主な研究成果

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平成21年

2009年7月23日

伊藤園全社員が使用している茶殻入り名刺の用紙がお店で購入可能に

エーワン株式会社と共同で、パソコンとプリンタで作成できる
お茶殻入り名刺用紙「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」を開発

エーワン(株)が7月下旬から全国販売を開始

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、エーワン株式会社(社長:新井浩明 本社:東京都千代田区)と共同で、オフィスやご家庭のプリンタで印刷できる お茶殻入り名刺用紙「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」を開発、7月下旬からエーワン(株)が全国で販売いたします。
当社では昨年から、環境意識の向上と名刺交換の際の話題づくりにもなるものとして、全社員が「お~いお茶」の茶殻入り名刺を使用しておりますが、多くの個人や企業の方々からお問い合わせや要望が寄せられていました。この度の「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」は、こうしたご要望にお応えした商品です。

「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」は、お客様がパソコンでデザインを作成した後、レーザープリンタやインクジェットプリンタで印刷し、A4サイズの「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」に施されたマイクロミシンカットに沿って名刺サイズのカード10枚分に切り離すことができます。

「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」には、「お~いお茶」をはじめとする緑茶飲料を製造する際に排出された茶殻を配合しています。当社では緑茶飲料の製造過程で排出された茶殻を、水分を含んだまま有効活用(リサイクル)する独自の「茶殻リサイクルシステム」を構築し、これまで畳、ダンボール、ボールペン、ベンチ、当社社員の名刺などに有効活用してきました。今回の「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」商品化に際しては、ミシン目を施す際に茶殻が剥離するなどの問題点がありましたが、茶殻を繊維化することにより解決、同時にオフィスで多用されるレーザープリンタやご家庭で多用されるインクジェットプリンタの印字適性試験も行っております。

また、茶殻を紙パルプに配合することは、紙原料の使用量を削減することにつながります。「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」10枚あたり、「お~いお茶」500mlペットボトル約1本分の茶殻を配合し、その分の紙原料の使用量が削減されます。

さらに、茶殻には植物として吸収した二酸化炭素が炭素分として固定されています。
「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」10枚あたり、約4.6g‐CO2の炭素分(二酸化炭素換算)が含まれており(※)、炭素分を製品中に固定しているという点でも環境に配慮した設計となっています。

(※)ヤナコHCNコーダー MT-700HCN型(ヤナコ分析工業(株)製)により炭素量を測定

当社では「お~いお茶」をはじめとする茶系飲料の売上拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加しています(2007年度の排出量は約43,000トン)。
当社は「みんなで環境を考える伊藤園」という経営方針の一環として、茶殻を環境配慮型の工業製品などに有効活用する研究に取り組み、茶殻の抗菌・消臭効果を利用した製品(畳、せっこうボード、ベンチ、ボールペンなど)を開発するなど、独自のリサイクル技術「茶殻リサイクルシステム」を確立しています。

一方、エーワン(株)は「すばらしい地球を明日に」をスローガンに環境保全活動を推進しています。例えば、商品に再生紙などの環境に配慮した原料を積極的に採用したり、紙を主原料として製造販売する企業としてラオスで行われている植林事業に協賛するなどの活動を行っています。そんな中、環境意識の高い個人のお客様も多くいらっしゃることが分かり、ひと目でわかる環境配慮型製品の開発を検討しておりました。

今回、当社の「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトである「お茶をお客様の身近な製品へ活用する」という考えと、両社の「地球に配慮した製品づくり」「未利用素材の有効活用」という考えが合致し、「マルチカード〈名刺〉茶殻リサイクル紙」の開発に至りました。

当社は今後ともこのような身近な茶配合製品の研究開発に積極的に取り組み、普及させることで、社会において「茶殻=有用資源」という意識付けに役立てたいと考えています。

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