主な研究成果

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平成22年

2010年6月10日

環境配慮型ペットボトルと『NSシステム』を新導入

東洋製罐株式会社と共同開発した、殺菌剤の使用量を削減した
無菌充填方式『NSシステム』と軽量化した環境配慮型ペットボトルなどにより
環境負荷の低減を図ります

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、従来よりも約30%軽量化した環境配慮型ペットボトルと業界最薄クラスのラベル、ならびにボトルの殺菌処理に殺菌剤を使用しない『NSシステム(※1)』を導入し、「お~いお茶 緑茶」「同 濃い味」の500mlペットボトル製品への採用を6月14日(月)より開始いたします。

(※1)“NS”は “Non-Sterilant”(ノン・ステリラント=殺菌剤を使用しない)の略

当社は「みんなで環境を考える伊藤園」という経営方針のもと、茶産地育成事業や茶殻リサイクルシステムなど、様々な環境に関する研究を行ってまいりました。今回は、飲料製品のボトルおよび充填に着目し、環境配慮型ペットボトルと薄肉ラベルならびに環境負荷の低い充填方式を、当社の主力飲料製品「お~いお茶」シリーズの一部に採用いたします。

環境配慮型ペットボトル(500mlサイズ)は、ボトル本体を従来と比べ約30%軽量化して緑茶飲料では業界最軽量(※2)の19gとしたほか、ラベルの厚さを45μm(マイクロメートル)から業界最薄クラスの20μmとするなど総合的な軽量化を図り、ボトルの原材料使用量の削減と製品全体の軽量化による配送にかかるエネルギーコストの低減を図りました。
ボトル1本当たり削減した原材料は7gで、年間に換算すると1,260t(※3)となります。これは、エネルギー量で原油に換算すると約2,000kl(※4)となり、10km/lの燃費で走る車のガソリン量で換算すると地球約120周分に相当します。

(※2) 2010年6月10日現在
(※3) 今期出荷見込み分から算出
(※4) 出典:「石油化学製品のLCIデータ報告書<更新版>」
(2009年3月(社)プラスチック処理促進協会)

ボトルの軽量化は同時にボトルの薄肉化につながりますが、現在の「お~いお茶」に採用している、充填液を高温にして充填する『温水充填方式』の場合、ボトルが長時間高温にさらされるためにボトル本体に一定の耐熱性をもたせなければならず、大幅な軽量化は困難でした。一方、一般的にミルク入り飲料などで採用されている、常温で充填する『無菌充填方式』では、ボトルを完全無菌状態とするために殺菌剤を使用しなければならず、殺菌剤を洗い流すための大量の水とその排水の処理が必要になってきます。

そこで今回、軽量化・薄肉化した環境配慮型ペットボトルと同時に、常温充填が可能であり、かつ、ボトルの殺菌処理に殺菌剤を使用しない、独自の充填方式『NSシステム』を開発しました。『NSシステム』では殺菌剤の代わりとして温水を使用しますが、温水充填方式と比較してボトルが高温にさらされるのは殺菌時のみのため、ボトルに要求される耐熱性が低くすみます。これにより、環境配慮型ペットボトルを採用しつつ、殺菌剤の使用量を削減して環境負荷を軽減することを可能にしました。

今回の環境配慮型ペットボトル、薄肉ラベルならびに『NSシステム』を、6月14日にリニューアル発売する「お~いお茶 緑茶」「同 濃い味」の500mlペットボトル製品に採用いたします。当初は関東地区の一部での展開となりますが、今後はそれ以外の地域、他の容量も含め、採用を拡大させていく予定です。

従来の茶産地育成事業、茶殻リサイクルシステムに加え、環境配慮型ペットボトル製品の導入、ラベルの薄肉化、新充填システムの採用を元に、「お~いお茶」の新たな付加価値として「環境」を訴求すべく、今後も環境関連の研究に取り組み、企業としての社会的責任を積極的に果たしていきます。

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