「雑誌でお茶入りベンチのことを知った時、これだ!とひらめきました」
1959年創立、ゴム製品製造会社『日本ケミフェルト株式会社』の4代目・代表取締役社長の吉田寿さんは、お茶入りベンチの原材料である茶配合樹脂を初めて知った時の心情をこう語る。
吉田さんは、インソールのトップメーカーとして資源の再利用に関心が高く、なかでも、竹、ホタテ、牡蠣の殻といった“機能性”をもった素材に、つねにアンテナを張り巡らせていた。
「まず、茶殻の消臭・抗菌効果が、靴のインソールにはぴったり。早速、伊藤園の開発部に、“茶配合樹脂を弊社のインソールに使いたい”という思いをメールで送ってみました」
そこから、吉田さんと伊藤園開発部・佐藤とのつきあいが始まる。
「茶配合樹脂の融点の調整が順調に進んだので、加工(練り込み)はうまくいきました」
最後に残った問題は、茶配合樹脂の配合量。多ければいいわけでもない。茶配合樹脂はベースがプラスチック樹脂なので、多すぎると固くなってしまう。
「インソールとしてクッション性は絶対にキープしたかった。一方、伊藤園としては、茶殻の機能を失いたくない。配合量の調整で、結局半年かかりましたが、優れた商品にしたいという思いは一緒。佐藤さんも根気よくつき合ってくださいました。8か月後、ついに完成したカテキン快足は、消臭・抗菌性をもち、かつ、クッション性も良好。封を開けると、ほんのりお茶の香りがするんですよ!」
HPでは、インソールのトップメーカーとしての『日本ケミフェルト株式会社』の歴史や環境への取り組みが分かる。