPGAツアーに参戦。帰国後に日本女子オープン連覇を達成など、圧倒的な力を発揮している畑岡奈紗には、大いに注目です。彼女は、今年初優勝を挙げている川岸史果、復活優勝した比嘉真美子とのペアリングで9:40にティオフします。この組を含めてラスト3組が大変面白い勝負になると思います。
また、もう一つのポイントは賞金ランキング50位以内に与えられるシード権争いです。そして来年からLPGAのツアーで新たにリランキングというシステムが導入されます。シーズン途中で出場資格が入れ替わるというシステムですが、明日以降また詳しくお伝えしたいと思います。
その他にも注目される組がありますので、白熱する伊藤園レディスを楽しみにご来場ください。
(2017.11.9)

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