観戦ガイド

伊藤園レディスを制した者がツアーを制する!

賞金女王争いを大きく左右する女子ツアー終盤の大一番、伊藤園レディスが今年もグレートアイランド倶楽部を舞台に開催される。  
昨年、一昨年は優勝したイボミが賞金女王の座も勝ち取った。今年はどんなドラマが待っているのか。熱い戦いから目が離せない。

女子ツアー史上初の2億円プレーヤーとなった一昨年、通算20勝を達成した昨年―過去2年間、主役を張ってきたイボミが大会史上2人目の3連覇に挑む。  
昨年は笠りつ子とのプレーオフを制した。最終ホールで笠がバーディを奪って追いつかれたが揺るがず、プレーオフ2ホール目でバーディを奪って大会連覇を成し遂げた。

「今週は勝ちたい気持ちを強く持っていました。りっちゃん(笠)が今週もいいプレーをしていたので、私も負けないように集中しました」とイボミ。勝ちたい気持ちが強かったのは賞金女王防衛のために重要な1戦であることを認識していたからだ。  

この時、イボミは賞金ランキング1位で笠は3位。仮に笠が勝っていれば2位に浮上して逆転の可能性が広がっていた。だからこそ負けられなかった。勝って後続との差を広げたイボミは翌週、賞金女王を決めている。

伊藤園レディスは賞金女王との関連性が非常に強い大会である。2000年以降、過去16年間で優勝者がその年の賞金女王に輝いたことが昨年、一昨年のイボミなど計7回。50%近い高確率である。つまり、伊藤園レディスを制した者がツアーを制するといっても過言ではないわけだ。

逆の見方をすれば、賞金女王になるくらいの底力がないと優勝できない舞台であるということ。会場のグレートアイランド倶楽部は昨年よりも102ヤード距離を延ばして6 7 4 1 ヤードという今季ツアー最長となった。より底力を問われる戦いになることは間違いない。

今季の女子ツアーはイボミが本来の力を発揮できていない中、賞金女王争いは激しさを増している。キムハヌル、鈴木愛、イミニョン、テレサ・ルーらが虎視眈々と初戴冠を狙っている。

イボミと同い年でもあるキムは参戦2年目の昨年、賞金ランキング4位と韓国賞金女王の実力をみせていたが今季はさらにパワーアップ。存在感を増している。

鈴木も負けてはいない。得意のパッティングを武器に着実に賞金を積み上げてきた。伊藤園レディスでは3年前に4位に入った経験もある。勝って賞金女王を引き寄せ たい。 

新しい力も台頭している。ツアー屈指の飛ばし屋である川岸史果やアマチュア時代から度々上位に入っていた森田遥、永井花奈らが初勝利を挙げ、賞金ランキングでも好位 置につけている。

そして畑岡奈紗だ。17歳で日本女子オープンを制してプロ転向した昨年、この伊藤園レディスがプロデビュー戦だった。初陣は26位。今季は米ツアーを主戦場にし、結果こそ 残せなかったが世界を経験したことが血となり肉となった。帰国後、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでプロ初勝利を飾ると翌週の日本女子オープンでは連覇を達成。今週 はどんなプレーをみせてくれるか、楽しみだ。

今年から伊藤園所属となった髙橋恵や田辺ひかりは昨年プロテストに合格したばかりの期待の星。彼女らのプレーにも注目したい。

女子ツアーは残り3戦。シード権争いや最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ出場権を巡る争いも熱を帯びている。女子プロたちの1打1打を見逃せない。

 

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